管理人は日頃からS660のブレーキがあまり好きではない。
カチっとしてなくて、剛性感がなくて、効きが調整しにくいのだ。
それはきっとフィードバックが少ないというか足ごたえがないブレーキという事なのだろう。
S660にはすでに半年以上乗っているがブレーキは今だに慣れない。
ブレーキを手前で踏みすぎたり、我慢しすぎたりピタっと合わせることができずにいる。
こんなブレーキは初めてだ。
そこで今回はブレーキ対策の一環としてエア抜きをしてみた。
S660のブレーキは難しいブレーキだ
現在のところ管理人TomTomのS660のブレーキは全くノーマル状態だ。
ノーマルにしばらく乗ってみて方向性を決めようと思っているからだ。
管理人TomTomはすでに半年もS660に乗っているのに、今だにブレーキ操作が満足にできないのだった。
というのは、どれだけ効いているのかが良く分からないから踏み始めと強さの調整がうまくできないのだった。
それに俗に言うカックンブレーキでオーバーサーボ気味なのだ。
こんなブレーキは初めてだ。
それでも走っていてコーナーをオーバーランするわけでもなく、曲がれているのは不思議な感覚なのだ。
きっとそのあたりはAHA(アジャイルハンドリングアシスト)に助けられている事が多いのだろうと思う。
当然突っ込みすぎると、過剰にブレーキを引きずりながらコーナーに入ってしまうが、これをAHAが補って事なきを得ているのだろうと思う。
S660のブレーキの不満なところ
そのS660の気に入らないブレーキはまず剛性感が乏しいこと。
ペダルもブレーキ全体も少々グニャグニャして剛性感がない。
このあたりは非常に不満だ。
次にブレーキを踏み込んだ時の車速の減速感がリニアではない。
つまりどれだけブレーキが効いているのかよく分からない。
確かに車重が軽いのとミッドシップという事でその感覚が特殊なのかもしれない。
あとはブレーキのフィードバックが少ないことだ。
S660のフロントブレーキは以前から書いているようにベンチレーティッドではなくソリッドのディスクになっている。
熱容量が絶対的に不足気味なのは確かなのだが、完全にフェードしてしまい走れなくなるということもない。
今まで乗ってきた車ではフェードに関しては、もうダメ!という感じがして限界が感じ取れたものだ。
S660にはそれが無く、いつ限界が来てしまうのかが全く感じ取れないのだった。
年末の六甲山ダウンヒルでの煙モクモク事件の時もそうだった。
ここのところ、さらにハードなブレーキングを試している。
最近ではエアが噛んだのか?ブレーキの感触は更に悪くなり、2度踏みをしないとカチッとしなくなってきた。
さすがに、こりゃあかんと思ったわけだ。
S660のジャッキアップ作業
ということで、今回はS660を購入してからは初めてエア抜きをしてみた。
目的としてはエア噛みを解決すること、それにフルードを入替えてしまうことだ。
いつものようにS660をジャッキアップしてリジットジャッキ(ウマ)に乗せる。
この作業は何度やっても緊張するので何度も確認して慎重にやる。
ちなみに今回使用したブレーキフルードは、管理人TomTomがいつも使っているCCIのゴールデンクルーザーのDOT4だ。
このフルードはそこらへんのホームセンターで売っているところがミソ、それにしては十分な性能を持っているのでビックリなフルードだ。
ちなみに管理人TomTomnラリー現役の時から使用しているので息が長い。
S660のブレーキを改善したいので第一弾としてエア抜きしてみた
車がウマに乗ってしまえばあとは簡単だ。
ワンマンブリーダーをセットして、エンジンを掛けた状態で運転席から遠いブレーキからエア抜きをする。
S660では一番遠いのは左リアとなる。
リアが済めば次はフロントだ。
S660のエア抜きで面白かったのは、前後のブリーダーバルブのネジ径が異なることだ。
ちなみに前10mm、後8mmだった、コレは今までで初めてだった。
結局600ccほどを入替えてエア抜きは終了だ。
まだエア抜きをしてから走ってないのでなんともだが感触が良くなっていることを期待したい。
あらためてS660のブレーキの状態を確認してみて感じたこと
せっかくジャッキアップしてウマに乗せたのだからS660のブレーキをよく観察してみた。
外観からは、それほどくたびれたというか酷使した感じはしない。
フロントはローターを触ってみるとすでに縁に段ができていてローターの減りが早いのが分かる。
それに表面が平滑ではなく多少の筋が入っている。
総じてS660の純正ローターは柔らかくてよく減るタイプなようだ。
どちらかと言うと欧州車に近い感じだ。
下の画像はシルバーのハブリングを装着した状態。
リアは少し特徴的だと思う。
というのはミッドシップだからだろうか?リアローターがよく減っていて、すでに縁に段がついている。
通常のFFハッチバック車なら6,000kmくらいの走行距離ではこうはならず全く減らないからだ。
思うにS660の場合はミッドシップということもあり、リア寄りのブレーキ配分なのだろう。
さらにローターには筋が入っているので石か何か噛んでいるのかもしれない。
リアもフロントと同じくシルバーのハブリングを装着した状態。
ブレーキの状態を見て思ったのはS660はやはりミッドシップだ!ということだ。
だからブレーキバランスがリア寄りになっているのだろうと思う。
それに加えて、剛性感がないことやオーバーサーボなので踏んだ時の感触が悪くて感触がつかめないのだろうと思う。
S660のブレーキ改善の方向性
こうした観察結果をふまえてイロイロ考えたのだが、管理人TomTomの場合S660のブレーキ改善計画は次のようにしようと思う。
まずブレーキを踏んだ時の剛性感を高めたい。
それにはマスターシリンダーストッパーが有効だろうと思う。
マスターシリンダーの動きを押さえ込めばブレーキペダルの感触はかなりカチっとしたものになるはずだ。
次にブレーキパッドだろう。
観察して分ったことだが、S660の場合は通常よりもリア寄りのブレーキバランスのようなので、前後共に交換する必要があるように思う。
加えてフェードに強い温度域の高いパッドを探さなくてはならない。
とりあえずはこのあたりから始めてみたいと思う。
今回の新兵器はエアゲージ
管理人TomTomの家にはS660とは別に家の車がある。
そしてそれぞれの車にエアゲージを積んでいる。
その理由は出先でタイヤのエア圧を調整する際にマイエアゲージが無いと、いつも一定に調整ができないからだ。
だから同じエアゲージを各車に積んでいたのだが1個が調子が悪い。
原因はバルブを差し込む部分のゴムパッキンの痩せが原因だ。
同じ形状のゴムパッキンが調達できれば良いのだが、これが難しい。
探してはいるのだがピッタリのゴムパッキンがなかなか無いのだ。
そこでもう一つエアゲージを調達してみた。
今回はホースが付いたタイプのものにしてみた。
エアゲージの操作性はホース付きのモノが格段に良い。
心配事は車のグローブボックスに入れて持ち運びができるかのか?という事だ。
今回選んだのはストレートのエアゲージ メッシュホースタイプというやつだ。
価格は安いのにメッシュホースが良い感じだ。
最大の美点はエアバルブに差し込むプラグの部分のできが大変良いことだ。
適度な角度が付いていて非常に扱いやすいし、確実に押し込むことができるのでおすすめだ。
リリースボタンも付いていて減圧もできるし、エア測定の際に置針式となっていてバルブから抜いても針が戻らない。
下の画像は左がいつも車に積んでいるエアゲージ、右が今回導入したストレートのエアゲージ メッシュホースタイプというものだ。
下の画像のようにエアバルブへ差し込む部分がちょっと変わった形状をしていて扱いやすい。
エア測定結果は両方の測定値がピタっと合ったので一安心だった。
肝心の大きさは、かなり大きくってグローブボックスに入れて持っていくという用途には向かない。
ガレージ備え付けのエアゲージにするしかない(悲)。
今回はこのへんで
では