ついに管理人は清水の舞台からダイビングしてしまった。
管理人は随分と前からS660のことは気になっていて2014年6月には貯金が云々と書いた。
それから2年3か月が経過したが今回のダイビングは決して貯金が貯まったからという訳ではない。
もう我慢の限界に達していたからだ。
迷いに迷った車種選択
管理人TomTomは次期気持ち良く走れる車の選択に長い時間を掛けてきた。
というのは様々な制約があってそれに合致する車が少なかったからだ。
その条件と言うのは次のようなものだ。
- 基本的にサイズが小さな車
- 維持費が安い(軽自動車か1500ccまで)
- 楽しむためのベース車としてある程度の水準に達している(弄らなくてもある程度楽しめる)
管理人TomTomの心の揺らぎ具合を時系列で書いてみると以下のようになる。
しかし優柔不断と言うか良くもこれだけブレるものだと自分の事ながら感心する。
2015年12月
S660はツーリングマシーンとしての資質がどうなのか?という事にも注目してみたり。
管理人TomTomの中でこのころの候補車は次のようになっていた。
- 新型アルトワークス
- DJデミオ15MB
- S660
しかしながら積載能力で劣るS660は分が悪くアルトワークスとDJデミオ15MBの一騎打ちという形になっていた。
2016年4月
元々管理人TomTomは2ペダルには基本賛成なのだ。
気持の良い2ペダルがあればそれでも良いと思っている。
そこでアルトワークスの2ペダルの試乗結果が良かったこともありアルトワークスの5AGSモデルが最有力となった。
この頃の候補車は次のようになっていた
- 新型アルトワークス
- DJデミオ15MB
- マーチNISMO S
そうこの時点ではアルトワークス5AGSモデルが最有力だった。
2016年6月
この時点ではアルトワークスとDJデミオ15MBの一騎打ち状態となっていた。
そしてイロイロ考えた挙句にアルトワークス5AGSモデルを買うと一旦は結論を出したのだった。
2016年7月
新型NSXが出たタイミングでミニミニミニNSXとしてS660をもう一度見直してみたのだった。
この時にピンと来たのがやはり非日常を強く主張するボディーワークとミッドシップという要素なのだ。
世の中にミッドシップの車と言うのはそこそこある。
しかしながらそのほとんどは庶民に手の届かない領域に生息している。
NSXもそうで価格帯は2,000万円をオーバーし2,500万円に届こうかという価格帯なのだ。
これはあまりに現実からかけ離れているのだった。
その代わりと言ってはなんだがS660が管理人TomTomの中で俄然脚光を浴び始めたという訳だ。
この時点の候補車は次のようになってた
- 新型アルトワークス
- S660
- DJデミオ15MB
最後はS660とアルトワークスの一騎打ち
前述のような経緯で管理人TomTomの中ではS660とアルトワークスに候補を絞り込んだ。
ここで改めてS660とアルトワークスの良いところ悪いところを上げてみたい。
S660
S660の良いところ
- 割り切ったコンセプト(逆に言うと実用性低い)
- 他に例を見ない外観
- ミッドシップレイアウト
- ある程度そのままの装備で走れそう
- サスペンションストロークが取れているところ
- 6MTであること
- ホンダのSシリーズであること
S660の気に入らないところ
- タルガトップ(クローズボディーが欲しかった)
- 室内天地方向が足りず頭が天井につっかえる
- エンジンが全く普通
- 荷物が積めない
- 価格が高いこと
- 2ペダルはCVTのため選択肢とはならないこと
- 重量が重いこと
- インパネにDINスペースが無いこと
アルトワークス
アルトワークスの良いところ
- チューニングカーのようなエンジンの雰囲気を持っているところ
- ボディー剛性が高いこと
- 荷物が積めて実用的なこと
- 超軽量なこと
- ある程度そのままの装備で走れそう
- 価格がリーズナブルなこと
- 2ペダルも選択肢としてあること
- インパネにDINのスペースがあること
アルトワークスの気に入らないところ
- 純正レカロの着座位置が高いこと
- 6MTが無いこと
- 普通の外観で非日常は味わえないこと
- ノーマル足でのコーナリング姿勢がイマイチなところ
S660に決めた決め手はなんだ?
良いところ気に入らないところを上げてみてもどんぐりの背比べのようでイマイチ分かりにくい。
S660に決めた理由を挙げてみると次のようになる。
- 1人乗りとして自分しか乗らないと決めて選択したこと
- 非日常な外観
- ストロークが長く良く動く足
- ボディー剛性がそこそこあること
- 6MTがあること
- ホンダのSシリーズに乗ってみたいこと
- 軽自動車ような感じがしないところ
実は管理人TomTomは今までにホンダ車を所有した事が無い。
いつも友人のEK9やS2000のメンテナンスをしているのだがホンダの中でもType-RやSシリーズの出来には本当に感心するのだった。
そんなホンダのこだわりが詰まったSシリーズには一度乗ってみたいと考えた。
こうして非日常性とホンダのSシリーズと言う事が管理人TomTomの背中を押したのだった。
意外な事にS660の納期は約40日
見積を作ってもらって諸条件を詰めていると納期が分かってきた。
管理人TomTomが発注したS660はグレードが安い方のβ、ボディー色がホワイト以外はオプションが全く無いという内容だ。
こういう仕様で納期が意外と早く9月19日に発注して10月末納車となるらしい。
実はS660の納期が早くなっている事は聞いていた。
しかしこれほど早いとは思っていなかったのだ。
納期が早いのはうれしいことなのだが今回は納期が長い間にもう少しお金を貯める事ができると思っていたのだ。
管理人の勝手な予定では12月だろうと踏んでいたのだった。
こういう事で少々予定が狂って前倒しとなってしまった。
そこでお金をかき集めて頭金としたり最低限必要な後付装備を購入する事になった。
しばらくはS660の記事ばかりになりそうだが、S660の後付の装備品の事は改めて別の記事に書こうと思う。
ホンダのディーラでは初めての事ばかり
S660の情報が出てきた2014年6月には貯金が間に合わないと書いたが今回は本当に間に合わなかった。
当初の計画では全額貯金して購入する予定だったが間に合わず半額以上を気合の60回クレジットとしたのだった。
単に管理人TomTom自身が単に我慢できなかったということもある・・・。
通常ローンと残クレ
管理人TomTomはホンダではないが過去に残クレで車を購入した事がある。
ホンダの残クレは残価設定型クレジットという支払い方法で一定期間後の該当車両の買い取り価格(最終回の支払額)を設定するモノだ。
S660の場合はその買い取り価格が思いのほか高く設定可能で車両価格の半額以上となっている。
基本的には車両買取価格とクレジット総額との差額を支払うが、ミソはこれに最終回の支払額も含めた全体金額の金利がかかっていることだ。
つまり最終回の支払額を極端に高くした分割支払い方法と思えば良い。
残クレは月々の支払額が抑えられるのとは逆に(元金がなかなか減らない)金利負担は大きくなる。
管理人TomTom的には債務をどんどん先延ばしにしているような気分で精神的によろしくない。
また最終回の支払清算には、1:車両を返却する、2:残額を一括で支払う、3:残額を再ローンする、の3種類の方法がある。
その中でも車両を返却する際には細々と条件が付く。
その条件は走行距離や修復歴のような内容があり、車としての価値を考えると当たり前の事だ。
仮にこうした事態が発生すると(走行距離や修復歴)、車両の価値は目減りし返却時に追い金が必要になる。
こうした点も精神的に良くない。
という事で残クレは見送り通常クレジット気合の60回支払としたのだった。
ちなみに今回はホンダのクレジットを使用したが審査は簡単で年収を証明する書類も不要だった。
こんなクレジットと言うかローンは初めてだ。
S660は噂にたがわず値引きは一切ない
S660はどこのホンダディーラーに行っても値引きはありませんと言われていたが本当だった。
車両本体からは見事に1円たりとも値引きは無い。
さらにアクセサリー類についても全く値引きと言うかサービスは無い。
管理人TomTomとしてはこうした状態での車の購入は初めてでこのディーラーを選んだ理由付けに苦労する事態となってしまった。
もちろん営業マンを気に入ってこの人から買いたいという事は大変重要だ。
購入時は長い付き合いとなるディーラーの実力は未知数でユーザーにとってはある意味賭けなのだ。
だから車両の値引きをディーラーに対する評価の1つとしているのだった。
今回はこれが当てはまらない。
諸経費の現金支払いは初体験
過去に購入した車の中で諸経費を現金で請求された事は表立っては無かった。
登録諸経費代として現金で入れてくれという要求があったが良く考えてみれば頭金の割り振りだけの問題なのだ。
という事は逆に言うと頭金0円で車を購入する事は出来ないという事かもしれない。
少なくても諸経費分をカバーするだけの頭金が現金で必要になるという事だ。
納車時のパーツの取付けは一切無しも初体験
今回は価格とアクセサリー類において全く融通が利かなかった。
今時のディーラーはこんな感じなのだろうか。
今までなら持ち込みのパーツの取付けは納車時に間に合うようにディーラーで取り付けてもらったことがほとんどだ。
だが今回は持ち込みはもちろん、ディーラー経由でのパーツ手配と取付けは一切行っていないという事だった。
ホンダだからホンダアクセスや無限等のカタログに載っているアクセサリーはもちろんやってくれるのだが・・・。
従って納車時にすぐに走りだせるように必要なアクセサリー類が揃わない。
これは車を購入するユーザーとしては少し悲しい。
具体的に言うとナビだがご存じのようにS660のオプションナビは全くお話にならないナビなのだ。
オプションでセンターディスプレーを注文した上にスマートフォンと接続して有料のアプリを導入してやっとナビが実現する。
しかもオンラインでないと使えないナビなのだ。
峠のような山の中で圏外の場合はナビとして機能しないのは致命的なのだ。
そんなやむ負えず取り付ける後付のオンダッシュナビをディーラー自身では手配をしない。
電装業者は紹介するので後は直接やってくれというスタンスである。
これにはきっと様々な事情があると思う。
ディーラーで後付したパーツに関しての責任問題だ。
こうした取り付け方をしたパーツに関しては管理人TomTomはそれほど後々でシビアになった事はないがトラブルが多いのだろう。
そんな事に工数を割かずに本業回帰を図っているという事なのだろう。
ユーザーとしては費用も支払い文句を言わないと一筆書いてもその車の構造に精通しているディーラーでやってほしいというのが本音だができないものはしょうがない。
ホンダのディーラーは前回の営業車の件もそうだが非常に合理的に動いている印象を受けた。
理由は良く分かるのだが合理的過ぎてディーラーとしてできない事が多く、現在のところ個人的な心象はあまり良くないし冷たい感じがする。
こういうことでナビ、レーダー探知機、ドラレコ等々の手配と取付けは久しぶりに自分でやろうかと思っている。
いずれにしても車弄りは楽しい。
最近の車購入時は徒歩でディーラーへ行って引き取るのだ
これは初めてではないがここ10年程だろうか車を購入して納車時には引き取りにディーラーに行くという事がほとんどだ。
見積書に記載される納車費用の節約という事もあるが車両に問題があった時にすぐにその場で対応が可能ということもある。
面白いのは下取り車が無い時には電車等でディーラーまで行かねばならないという事だ。
さらに点検や修理の際に徒歩でディーラーへ行くという事を考えれば駅から歩いて行けるというのは便利なのだ。
今回は仕事帰りの途中にあるディーラーなのでさらに便利だ。
今後が楽しみなホンダとの付き合い
長々と今回の経緯を書いたがS660についてはスタートから貴重な体験をした。
こうして感じた事は管理人TomTomの感覚がすでに古いのかもしれない。
随分と車の販売現場も変わったものだという印象を改めて感じたのだった。
もちろんS660自体も楽しみだが
初めてのホンダ車の新車購入はこれからどのような感じのお付き合いになるのかが今から楽しみだ。
今回はこのへんで
では