管理人は常々不思議に思っている事がある。
それはアクセルペダルが2種類ありそれぞれ操作感が異なる事だ。
一つに統一しないといけないというものではないがなぜこうなっているのだろう?
と考えてみたのだった。
アクセルペダルの形式
市販車ではアクセルペダルの形式はおおむね2種類に分類されるのではないだろうか?
それは
- オルガン式
- 吊り下げ式
である。
オルガン式のアクセルペダル
文字通りオルガンについているペダルのような形状なのだ。
ペダル自体は1枚の板で構成されていて下端がフロアにちょうつがいで固定されているタイプ。
↑ BMW X3のペダルの様子、X3はそれほど大きな車では無かったがオルガン式のアクセルペダルだ、BMWはオルガン式が多いというかほとんどか、メーカーによって考え方のハッキリ出る部分だ
吊り下げ式のアクセルペダル
こちらはオルガン式のようにペダルがフロアに固定されていないで浮いているタイプ。
微妙な操作は吊り下げ式が有利
それぞれにメリットとデメリットがあると思う。
ただし一般的には吊り下げ式のほうが微妙な操作がしやすいと思う。
特にスポーツ走行時の微妙なアクセル操作やヒールアンドトーについては吊り下げ式に軍配が上がる。
圧倒的に吊り下げ式が操作し易い
ここでアクセルペダルの吊り下げ式とオルガン式の操作感の比較をしてみよう。
前提はアクセルを頻繁にオンオフ操作する事
ここで言うアクセルべダルの操作は一定の操作では無くオンオフを繰り返す操作を前提としている。
ワインディングを走る時や街中の走行もそうだしサーキットでの走行も頻繁にアクセルペダルの操作を微妙に行う。
頻繁になおかつ微妙にアクセル操作を行うという観点から見てみる。
オルガン式の操作感
オルガン式のアクセルペダルの車に乗った事がある人ならすぐに分かると思う。
微妙なアクセル操作をしようとした時にオルガン式はコキっと思った以上にアクセルペダルを踏み込んでしまう。
逆に力を抜いた際にもこれまたコキっと思った以上にアクセるが戻ってしまう。
つまりスムーズな連続したアクセル開度を実現する事が難しい。
↑ VW ゴルフ5ピレリのペダルの様子、意外な事にコンパクトなゴルフもオルガン式なのだ、メーカーとしてはワインディングをヒラヒラ走る正確ではないという事なのだろう、実際に低速コーナーは面白くないのだった
吊り下げ式の操作感
吊り下げ式のアクセルペダルはオルガン式にあるようなコキっと思った以上に開けたり閉じたりが少ない。
つまり連続してスムーズにアクセルを開けたり閉じたりできる。
ただそれだけに踏切を通過する際に車が前後に揺れるのと連動してアクセルを踏み込んでしまった経験は無いだろうか。
各形式の目的はなんだ?
一定のアクセル開度を保って走る場合はオルガン式が非常に楽だ。
例えば高速道路を一定の速度で走るような場合だ。
こちらは微妙に動かしにくいのが逆にメリットなのだ。
一方微妙な操作を頻繁に行うような時は吊り下げ式のアクセルペダルが有利だ。
昨今の燃費を重視した絶妙なドライビングなんてオルガン式のアクセルペダルではやりにくい。
市販車の性格によりアクセルペダルが異なるのだろう
管理人TomTomは様々な車に乗ったがアクセルペダルはやはり2種類存在した。
そしてどうもこのアクセルペダルの違いは車の性格の違いというところと関係していると思うのだった。
自動車メーカーが考えるワインディングをヒラヒラと走る性格の車は吊り下げ式のアクセルペダル。
そして高速道路を一定の速度で走るような性格の車はオルガン式のペダルという感じだ。
ちょっと気になるオルガン式アクセルペダルのDJデミオ15MB
管理人TomTomが最近気になっている車でなぜオルガン式のアクセルペダルが付いているのだろうという車がある。
それはDJデミオの15MBなのだ。
DJデミオ自体はコンパクトカーで軽いフットワークが売りだ。
しかもガソリンエンジンは1.3L、ディーゼルエンジンも1.5Lと排気量も小さい。
注目の15MBにしても1.5Lガソリンエンジンなのだ。
なぜこうした小排気量のコンパクトカーにオルガン式のアクセルペダルが採用されているのか疑問が残る。
想像するに1.5Lディーゼルの使い方をオルガン式として設定した事が尾を引いているのだろうと思う。
一定の速度で高速道路を走るような性格を付けたかったのだろう。
そちらを優先して1.3Lガソリンエンジンには目をつぶったのだろうと思う。
しかし今回1.5Lガソリンエンジンが登場し、しかもモータースポーツベース車としてデビューしたがその性格にアクセルペダルの形式が合っていないという事なのだろう。
デミオの性格を少し背伸びして付け過ぎたツケがここに表れていると思う。
普通に吊り下げ式にしときゃ良いのにと思うのであった。
競技に使用するのならこれはけっこう大きなハンディーかもしれない。
ヒールアンドトーがやり難くて微妙な操作ができないのは軽量コンパクトカーにとって致命的だ。
ドライバーとしてはこれに馴れるしかないので練習が相当必要だと思う。
ココが新年早々気になったのであった。
今回はこのへんで
では