以前から電動ターボや電装48V化の技術的同行があったVWグループだった。
ここにきて具体的な市販車への落とし込みが完了しアウディの新型「SQ7 TDI」として姿を現した。
電動ターボはこれからの革新的な技術でありパワーと環境性能そしてドライバビリティーに重大な進歩をもたらすと思うのだ。
この電動ターボを駆動するのがエンジン補器類の48V化という訳だ。
新型「SQ7 TDI」のスペックと画像
さっそく新型「SQ7 TDI」のスペックを確認してみよう。
エンジン:4.0L TDI V8 電動ツインターボ 48V駆動
最大出力:435hp
最大トルク:900Nm
補器用バッテリー:リチウムイオン電池48V 470Wh
ミッション:8速 ティプトロニック
駆動方式:4WD クワトロ
燃費:7.4L/100km(NEDC 13.5km/L)
0-100km/h加速:4.8秒
最高速度:250km/h(リミッター作動)
パワーもさることながらなんといっても最大トルクが物凄いことになっているのが印象的だ。
電動ターボと電装48V化の流れと期待できること
VWグループは現在でも「VWのEA189エンジン排ガス不正問題」の渦中にある。
そしてアメリカではそろそろ決着がつくのではないかと言われている。
そのディーゼルエンジンでつまずいているVWグループだがディーゼルエンジンに対する情熱は失っていないらしい。
以前からディーゼルエンジンの新しい可能性を探っている事の成果を出しているのだ。
電動ターボと48V化とはセットで開発が進められたようだ。
これが発表された時には一気に横へ広がりを見せるのではないかと感じたものだ。
しかしこうした動きはいまだに無く広がりそうにない。
そして電動ターボを組み合わせたディーゼルエンジンが飛躍的なパワーアップと強大なトルクを発揮し始めたのは素晴らしいと思う。
電動ターボはエンジン自体の排気や動力取り出しに頼ることなく過給機の働きをきめ細かにコントロールすることができるようになる。
これによりドライバビリティーが大幅に向上することだろう。
ただ現在のターボ技術はかなり進んでいてドライバビリティーも大幅に改善されている。
果たして電動ターボを導入するメリットが出るだろうか。
このあたりが電動ターボや48V化について他の自動車メーカーにが追随しない要因なのだろう。
これからの内燃機関はどうなる?
ハイブリッドやEV、それにFCVと自動車は変わりつつある。
現在はまだまだ過渡期であり行く末は見えてないが日本ではPHVが主流となるだろう。
管理人TomTomは内燃機関は少し前に成熟の域に達していると思っていたのだがこれは間違いだった。
次々と新しい技術が開発されてただ燃費をよくするというだけではなくドライバビリティーも向上している。
今回の電動ターボだが良く考えてみると過給機としては電動というのは画期的だ。
しかしモーターで直接エンジンをアシストする方式のほうがシンプルで今後のEVへ向けた方向性にも合致していると思う。
だから他の自動車メーカーが追随しないし価値を見出していないのかもしれない。
管理人TomTomが考えるに完全なEVになる前にハイブリッドの形がもっと進化したモノになると思う。
つまり内燃機のエンジンと電気で動くモーターがもっと親密な関係に発展するだろう。
一方、今回の電動ターボは非常に画期的だが一部の自動車に限られるかもしれない。
VWグループがこうした技術を開放するようだとお話は変わるがそうした事は起こらないだろう。
今回はこのへんで
では