トヨタがWRC復帰を記念してかどうなのか分からないが2017年3月にジュネーブショーで「Yaris GRMN」を発表したことはまだ記憶に新しい。
その「Yaris GRMN」は「Yaris GRMN limited edition」という名前でUKではすでに予約が始まっているようだ。
発売時期はヨーロッパで2018年初頭とされているがスペックを見る限りかなり面白そうなホットハッチとなりそう。
日本でもホットハッチがもっと盛んになれば良いと思うのだが熱い車がなかなか出てこない。
「Yaris GRMN limited edition」が日本へ導入されれば良いと思うのだが価格が少々高いのが玉にキズではある。
そんな「Yaris GRMN limited edition」の事を書いてみた。
toyota-europe.com
車が大型化して楽しくない今日このごろ
管理人TomTomが最近感じていることは車が大型化し重くなっているということだ。
やはり車は小さくて軽い車が走らせていて楽しい。
それに小さい車はワインディングでのライン取りの自由度が高く安全に走れる。
かつてはホットハッチというジャンルが確立していて、今でも人気のEK9を始めとする5ナンバーで運動性能が非常に高い車たちが数多く生息していた。
それが現在ではホットハッチという言葉自体が死語となってしまった。
現在ホットハッチと呼べるのはもうすぐ新型が出て来る「スイフトスポーツ」や「ノート NISMO S」くらいではないだろうか。
管理人TomTomは小さくて軽い車が欲しくてS660を手に入れたわけだが一人で楽しむには最高の車だと思う。
だが2名で1泊程度の旅行に出たり、多少の荷物を積むような時の融通がきかない。
そういう意味ではS660は一人乗りの贅沢な車だと言える。
かつてのホットハッチというジャンルは日常使いもこなし、さらに走れば楽しく走れるといったものだった。
若者が1台でなんでもこなすにはうってつけの車だったのだ。
これはきっと現代でも変わらないと思う。
若者だけではなく年寄りもこうした車を望んでいるのだと思う。
toyota-europe.com
3ドアのヴィッツは国内では見かけないので新鮮、センター1本出しのマフラーが迫力ある
ヴィッツ(ヤリス)はターボありスーパーチャージャーありの過給器好き
歴代の日本名ヴィッツ(日本以外ではヤリス)は過給器付きのモデルがいくつか存在していた。
初代では「RS ターボ」、3代目では「Vitz GRMN Turbo」(限定車)というモデルがあった。
「Vitz GRMN Turbo」はトヨタが全日本ラリーで走らせたりもしていたのだった。
今回取り上げた「Yaris GRMN limited edition」はターボではなくスーパーチャージャーとなっている。
以前からヴィッツは過給器が大好きなようだ。
こうしたコンパクトカーに過給器を取り付けてパワーを上げるのは良くある手法だ。
だが車が小さいだけにその出力にあった各部のチューニングが必要になる。
自動車メーカーが一般に発売しようとすればバランスの取れたモデルとしなければならないのでかなり手間が必要なはずだ。
「Yaris GRMN limited edition」のスペックおさらい
「Yaris GRMN limited edition」のスペックはすでに発表されていてカタログも出回っているので詳細はそれらを見て欲しいと思うが簡単に書いておこう。
エンジン:1.8L ガソリン スパーチャージャー
最高出力:212 DIN hp/6,800 rpm
最高トルク:249 Nm/5,000 rpm
ミッション:6MT
デフ:トルセンLSD
サスペンション:ザックスダンパー、ショートスプリング
タイヤホイール:17インチ鍛造BBSホイール(4穴)、205/45R17 RE050A
ブレーキ:前4ポットキャリパー&ベンチレーテッドディスク、後ベンチレーテッドディスク
マフラー:センター1本出し
外装:リアスポイラー
室内:スポーツシート、スポーツステアリングホイール
ボディー:タワーバー、ブレーズによるボディー補強
車両重量:1,135kg
パワーウェイトレシオ:5.35kg/hp
最高速度:約230km/h
0-100km/h加速:6.5秒
UK価格:£26,295(約380万円)
「Vitz GRMN Turbo」(5穴)とは異なりホイールは4穴となっている。
価格は高いがなかなかの内容であるのは間違いない。
toyota-europe.com
ホイールはBBS製の鍛造、スタッドボルトは4穴、フロントは4ポットの対向キャリパーが付く
toyota-europe.com
この角度からはよくわからないがリアキャリパーは通常のモノのようだ
スーパーチャージャーなところが良いと思う
管理人TomTomは基本的にターボが嫌いだ。
というのはターボラグが自分のドライビングに馴染まないからだ。
自分が加速しようと思ってアクセルペダルを踏んでも一呼吸遅れて加速し始める、その頃にはすでに次のコーナーが目前に迫っているという感じだろうか。
これじゃ峠道は全く楽しくない。
峠道ではレスポンスが命なのだ。
だが現代のターボエンジンは非常にレスポンスが良くなっている。
管理人TomTomの乗っているS660もターボ付きだがこうしたレスポンスの問題は全く気にならない。
たぶんタービンを小さくすることができるのでこれだけのレスポンスが出るのだろうと思う。
S660は軽自動車だがこのあたりはよく出来ていると思う。
シビアにこうした点を見ていくとターボよりレスポンスに優れたスーパーチャージャーという選択肢は正解ではないだろうか。
歴代のヴィッツ(ヤリス)がターボを採用していたことを考えると方向転換を行っている。
その先には世界のラリー参加者への車両の提供や国内では全日本ラリーへの参戦までも視野に入っているのではないかと思ってしまう。
まだ「Yaris GRMN limited edition」は日本への導入が決まったわけでもないのに妄想が膨らんでしまうのだった。
toyota-europe.com
インパネは通常のヤリスと変わらない、シートがすごく良さそうな感じ
toyota-europe.com
ヨーロッパを主戦場に想定しているだけあってシートには気を使っているようだ
「Yaris GRMN limited edition」は日本へやってくるのだろうか?
管理人TomTomが思うにこのクラスのハッチバック車に約380万円というのは正直少々お高い。
せめて300万円を切るくらいに収めないと価格的には難しいだろうと思うのだ。
日本人は限定車という言葉に弱いのだがやはり高い。
そのあたりの問題を解決できて限定車として投入するのであれば可能性はあると思う。
この手法は「Vitz GRMN Turbo」と同じだ。
ここからは管理人TomTomの妄想だが、もし「Yaris GRMN limited edition」が日本で250万円くらいの価格で出てきたらどうだろうか?
管理人TomTomの場合S660のいくつかパーツを交換し車両本体と合計するとすでにこの価格くらいにはなっている。
自分で満足できない部分を徐々に交換して車を育てるというのも楽しいが、最初からある程度満足できるスペックやパーツで構成されているのもトータルでみれば割安だろうと思う。
どちらが良いという比較ではないが、適度な価格で最初からレベルの高い装備があるというのは良いことだと思う。
管理人TomTomが思うに「Yaris GRMN limited edition」は非常に微妙な価格設定をして日本投入されるのだろうと思う。
楽しみに待ってみようと思う。
今回はこのへんで
では