仮に自分自身が速い車を持っていたとしよう。
速いと言ってもイロイロあるだろうがエンジンパワーもあり、その気になればスピードも出てコーナーも速いというスポーツカーを想定してみよう。
そんなスポーツカーで走って満足感の得られる道がいつも走っているところにあるだろうか?
管理人はコンパクトカー好きなのでそれほど大パワーの速い車に乗った事は無いがこの問題は速い車を持っている人には切実な問題だろうと思う。
一時期管理人が乗っていたゴルフGTIですらそうだったから。
そんな速い車を走らせるフィールドについて考えてみた。
世の中には速い車はたくさんあるが
管理人TomTomは死ぬまでにポルシェには乗ってみたいと思っている。
ポルシェと言えば911やケイマンは真剣に買おうと思っていた時期があったが結局まだ実現できていない。
ポルシェはほんの一例だが輸入車はもちろんの事、国産車でも速い車はたくさんある。
車のパワーとコーナリング性能それに豪華さは単純に価格にスライドする。
一所懸命働いてせっかく手に入れた高価なスポーツカーだがどこをどう走ればスカっとするだろうか?
冒頭のように管理人TomTomが乗った事があるのはせいぜい最大で300PS程度の車だ。
その中でもパワーと運動性能のバランスが取れていたのがゴルフ5GTIピレリ(230PS)という車だった。
だがこの車はパワーというよりもトルクで走る車だったし、ターボ付きだったので管理人TomTomの好きな峠道には全く合わなかったのだった。
しかし踏めばそこそこ速いので飛ばしたくなるのだが峠に合わないので直線ばかり踏んでいたものだ。
結局この車は高速道路でのクルージングは良いがその他では宝の持ち腐れだった。
ゴルフ5GTIですらこの状態なのにもっと速い車を持っている人はどうしているのだろう。
前々から非常に不思議に思っていたのだ。
管理人TomTomの周りの友人知人で速い車を持っている人もいる。
その人たちにいつも走るフィールドを聞いてみるとなんと寂しいことか。
高速道路や有料道路を瞬間的に飛ばしてみたり、はたまたお気に入りのワインディングがあっても2速全開くらいしかできない。
3速全開なんて速度が高すぎるしなんといっても公道だから時間帯を選んで走ってもコンプライアンスやリスクの事もある。
つまり日本では高性能車の走りを満喫できる環境が無いに等しいという事だ。
まだこうしたフィールドを自分で設定している人はまだマシな方だろう。
ほとんどの人は高速道路で前が空いた瞬間に踏んでみるとか非常に断片的な事になっているのだろうと想像できる。
速い車を持つ管理人の友人の生態例
という事で管理人TomTomの周りの友人知人で速い車を持っている人たちの生態を調査してみたり思い返してみた。
ケイマンSを所有するグルメな奴(Aさん)
Aさんは若いころから2輪でも4輪でもブイブイ言わしていた人だがここ10年くらいはケイマンS(PDK)に乗っている。
ケイマンSのおもな使い方は目的地までバヒューンと走って現地の上手いものを食べるというツーリング的な使い方が多い。
Aさんは自分なりのマイコースを持っていてケイマンSにふさわしいドライビングテクニックの習得に余念がない。
先日そのマイコースで同乗走行させてもらったが結構タイトなコースだった。
ケイマンSほどのスポーツカーであればもう少し気持ち良くブッ飛ばせるコースが良いと単純に感じた。
だが本人によると一般公道では2速全開までが限界で、それ以上は速度域が高くなり過ぎてリスクが怖いという事だ。
ワインディングはこんな感じだが高速道路や有料道路では前が空いた時に楽しんでいるらしい。
AさんにはケイマンSをサーキットに持ち込むことを勧めておいた。
AP1とEK9を両方所有する律儀な奴(Bさん)
オッサンになってから車に目覚めた人でS2000(AP1)とシビックType-R(EK9)を現在所有する。
当ブログで度々紹介しているシビックType-R(EK9)はBさんの車だ。
ここ10年くらいはすっかりホンダファンで最初はS2000から入っている。
ただS2000購入の最初の動機はカッコいいからという当初は軟弱な御仁だった。
そのBさんはこの10年くらいでサーキットへ通うようになった。
元々Bさんには峠を走るという習慣が無く、走るフィールドを持たない街乗りで満足していた人だったのだ。
ある時Bさんいわく「サーキットを走りたくなった」という事でS2000をサーキットへ持ち込んで腕を磨くことにしたのだった。
だが皆さんご存知の通りS2000はたいへん難しい車で完全に乗りこなすにはかなりの腕前が必要だ。
彼もサーキットでスピンをしまくってS2000の洗礼を受けたのだった。
その後BさんはEK9を購入してコンスタントにサーキットへ通う事になった。
BさんにとってEK9という選択は正解で最近ではたいへん腕を上げてきてラップタイムも非常に良くなった。
このBさんは車を思いっきり走らせるのはサーキットのみだ。
NS-Xを所有していたスケベな奴(Cさん)
管理人TomTomの周りには今は所有していないがNS-Xに乗っていた人もいた。
このCさんは若いころからたいへんブイブイ言わしていた口である。
狙っていたNS-Xが手に入ったということで同乗させていただいた事がある。
Cさんはスーパーカー世代で実際にスーパーカーが大好きな人だ。
一時期フェラーリを手に入れるべく熱心に研究していたのを思い出す。
車関係の仕事をしているので乗ってる車はいつも違う。
若くブイブイ言わしていた頃はあちこちのコース(一般道)を走り回っていたらしいが最近はマイコース的なモノは持っていない。
その頃にはサーキットもかなり走り込んだと言っていた。
だがNS-Xの時にはサーキットへ行く事も無く主に空いた高速道路がそのフィールドだった。
しかし高速道路だからと言っても制限速度があるしコンプライアンスも大切だ。
ほんの限られた瞬間だけNS-Xを楽しんでいたという事だ。
管理人TomTomの例
最初にお断りしておく管理人TomTomの場合は現在速い車は所有していないので悪しからず。
現在管理人TomTomが乗っているのはS660で速くはないがスポーツカーの端くれではある。
一つの例として読んでいただければ結構だと思う。
管理人TomTomの場合は一般道でマイコースを設定している。
このコースは2速から5速まで使用するコースで前が空いている時は大変気持ちが良い。
だがクリアラップが取れるということはめったになくていつもここを走る時はS660ですらフラストレーション気味だ。
いくつか好みの峠を設定してあるが最近は昼間に流す程度だ。
サーキットへは一時期熱心に通ったが現在は小休止中である。
そのうちに再びサーキットを走ってみたいと思う。
サーキットを走ろうと思う理由は次のようなものだ。
- 公道よりもリスクが少ない
- フルに車の性能を味わう事ができる
- ラップタイムを縮めるのが楽しい
- ラップタイムが縮まると腕が上がったようで単純にうれしい
- パーツ交換やセッティングが楽しい
- サーキットでの出会いが結構面白い
管理人TomTomが思うに峠もサーキットもそれぞれ楽しさがある。
自分自身ではどちらかというと峠が好きなようで安全に走れる峠があれば言う事なしだ。
そうホットバージョンで良く出てくる群サイのような場所があれば良いと思っている。
正攻法で行けばサーキットということになる
管理人TomTomは峠が好きだった(今でも好きだが)。
しかし現在峠は怖くて走っていない(昼間に少しだけ)。
それは峠では夜間に動物と遭遇するからだ(車を2回壊した)。
前述のように速い車を持っていると峠も走りたくなるだろう。
管理人TomTomのようなコンパクトカーなら3速まででもそこそこ楽しめるが速い車だともっと求めたくなる。
だが一般公道の峠はやはりリスクが高いと思う。
では速い車を安全に走らせるにはどこを走れば良いか。
ベストな答えはサーキットだろうと思う。
サーキットなら横から飛び出してくる動物はいないだろう。
少なくてもその点についてはメリットだと思う。
また直線の長いサーキットだと一般道ではやろうとしてもできないアクセル全開が楽しめる。
コーナーもサーキットにもよるがタイトなものから高速コーナーまで揃っている。
高性能車の性能を目一杯引き出して走るのは楽しい。
街中では分からなかった高速域の挙動だとか今まで見えなかったところも見えてくる。
もうひとつたいへん重要だと思う事がある。
街中ではフルブレーキングをしたことなんてほとんど無いだろう。
サーキットへ連れ出せば直線の終わりは必ずコーナーとなっているからフルブレーキングが必要になる。
自分の車でフルブレーキングを行ってその感触や挙動を頭に入れておくことは重要だ。
フルブレーキングができないで車を速く走らせるなんてナンセンスだ。
速い速度域でドライビングすることにより格段に自分の腕も上がる。
これはどんなスポーツでも同じ理屈なのだ。
サーキットは敷居が高いしお金もかかる
それでは実際のところサーキットを走るにはどうしたら良いだろうか。
サーキットを走るには?
この事は改めて書こうと思うがおおまかに次の2点があると思う。
- サーキットの会員になって会員枠で走る
- ショップの主催する走行会に参加して走る
これは好みで決めればよいだろう。
サーキットは意外に身近にあるかもしれない。
管理人TomTomの環境では一番近いのがセントラルサーキットで下道で1時間ちょっとだ。
車の購入時にこうした事も考慮に入れておく
実は管理人TomTomもそうなのだが車を手に入れてからサーキットを走りたくなった。
だが思い返してみると車の購入時からこうした事を想定しておけばスムーズに行くと思う。
予算に少し余裕を取ってサーキット装備を揃えたい。
最低限としてヘルメットとグローブは必要だ。
その他の装備はステップアップして行けばよい。
そしてサーキットの利用料や会員費用を予算として準備すれば完璧だ。
大人の趣味としての速い車を走らせること
ここまで大人の趣味として速い車を速く走らせるという事をイロイロ書いてきたが時代が変わればこうした趣味の内容も変わる。
いつまで続けられるんだろう
昨今環境問題が非常に存在感を増しつつある。
車の世界は現在大変革期にさしかかり内燃機関から電気モーターへ変わりつつある過渡期に入った。
何年かすれば内燃機関の車自体が無くなっているかもしれないのだ。
こうした状況からいつまで車で走るという事が続けられるのか分からない。
ただ管理人TomTomが思うに車で速く走るというのは人間の根本的な欲求の一つではないだろうか。
様々に形を変えながら人間は速さを追求してきたのは間違いない。
それが各人様々な楽しみ方に繋がっている。
形は変わっていくだろうがこうした事は無くならないと思う。
大人としての走らせ方
管理人TomTomがこうした事を書くのは少々おこがましいと思っている。
だが公道を走るよりもキチンとそれなりのフィールドへ速い車を連れて行って走らせてあげるのが一番良いのは間違いない。
思うに車を速く走らせるというのは麻薬のような(やったことないが)禁断の魅力がある。
こうした事を好まない人から見ると「なんで?」と感じる事だろう。
まわりへの配慮やリスクを考えると大人としての判断が要求される。
それほど個人個人の感じ方が異なるのだ。
きっと車バカの事は車バカしか分からないのだ。
皆さんも安全に心から車を楽しんでほしいと切に思う。
今回はこのへんで
では