S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー 寝坊と渋滞で途中で断念し弾丸になれず備前焼だけ堪能して帰る

先週末にS660でいつものように弾丸ツアーに出た。
しかし今回は珍しく西へ向かったのだ。
目的地はじっくりと訪ねてみたかった備中国一宮である吉備津神社、備前国一宮の吉備津彦神社、加えて鬼ヶ城と定めた。
たが今回は寝坊で出発が遅れ、加えて地理に不案内なため渋滞に巻き込まれてしまった。
そのため予定していた岡山まで時間切れで行けず、帰りに立ち寄ろうと思っていた備前市をゴールとしたのだった。
これはこれで良かったのだが弾丸ツアーは日帰りなので距離を稼げる時に稼がないと目的を達することができないのだった。
そんな岡山弾丸ツアー失敗編を書いてみた。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、日生大橋にて

今回見たかったもの

実は岡山県というのは日本の古代歴史上では非常に重要な地域なのだ。
古代というと神話の世界だったり大和朝廷だったり現在の日本の基礎ができていった次期だ。
この時期に力を持っていた地域というのは例外なく鉄が取れる地域なのだ。
神話に出てくる国譲りも実は鉄がらみではないかと言われている。

鉄というと現在では高炉が一般的だがこれは明治期になってからの海外からの技術移転による。
それまではたたら製鉄が一般的で山で取れる砂鉄をたたらと呼ばれる炉で精製していたのだった。
そのために大量の燃料が必要であり山が丸裸になるような乱伐だったらしい。

こうして鉄を産出する地域にはたたら製鉄があり、それらを利用して農具や武具を作り力を持っていたというわけだ。
その中でも岡山は出雲とならぶ鉄と関係の深い地域で力を持った古代の豪族がいたようなのだ(はっきりとは分かっていない)。
そうした背景を持った岡山はなかなか興味深い地域なのだ。

その備中国一宮である吉備津神社、備前国一宮の吉備津彦神社、加えて鬼ヶ城を訪ねてみたかった。
これらはいずれも鉄が関係していて古くから岡山は鉄の文化があったということが分かっているのだ。
できればたたら自体も見てみたいがそれはまた別の機会にした。
そして帰りに備前によって備前焼を見てみたいという内容だ。

下は今回S660に積み込んだ十字レンチと遠征用の工具。
タイヤ・ホイールを変えてから初めての遠出となるので念のためホイール周りの工具も持参したが何も起きなかった。
遠征用の工具の中にはホイールナットの予備も忍ばせてある。
いつもかんな感じでS660の助手席の足元はいっぱいになるのが玉にキズである。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、スタート前の準備

兵庫県は広いのを痛感

この冬の時期は弾丸ツアーを敢行しようとしても行き先が難しい。
今年は特にそうだが少し山にはいると雪があるからだ。
今回は管理人TomTomの住んでいる兵庫県の東の端っこから西へ兵庫県を横断お隣の岡山県を目指す。
走行ルートはなるべく海沿いを走るということにした。
海側を走るのであれば海がよく見える景色の良いワインディングを走りたい。
また高速道路嫌いの管理人TomTomなんで、できるだけ一般道を走るという感じだ。

弾丸ツアーなのに朝起きれず寝坊する

いつもなら遅くても6時には出ないとペースよく走れないのだ。
今週は疲れていたのか当日の朝に起きれなかった、結局自宅を出発したのは8時30分頃だ。
国道372号線で西へまずは姫路を目指したのだった。

効率よく走ろうとすれば高速道路もやむおえず

朝出るのが遅れたために姫路までは車は多かったが比較的快調だったが姫路からはえらい渋滞にハマってしまった。
天気も良いので出かける人が多かったのだろう。
そのため予定していた距離を稼げなかったのだ。
それでも姫路市内を南下し海沿いの国道250号に入り海を眺めながら走るのは気持ちが良かった。

さっさと渋滞や街中をパスするために高速道路を効率的に使うということも考えねばならない。
時は金なりなのだ。

日生町あたりで昼を過ぎた

国道250号は岡山手前で再び国道2号線に合流するのだが天気も良かったこともあってアチコチで道が混んでいた。
特に日生町あたりは名物の牡蠣を目当てに人出が多く大変賑わっていた。
日生町あたりですでに昼を過ぎ、帰りのことも考えると目的地を変更するしかなかったのだ。
そこで帰りに立ち寄ろうと思っていた備前市を目的地に変更して、前から見たかった備前焼の窯元をイロイロと尋ねてみようと思った。

兵庫県は南北に長く太平洋(瀬戸内海だが)と日本海の両方の海に面している県として有名だ。
管理人TomTomも日本海側へは雪のない季節にはよく出かける。
だが東西にも広いのを今回も痛感したのだった。
いつも出雲へ出かける際には距離感を間違えてしまう。
距離は大したことはないのだが今回は選択したルートも悪く距離を稼げなかった。
やはり弾丸ツアーは事前の情報収集と朝早くに出ることは必須である。

下は日生大橋だが最近できたようできれいな道路と橋だった。
橋ができるまではきっとあまり訪れる人がいない場所だったのだろうと思う。
橋は生活を変える力がある。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、日生大橋にてその1

新しいタイヤホイールはどうだっか?

ところで先日S660用に新しいタイヤホイールを調達した
このタイヤホイールのセットは主に街乗りと今回のようなツアー用として調達したのだ。
今回は新しいタイヤホイールのセットで初めてのツアーだったのでその感想を書いてみたい。
今回は渋滞がひどかったので十分な写真が撮れなかったのが残念。

足元が軽い感じがする

純正のタイヤホイールに対してどれだけ軽くなっているが測ったわけではないので正確には分からないが足元は軽く感じれた。
軽いからどうなのか?というと路面への追従性が良いみたいで細かいギャップでも純正ホイールのようにバタバタすることが少なくなった。
また加速感はほんのすこしだけ良くなったようなきがする(気のせいかも)。
減速はタイヤが変わったせいかABSが早めに効くようになった。
これは単純にタイヤのグリップが落ちたせいだと思う。

よく転がる感じがする

これは燃費志向のタイヤを選んだので当たり前だがよく転がる。
アクセルを抜いた時の減速感があまりないのだ。
ハイグリップタイヤはやはり今のような冬であっても路面にへばりつく感じで転がり感がないのだ。
これは良い燃費を期待できそうな気がするのだった。

コーナリングはそこそこ

装着しているタイヤはルマンⅤだがコーナリングは攻め込んで行くと明らかに腰砕けになり限界は低い。
しかし楽しめないかと言えばそうでもない。
S660の素の状態が顕著に現れてある意味面白い。
ウエットの際のS660の挙動は基本的にプッシュアンダーだがウエット時のようには顕著ではない。
前後とも限界が低くなり攻めたコーナリングの際にはタイヤが倒れてしまう。
こうした燃費タイヤはサイドウォールが柔らかくなっているのでこうなってしまうようだ。
普通に走っている限り問題ないのでこんなもんだと思う。
純正タイヤがハイグリップ過ぎるのだ。

乗心地はどうか?

スタートした時は空気圧を冷間でフロント200kPa、リア210kPaにセットしてスタートした。
最初のうちは乗心地も良く静かだった。
午後からは非常に天気もよくなり路面温度は結構高かったのではないかと思うが乗心地が悪化してきた。
路面が悪いとコツコツと突き上げが来るのだ。
夏でもないのにどうしてだろうか?少し不思議なのだ。
もう少し高めに設定したほうが良いのだろうか?
これはもう少し試してみたいと思う。
走行音はS660純正タイヤとは異なり非常に静かでほとんどタイヤノイズは聞こえてこない。

ツーリングにピッタリのタイヤは?

ツーリングの際にピッタリのタイヤはどのようなものだろう?
S660の純正タイヤのようなハイグリップタイヤは必要ないのは明白だ。
ある程度感触が良くてよく転がり燃費が良い、それにウェットグリップを重視したいと思うのだ。
ツーリングに出る際には出先で雨が降ることもしばしばだ。
そういった時のグリップが良くて気を使わず安心して乗れるタイヤが良い。
さらに静かで乗心地が良ければベストだと思う。

備前市の伊部(いんべ)駅 兼 観光案内所 兼 備前焼展示即売所

管理人TomTom的には備前焼は焼き物の中でも非常にポピュラーで親しみやすい焼物の一つだ。
土が露出した素朴な雰囲気が若い頃から大好きなのだ。
そこで備前焼をイロイロ見てみようと思うと単純に備前焼が集まっているところに行くのが良いだろうと思った。
備前焼というのは窯元も多いし、窯元とは別に備前焼作家も非常に多いのだ。
そこで事前に調べてみると備前焼陶友会という協同組合があり展示場がある。
まずはそこへ行って情報を仕入れてみようと思った。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、伊部の街の案内図 小さい町だ

備前焼伝統産業会館という建物がありそこに備前焼陶友会の展示即売所があるのだった。
行ってみると2号線沿いにありすぐに分かる。
しかも備前焼伝統産業会館は伊部駅と合体していて、そこには観光案内所もあるのだった。
なんとコンパクトにできているのだろうと思った。
これは非常に便利だ。

下は備前焼伝統産業会館だが、伊部駅と観光案内所も兼ねている。
観光案内所のおばちゃんが駅の改札も行っていたのが印象に残った。
観光案内所のおばちゃんにはお世話になりました感謝。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、備前焼伝統産業会館とS660

備前焼伝統産業会館の2階へ上がるとかなり広いスペースが備前焼の展示即売スペースが広がっている。
それこそ数が多すぎて目移りしてしまう。
しかもあまり高価なものではなく湯呑みとかビールマグとかお手頃な物が多いのはいい感じだ。
これならお小遣いでも購入できる。

備前焼の基礎知識もあまり持ち合わせてないし作家のことも分からないから一通り見回して雰囲気が気に入ったものを探した。
やっとのことで管理人TomTomが気に入ったビールマグを購入したのだった。
実はこれは嫁さんの誕生日プレゼントなのだった。
日頃勝手し放題のせめてもの罪滅ぼしということにしよう。

下は伊部の町並み。
非常に小さな町で20分ほど歩けば端から端まで行けそうな感じ。
この中に備前焼の工房が30以上もあるだろうか、そこらじゅうが備前焼なのだ。
良い雰囲気の景観を保つために焼き杉板の外壁の建物が多かった。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、伊部の街は小さくて備前焼の工房がたくさん並んでいる

備前伊部の街をウロウロ

備前焼伝統産業会館の1階には観光案内所もある。
そこで昼ごはんがまだだったのでこのあたりの名物を食せるところはないかとおばちゃんに聞いてみた。
牡蠣ならいくつかあるらしいのだが生を食べる気分ではなかったので他はないかとさらに聞いた。
しかし伊部の街中には食堂というかレストランがあまりないらしい。
備前焼の教室をやっているところで食堂もやっているということだったので行ってみた。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、昼ごはんをいただいた備前焼の教室兼レストラン

中途半端な時間なために客は管理人TomTomの一人だけメニューはカレーだ。
備前焼の展示即売もやっていて混沌とした雰囲気なのだが面白かった。
カレーを作ってもらっている最中に見て回ると良い形の一輪差しを見つけてしまった。
本日二つ目の備前焼を購入と相成った。
そこで食べたキーマカレーは意外と言ってはなんだが大変美味しかったのが印象的だ。

下はお昼をいただいた備前焼の工房兼レストラン。
備前焼のかたわらでお膳に座ってキーマカレーを食したのだが面白かった。
ここで一輪挿しを購入させていただいたのだが無理言って少しまけてもらった、ありがとうございますっ。

S660で行く鉄の歴史と備前焼の岡山弾丸ツアー、昼ごはんはキーマカレー 備前焼もたくさんっ!

旅先ではこうした散策が大変楽しい。
地元の人とイロイロとおしゃべりするのも楽しいものだ。
できればその地方の食べ物を食すことができればなお良しだ。

ツーリングは楽しいものだがキチンと事前の準備や調査が物を言う。
今回は計画や体力面も含めて準備不足だった、ちょっと反省である。

S660で渋滞はキツイ

往路の失敗から渋滞を避けるべく復路はできるだけ山の中を突っ切って兵庫県を横切ることにした。
早々に国道2号線と別れて兵庫県の真ん中あたりに踏み込んで峠を繋いで帰ってきたのだった。

S660での渋滞はやはりキツイ

MTだからという理由もあるだろうがS660で渋滞に出くわすのはなるべく避けたい。
やはり気持ちのよいものではないし精神的にしんどい、S660は走ってなんぼの車と思うのだ。
S660は走っていると気持ち良いが渋滞ではかなり苦痛だ。
管理人TomTomのS660は基本的に音楽はないので車の中での過ごし方にも工夫がいる。
といってもほとんどが一人でツーリングに出ているので音楽を聞くくらいしか無いのだった。

そろそろ掃除して整備してあげないといけないS660

管理人TomTomのS660は購入してから整備といえばオイル類を1回変えただけ洗車も1回しただけ。
いわば放ったらかし状態だ。
雪の中を走ったのでボディーはきちゃないしイロイロと触りたい部分もある。
そろそろ整備と洗車をしてあげないとと思う。

そんなS660の調子は良い

当たり前だが新車で購入してまだ走行距離が5000km程度なので調子を悪くする理由がない。
タイヤ・ホイールは交換しているがそれ以外はどノーマル状態だ。
だが少し気になる部分もある。
それは今回のタイヤ・ホイール交換でもそれほど乗心地が変わらなかったことだ。
ツーリング後半では疲れてきたためか乗心地が悪く感じた。
そのうちにコーナリングと乗心地の両立できる足回りが欲しくなりそうだ。
それに毎回感じるのがロールトップでは心もとないという印象、車のボディーに守られ感が無い。
早く硬い屋根が欲しいと思うのだ。

総走行距離:355.0km
総給油量:15.37L
燃費:23.10km/L
時間:08:30~20:30

今回はこのへんで
では