前回ドライビングして楽しいファミリーカーを探していることを書いた。
その際の結論としては86が候補に浮上してきたのだった。
ファミリーカーとして86はどうなんだ?とう意見もあるだろうが、それぞれの事情により選択可能な車の中で乗り味が素晴らしい車を選択していくしかない。
今回はその続きなのだが国産コンパクトカーでもスズキを中心に乗ってみたのでその感想を書いてみたい。
スズキはちょっと気になる自動車メーカー
管理人TomTomの個人的な感想としてはスズキという自動車メーカーは大変気になるメーカーではある。
トヨタや日産に比較すると規模はかなり小さくはなるがこだわりのある車を真面目に作り込んでいるという印象がある。
それにスズキは宣伝がヘタだ(苦笑)。
これは自動車メーカーとしては褒められたものではないがせっかく良い技術や車なのにそれを知らしめるという技術がイマイチな印象が強い。
なんだか応援したくなる変な自動車メーカーなのだ。
今回はそのスズキのラインアップでも以前から気になっているイグニスを見に行った。
もちろんファミリーカーとしての候補なので嫁さん同伴である。
嫁さんは四角い車が好きなのでスズキのラインアップでもイグニスは比較的四角いし事前アンケートでもその外観には嫌いじゃないというお墨付きをもらっていたのだった。
一方2017年になってから新型になったスイフトだが管理人TomTomはその鼻先が気に入らない
先代のスイフトに比較してシャープさがなくなり鼻先が長くなったようで好きなデザインではなかった。
それにグリルがマツダに似てきているではないか。
だから今回は候補にも入れてなかったのである。
イグニスの印象はあまり良くない
今回は前回の失敗から少し勉強して試乗車が確実にあるディーラーへ出向いた。
つまりWebサイトで試乗車があるという表示のディーラーに電話をかけて確実に試乗車があるということを確認し予約までした。
イグニスの外観は合格
ディーラーに到着するとさっそくイグニスが置いてある。
嫁さんのイグニスの外観に対する感想は「まぁええんちゃう」というものだった。
これは嫌いなデザインではないということだ。
管理人TomTomが気になるのはイグニスのリア部分のデザインだ。
リアハッチ部分があまりカッコよくないが嫁さんはあまり気にならないようだった。
イグニスに乗り込んでみると
試乗した個体は中間グレードの HYBRID MX の2WD車だった。
ちょうど腰掛けるような高さにシートが位置していて乗り込みが非常に楽だ。
内装は2トーンでポップな感じだが好みではない。
管理人TomTom的には車の内装はモノトーンに限る。
リアシートは特に足元が広くてこのサイズの車ではよく出来ている。
ラゲージも前後長は無いが2段底になっていてうまく使えばなんとかなりそうだ。
イグニスで走り出してみると
イグニスはマイルドハイブリッドが付いていて燃費を向上させている。
燃費は良いのだが動力性能的にはハイブリッドシステムはあまり貢献していない。
アクセルペダルを踏み込んでみるとダイレクト感がなくCVT特有のヌルヌルという加速をする。
スムーズなのだがメリハリのない感じだ。
さらに思っていたほどは加速が速くない。
よく考えてみると車重は軽いのだがエンジンパワーもたかがしれている。
FFの場合は車重が画期的な880kgでパワーが91psとなっている。
車重の軽さはアチコチに現れていてどの動作をするにも軽い印象がある。
これは逆に落ち着きがないということにもつながるのだった。
イグニスのシートは不評
嫁さんにはシートが不評でよろしくないらしい。
きっと寝そべるようなポジションをとるので腰をきっちりと引くタイプのシートは合わないのだろう。
イグニスはこれといった感動はないが実用車としてはなかなか良い
イグニスについては乗ってみてコレと言った感動はなかった。
ほどほどによく出来た実用車という雰囲気だ。
このサイズの割には室内も狭苦しさはなく実用的、SUVチックな目線からは視界もよく運転しやすい。
だがドライビングの楽しさは無い。
たまたまあった新型スイフトに乗ってみた
イグニスを試乗した後にそこにたまたまあった新型スイフトについて嫁さんに聞いてみた。
管理人TomTomは新型スイフトの鼻先が気に入らなかったので今回は候補に入れてなかったのである。
その結果は「前よりええやん」という返答だったのだ。
見る人によって車のデザインの評価はイロイロあるということだ。
そこで急遽頼み込んで新型スイフト「HYBRID ML」に試乗させていただいたのだった。
新型スイフトの見た目の印象
新型スイフトは鼻先が大きく変わったのでここがポイントだと思う。
管理人TomTom個人的には鼻先が重苦しくなったように思うのだが見る人によって異なる印象を受けるようだ。
リアの造形はなんだかSUVのようで非常に嵩高く感じる。
ボリュームが有り抑揚がかなりついているがなんとなくスイフトの雰囲気は出ている。
室内はシンプルで高級感が無い。
モノトーンで色目自体は好みなのだが立体的ではなく今では少し珍しい平面的なデザインで新型のくせして少々古臭く感じる。
だが逆にメーター等がでしゃばりすぎることなく飽きが来ないデザインとも言えるだろうと思う。
まず新型スイフト「HYBRID ML」に乗ってみたらしっとりとして良かった
「HYBRID ML」というグレードはマイルドハイブリッドにCVTを組み合わせたモデルだ。
パワートレインはイグニスと同じはずなのだが新型スイフトの場合は非常にしっとりとしていた。
加速感はそれほどなくCVT特有のヌルヌルと加速する。
だが乗心地はしっとりとしていてイグニスよりは1段階上の感触がある。
各部のコントロールも高級感は無いがまずまずの感触でかもなく不可もなくというところ。
ステアリング、アクセル、ブレーキ等のコントロール類は合格点でかなりしっかりした印象を受ける。
一応ステアリングにパドルは付いているが積極的に使ってみようと思う性格の車ではない。
あくまでも実用性に重きを置いた燃費の良いコンパクトカーという感じだった。
ちょっと気持ちよかった新型スイフト「RSt」
ディーラーの駐車場をよく見るとちょっと違う新型スイフトもあるではないか。
聞いてみると「RSt」だということだ。
外見はちょっとだけスポーティーでスポイラー等が付いているがそれほど目立たない。
スイフトのRSというグレードはスイフトスポーツの影に隠れて目立たなかったが面白い車だとは聞いていた。
ひょっとしたらということでこれまたディーラに頼み込んで「RSt」を試乗させていただいた。
かなり味付けが異なる「RSt」
「RSt」に乗り込んでみてシート位置やミラーを合わせてエンジンを始動してみた。
するとブロブロと排気音がするではないか。
スイフトスポーツ以外にスポーティーさは全く期待をしていなかっただけにコレはちょっと意外だった。
どんな感じかというとVW系のスポーティーグレードのような感じだ。
エンジンを始動しただけでこうした違いが感じれたのでこれは面白いかもと思ってしまったのだった。
加速感が気持ち良い
「RSt」の場合、加速感と言っても大したことはない。
スペック上では930kgに102PSだからスペック上でもそうなのだ。
だが先程試乗した「HYBRID ML」よりダイレクトで力強い印象を受けた。
ミッションが6ATとなっているので明らかに変速時に段があるのだがコレが逆にメリハリを付けている。
変速ショックは感じることはできるがよく観察すれば分かるという範囲だ。
エンジンにトルク感があり中間加速はなかなかこのクラスとしては気持ち良い。
コンパクトカーの中ではかなりスポーティー
新型スイフトの「RSt」はコンパクトカーの中でもかなりスポーティーな味付けの車だと思う。
街中を走っただけだがステアリング、アクセル、ブレーキともダイレクト感があり良い味付けだ。
足回りやボディーはかなり締め上げられているが角が取れていて不快には感じない。
まだ締め上げる余地を残していると感じるくらいのセッティングでなかなか絶妙だ。
一番感心したのはアクセルのツキとエンジンの存在感というか躍動感というか運転しているという印象をドライバーに与えることだ。
アイドリングではブロブロとかすかに聞こえるが走り出すとあまり聞こえない。
回して楽しむエンジンというよりは中間の回転域を味わうという感じのエンジンだろうか。
ミッションとの相性も良くてATだがかなりのダイレクト感を感じる。
いやぁこれには参った。
スズキはコソっとこんな車を作っていたのかと思った。
この味付けはどちらかと言うとヨーロッパでは受けそうだが日本ではどうなんだろうと思った。
候補は今のところ2台になった
こうして今のところ我が家のファミリーカーの候補は2台だ。
- トヨタ86:「ウッヒョー」×2
- スズキ新型スイフト「RSt」:「ウッヒョー」×1
まったく性格の異なる車だが乗ってみて楽しいという基準で選んでいる。
各車種には嫁さんの「ウッヒョー」マークがいくつ付いたかという基準を示している。
現在時点ではトヨタ86が得点が高くて先を行っている。
新型スイフトはノーマークの伏兵だった、どちらかと言うと中古車の先代スイフトスポーツのCVTモデルを狙ってみようと思っていた。価格を考えると86と新型スイフトを比較するのは新型スイフトには分が悪いのは明白だ。
やはりコストを掛けたほうが各部の仕上げや制度は良くなり、それにともなって乗り味も良くなると思う。
これはしょうがないことだがコストを抑えて乗り味の良いクルマを探すのは大変でもある。
それも嫁さんの評価が高くなくてはいけない。
まぁ管理人TomTomの場合は時間もあることだしじっくりと選んでみようと思う。
さてここまでで候補に残った車たちはどちらもアイドリングストップがない。
今時スポーツカーでもアイドリングストップを装備する時代にこれはどうしたことなのだろうか。
と少し考え込んでしまったのだった。
今回はこのへんで
では