管理人は以前からS660のリアを15インチ化することを画策していた。
やっと昨日15インチのタイヤ・ホイールを装着した。
だがS660のリア15インチ化は結構難しくてホイールを選ぶ。
さらに今回はバランスウェイトも貼れないクリアランスとなり結局リアはウェイトを取り付けなかった。
そういう意味では万人にお勧めすることはできないと思うのだ。
分厚いタイヤフェチ向けということにしておこう。
前回フィッティングをしたのだが
前回ショップで仮にリアのホイールのみをフィッティングしたのだった。
その時の判断としてはホイールと各部のクリアランスはミニマムだがなんとかなりそうというものだった。
各部というのはキャリパーとタイロッドのようなジョイントの付いたコントロールアームの2箇所だ。
ただバランスウェイトをどの位置に貼るのかというのがこの時点では少々曖昧だった。
今回タイヤを組んでバランス取りをしたホイールを装着してみて気になったのはキャリパーではなかった。
コントロールアームのジョイント部分がちょうどウェイトの位置と同じでクリアランスが殆ど無い。
キャリパーは2~3mmの余裕があるがコントロールアームは1mm程度なのだ。
ショップと相談してリアでもあることだしウェイトを外して対応することにした。
インセットの関係で気になる外面(そとずら)は扁平率が上がりタイヤが分厚くなった分だけタイヤの腹が膨れるので思ったよりも外へ出た。
ひょっとしたらディーラーへは入庫できないかもしれないというくらい微妙だ。
逆に言うとそれだけ攻めたインセットだということだ。
S660の15インチ化の内容
15インチ化の内容と言っても大層なことはない。
普段使いとツーリング用として乗心地と燃費向上を狙ったセットだ。
外見は少しレトロでファットな雰囲気のリアタイヤを目指した次のようなタイヤ・ホイールのセットだ。
フロント
ホイール:ダンロップ DIREZZA ST01 15×5J インセット+45
タ イ ヤ:ダンロップ ルマンⅤ 165/55R15
フロントのタイヤ・ホイールはS660の純正と全く同一サイズだ。
リア
ホイール:ダンロップ DIREZZA ST01 15×6J インセット+38
タ イ ヤ:ダンロップ ルマンⅤ 185/55R15
リアのホイールは計算上では5.65mmほど外に出る計算となっている。
ホイールだけ見ればその通りだ。
タイヤの外径はS660の標準195/45R16とほぼ同じ、直径2.05mmだけ大きいが誤差のうちだろう。
加えて今回は念のためにハブリングを装着してある。
インプレッションはどうなん?
気になるのは今回タイヤ・ホイールを取り付けて走った感触はどうだったのかということだ。
ショップでS660にタイヤ・ホイールを取り付けて各部を確認した後に少しだけ走ってみた。
あいにく天気が悪かった
この週末は関西地方は寒波が襲来していて管理人TomTomの住む兵庫県の東の端っこでも雪が降っている。
せっかくS660に新しいタイヤ・ホイールを装着したのに雪がひどくなってきたので急いで引き返してきたのだった。
タイヤ・ホイールの詳細なレポートは別の機会にしてファーストインプレッションは次のような感じだ。
カッコの悪いタイヤ
タイヤはルマンⅤだが、このタイヤは燃費志向の乗心地の良い静かなタイヤというキャッチなのだ。
こうした特性はツーリングには最適なのだが外見があまりカッコよくない。
ショルダーが張っておらず丸い、加えてタイヤの腹も丸く膨らみちょっとはみ出て見える。
下の画像はリアタイヤのアップ画像、ルマンはショルダーが丸くていまいちカッコ良くない。
ホイールは思ってたよりも彫りが深くて立体的なので造形自体は気に入っている。
それにしても雪が降ってきて装着してから2時間ほどでドロドロになってしまった(悲)。
意外と彫りの深いリア
リアホイール自体は6J+38だとある程度彫りが深くてなかなか良い。
フロントはまんま軽自動車とう感じでフラットで立体感がないのが残念。
色はガンメタだが遠目には黒に見える。
黒いホイールは初めてだが足元が締まって見えるのでなかなかカッコよい。
ブレーキダストも目立たなくなるので良いと思う。
心配なのはこうした色の濃いホイールはキズが目立つことだ。
取扱には気を使わないといけない。
軽くて乗心地が良い
乗ってみた感じではまず軽く感じる。
足が路面によく追従するような感触がありよく動くような感覚がある。
またタイヤが柔らかく振動の角が丸く乗心地が良い。
転がり感はそれほどないが少し走っただけでもネオバよりも燃費は良かったので感覚以上に転がり抵抗は少ないようだ。
走りながら空気圧を調整した
ショップでは高めの空気圧240kPaが指定だったがコレは高すぎた。
純正はフロント190kPa/リア200kPaという指定になっている。
走っているとさすがに240kPaは空気圧が高すぎてコツコツくる。
途中で何度か調整をしたが最終的に200kPa/210kPaにしている。
これはちょうど良いところを探らなくてはならない。
コーナリングはどうだ?
これはあまり期待できないが街中のスピード程度では全く問題ない。
ワインディングへ持ち込んでコーナリングして限界をある程度把握しておく必要があるだろう。
攻め込むとタイヤ自体が倒れるというか腰砕けになりそうだ。
やはり乗心地が良いだけにタイヤのサイドはあまり強くないようだ。
S660に6J+38の15インチ ディレッツァST01装着画像
ショップでS660にダンロップのディレッツァST01ホイールを装着した後にいつもの場所で気になるリア周りを中心に撮ってみた。
リアのはみ出しは微妙でタイヤの腹がぽよっと出ている感じでリム自体は出ていない。
ホイール自体はフロントは平面的な造形だが、リアはセンターが結構へっこんでいて意外にもいい感じ。
これが+43ならもう少し浅くて平面的だろうと思う。
下の画像はいつもの場所でS660の周りをぐるりと撮ってみたところ。
リアのタイヤボリュームはちょうどよい感じ、タイヤが丸いのが玉にキズ。
下の画像は後ろ斜めからのショット。
タイヤの腹の分だけ出っ張っているのが分かる。
下の画像は真後ろからのショット。
タイヤが偉く細く見えるがキャンバーが付いている分だけ接地部分が白くなってないからそう見えるみたいだ。
それにしても微妙な出具合。
左側も当然同じだけ出っ張っている。
もう少し車高を落としたほうがカッコよいのは分かっているが特にリアはストロークを犠牲にしたくない。
この時点ではチラチラと雪が降り出して早く帰らないとえらいことになりそうだった。
もう少し遅かったら帰りの峠がやばかったのだ。
フロントから見ると何も分からない。
15インチ化ベストなサイズと想定外だったこと
何度もタイヤ・ホイールを車に入れてきたが今回はタイヤのボリュームを考慮に入れるのを忘れていた。
タイヤの腹が出る
どういうことかというと15インチ化により扁平率が上がりタイヤの腹が出る。
加えて7Jならそうでもなかったと思うが6Jのために余計に腹が膨らむ。
この分を計算に入れてなかった。
ルマンが意外とマイルドだったこと
ルマンというタイヤには今までほとんど縁がなかった。
今回初めてルマンを履いたわけだが想像していたよりもマイルドなタイヤだった。
日常使いで燃費良くかつ乗心地のよいタイヤでショルダーが丸いのだ。
もっとスポーティーなタイヤだと思っていたのだがコレは意外だった。
ダンロップももう少しネーミングを考えたほうが良いだろう。
15インチ6J+38はどうなん?
結局タイヤを組んだホイールをS660に装着するとタイヤの腹が出っ張った分だけはみ出ているような雰囲気となった。
通りすがりの人はたぶん分からないがS660を見慣れている人には少し出てると感じる微妙な出具合だ(苦笑)。
下の画像は左がノーマル、右が今回のセット。
この状態だと明らかにタイヤがボディーからはみ出ている。
ただしこの状態はタイヤが接地してなくてブラーんとぶら下がった状態だ。
ベストサイズは?
今回の結果からS660のリア15インチ化でベストなのは6Jならインセット+40~45mmくらいだろうと思う。
ギリギリを狙っていくと今回のように+38という選択肢もあると思う。
これはタイヤも銘柄にもよるのであくまでも管理人TomTomの主観と今回のタイヤ・ホイールの組み合わせという前提だ。
ボディーからはみ出るかどうかの外面(そとずら)も重要だが内側も大事だ。
S660の場合は内側のクリアランスも非常に少ない。
特にリアはストラットとホイールのクリアランスが少なくて今回も指が入らない間隔だった(5~6mm?)。
外にはみ出るからといって+43にすると内側のクリアランスが心配だ。
必ず事前にフィッティングした方が良い。
それだけS660のタイヤ・ホイールの設定は絶妙な設定となっているのだった。
今回はこのへんで
では