先日、日産ノートe-POWERが現在大人気なことを書いた。
恥ずかしながら管理人はノートe-POWERにはまだ試乗もしていなかったのだ。
こりゃいかんということでさっそく実際にノートe-POWERに試乗してきた。
実は日産ノートには以前試乗したことがある。
当時珍しかったDIG-Sと呼ばれるスーパーチャージャー仕様に興味を持ったからだ。
この時はあまり良い印象ではなかったが、改めてノートe-POWERに乗ってみて車として大変熟成しているという印象を持った。
このあたりを書いてみた。
実は初期の日産ノートの印象はあまり良くなかった
現行ノートは2012年から発売しているのですでに5年経過している。
管理人TomTomが日産ノートDIG-Sに乗ったのはたぶん発売開始から間もないころだったと思う。
その時の印象はあまり良いものではなく、コンパクトカーなのに大味な感じでココが良いという決め手のようなモノがなかった。
一言で言えばそれなり、悪く言えば面白みがない普通の車という感じだった。
だから心動かされるようなことはなくてすぐに忘れてしまった。
十分に成熟した現在の日産ノート
管理人TomTomはノートの最初の印象が悪かったために今回は全く期待していなかった。
ただノートe-POWERがどのようなモノかを体験してみたかったのだ。
下はノートe-POWERのXグレードのフロント画像、グリルにブルーのラインが入るくらいで通常モデルと変わりない外観。
下の画像はノートのXグレードDIG-S仕様車。
ちょうどよい大きさの日産ノート
いつも書いているが日本で日常使うならこのサイズがベストだと思う。
日産ノートの最大のライバルはホンダのフィットということになるだろう。
フィットもサイズの割に車内が広くて良くできた車だが日産ノートもそれに引けを取らない。
ノートの室内の広さはなかなかのもの
このサイズの車ではフィットが無敵だと思っていたがノートもかなりの工夫がある。
特に後席足元はフィットに引けを取らない。
これなら後席を頻繁に使用するような状況でも全く困ることはない。
荷室は少々フィットに比較して狭いがこれだけのサイズがあれば日常では全く問題ないレベルだ。
ノートがしっとり
結論から言えば日産ノートは非常に良くなっていた。
手や足に触れるコントロール類がしっとりとしていてそれでいてしっかりとしていたのだ。
ノートは全体的に質感がしっとり
改めて乗ってみたノートは室内の触れる部分がしっとりとしていて質感が大変良くなっていた。
特にステアリングホイールが良かった。
ステアリングホイール自体のデザインもカッコよくなり流行りのD型シェイプとなっている。
個人的にはD型シェイプは好まないが今時の最新デザインになっている。
その他の操作の際に触れるウィンカーレバーだとか手に触れる部分がしっとりしてて感触が大変良かった。
後席足元が広い
管理人TomTomが運転席でポジションを合わせた上で後席に座ってみると足元が広い。
フィットもかなり広いがそれに匹敵する広さだと思った。
しかしノートの運転席と助手席の下にはリチウムイオン電池が鎮座していて後席からは足をシート下に突っ込めない。
これはセンタータンク方式のフィットも同様だ。
シートはしっかり
またまた個人的な印象で申し訳ないのだが管理人TomTomは日産車のシートには良い印象を持っていない。
だが今回試乗した日産ノートのシートはなかなか良かった。
柔らかすぎず硬すぎずそれでいてホールドと座り心地も良好だった。
調整できる範囲も広くてこれならあらゆる人に対応可能だろう。
しっかりとした後席
管理人TomTomが日産ノートのライバルのフィットで不満なのが後席だ。
フィットの後席はチップアップが可能で多彩な使い方ができる。
それだけに後席の足がパイプ椅子のようなパイプなのだ。
座ると少々剛性が不足な感じで古くなるとガタガタしてイマイチ好きではない。
この点ノートは全く問題ない。
ステアリングの感触が良かった
今回感心したのはノートのステアリングの感触だった。
非常に滑らかで路面の状況が把握できて変な癖がない。
やればできるじゃないかという感じだ。
ラゲージにはバッテリー
下の画像はノートe-POWERのラゲージ画像だが、面白いことに電装用のバッテリーはリアにある。
たぶんフロントの重量が重くなってしまったのでせめてバッテリーだけでもリアに移設し重量配分を考慮した結果だろう。
話題のワンペダル「e-POWER Drive」は使い方次第
ノートe-POWERで一番話題なのはワンペダルでの運転ができることだろう。
管理人TomTomはワンペダルで運転できるからと言っても特にメリットは感じない。
実際に運転した感覚はマニュアル車に近い減速感がある。
ワンペダル「e-POWER Drive」は2ペダルとしては新鮮だが
確かにノートe-POWERの「e-POWER Drive」は距離さえしっかりと見極めればワンペダルで停止まで持っていける。
だが距離を間違えると減速する距離が足らず結局ブレーキペダルを踏むことになる。
減速しすぎるとアクセルを踏み増すということもある。
ブレーキペダルを踏む感覚を忘れないようにしなければ
管理人TomTomが心配するのはブレーキペダルを普段使わないとその感触を忘れてしまうということだ。
ワンペダルドライブは車速の調整と考えてブレーキペダルはキチンと踏めるようにするのが良いだろう。
あまりにワンペダルドライブに慣れてしまうといざという時にブレーキペダルを踏めなくなるのが怖い。
発電専門のエンジンの存在感
メディアの試乗記ではノートe-POWERのエンジンがかかった際の音が大きいと書いてあることが多い。
管理人TomTomは実際に乗ってみてこれはそれほど気にならなかった。
今時の存在感のないエンジン
管理人TomTomはどちらかと言うといつエンジンが始動したのかよく分からない程度の音と振動と感じた。
これならプリウスやその他のハイブリッド車と比較しても遜色はない。
走行用のバッテリーはどれくらいもつ?
一つ心配なのは走行用バッテリーのことだ。
走行用バッテリーはリチウムイオン電池でシートの下に格納してある。
容量はそれほど大きくなく1.5kwh程度だがどれくらい持つのだろうか?
まだ新しい車だけにバッテリーの耐久性が気になるところ。
万一バッテリーを交換しなければならない事態が発生した時にバッテリーが非常に高価だと悲しい。
価格次第ではバッテリーを交換せず常にエンジンで発電しながら走るということになる。
それでも燃費が良ければ支障はないと思うのだが。
スマート・ルームミラーはデカくてじゃま
今回試乗した個体にはスマート・ルームミラーがオプション装着してあった。
その機能は良いと思うのだが問題はその大きさだ。
視界を遮る大きなルームミラー
ノートはミラーとドライバーの比較的顔が近いこともありこのスマート・ルームミラーが邪魔なのだ。
スマート・ルームミラーは通常のミラーよりも一回り大きい。
特に天地方向が大きくて視界を遮るのが気になった。
機能は良いのだがもう少し小さくならないものだろうか。
気になるノートe-POWERの「モードプレミア ツーリングパック」というグレード
ノートe-POWERのグレード構成は上位からメダリスト/X/Sと基本的には3種類ある。
Sは燃費スペシャルなので除外するとして装備的には中間グレードのXで充分だ。
NISMO仕様は派手すぎ
管理人TomTomが気になるのはノートe-POWER NISMOなのだが外観が派手すぎる。
と思っていたら「モードプレミア ツーリングパック」というオーテックの特別仕様車がある。
このベースとなる「モードプレミア」自体はオーテックが内外装に手を加えたモデルで走りに関してはノーマルのノートe-POWERと変わりない。
だがこの「モードプレミア」のオプションとして「ツーリングパック」というのがある。
「モードプレミア ツーリングパック」の走る機能はNISMOと同じ
もちろん外観上のエアロ等々は別だが次の内容となっている。
このツーリングパックの内容がノートe-POWER NISMOと同じなのだ。
内外装はノーマルか落ち着いた感じが好みで走る機能はもう少し高いレベルが欲しいならこの「モードプレミア ツーリングパック」は要チェックだ。
むやみにハイブリッド車のマフラー交換をしていないところがオーテックらしくて好感が持てる。
ノートe-POWER NISMO と同じ走る機能を16万円安で手に入れることができる
ちなみにノートe-POWER NISMOは 2,458,080円 の価格だ。
これに対してノートe-POWER「モードプレミア」は 2,207,520円。
ノートe-POWER「モードプレミア」のオプションである「ツーリングパック」のオプション価格は 86,400円 となる。
つまりノートe-POWER「モードプレミア ツーリングパック」は 2,293,920円 で手に入る。
これはノートe-POWER NISMOよりも 164,160円 安く手に入るということだ。
派手な外装は不要だが足回りやボディーに関してはキチンと押さえたモデルが欲しいという人にはおすすめだ。
もし管理人は ノートe-POWER を購入するのなら「モードプレミア ツーリングパック」を検討するだろう。
実車を見ることができるのがベストだがなかなかなさそうだ。
走る機能はNISMOと同じようなのでこちらを確認するならNISMOに試乗してみるのも良いだろう。
今回はこのへんで
では