S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー やっぱり涼しい

お盆の期間中は皆さんはどのようにお過ごしだろうか?
管理人のお盆の前半は家族と共に楽しい日々を過ごさせていただいた。
そしてお盆の後半はまったく無計画だったがS660で弾丸ツアーを2連発してきた。
その第一弾はあまりに暑かったので涼を求めて標高1000mを目指すというテーマとした。
目的地としては兵庫県と鳥取県の県境に位置する氷ノ山を目指した。
氷ノ山は標高1509mあり近畿圏では昔から登山やスキー場として有名な場所だ。
管理人は氷ノ山のあたりはあまり走ったことがなく今回が初めてだ。

S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー わかさ氷ノ山スキー場にて

スタート早々ガソリン給油に手間取る

管理人TomTomはいつも出光のガソリンを給油している。
これには特に理由はないが出光のガソリンカードを持っているからだ。
ただ困ったことに地方へ行くと圧倒的に出光ガソリンスタンドの数が少なくて探すのに難儀する事が多い。

今回も氷上から春日和田山道路(北近畿豊岡自動車道)に乗ったのは良かったがガソリン残量ランプが点灯した。
S660の場合、ガソリン残量ランプが点灯すると少々心細い。
点灯してからの走行可能距離が短いのだ(たぶん残量2~3Lくらい)。
そこで青垣インターで降りて出光ガソリンスタンドを探すことにしたのだが見つからない。
結局、元の氷上まで戻りJAガソリンスタンドで給油した。

地方へ行くと出光ガソリンスタンドは圧倒的に少ないが、JAとエネオスはたくさんあるという印象だ。
以前はエネオスのガソリンカードを持っていたが今は持っていないのでさっそく申し込むことにした。
こうした場合はガソリン銘柄にこだわりすぎると墓穴を掘ってしまうこともあるので注意したい。
できれば複数のガソリンカードを持っておくことに越したことはない。

ガソリン残量が1メモリで給油ランプが点灯、前回給油からは426.2km走っているのでギリギリのところ。
この時の給油量は22.34Lだったので計算上は残量が2.66Lあるが、タンク形状により全部吸い出せない可能性もあるので気をつけたい。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 出発してすぐ給油に難儀する

いつものルートで快適な道中

という訳でS660もお腹いっぱいになったので安心して走ることができる。
購入当初、S660のタンク容量が小さい(25L)のが非常に気になっていたのだが望外に燃費が良いので最近ではそれほど気にならなくなった。
春日和田山道路(北近畿豊岡自動車道)に氷上から改めて乗り直して八鹿氷ノ山インターで降り国道9号線へ入る。
お盆だがそれほど交通量も多くなく快適に走れた。
国道9号線は山陰地方の大動脈だがこちらも交通量は多くない。
だた走っていてつまらないのが玉にキズである。
村岡町で国道9号線を離れ、かねてから目を付けていた国道482号線で氷ノ山へアプローチする。

氷ノ山へのアプローチは3桁国道482号線

国道482号線は鳥取県や岡山県側は走ったことがある酷道とまでは行かない3桁国道である。
今回は国道9号線の村岡町から南下し氷ノ山を越えて鳥取県側へ行こうと思った。
地図上で見ると兵庫県側から鳥取県側にかけて不通区間がありそう。
インターネットで情報収集をしてみると、どうも県境あたりが通行止めになっていて通り抜けれないようだ。
まぁ行けるところまで行ってみることにした。

アプローチからしばらくすると若い頃によく来たおじろスキー場がありその奥にはミカタスノーパークがある
ちょうどお盆ということもあり里帰りされている方々が多く村々は非常に人出が多かった。
賑やかに様々な行事が行われているようで盆踊りの櫓が組んであるのが印象的だ。
そんな村々を通過してどんどん登る。

ミカタスノーパークで涼を楽しむ

夏のスキー場というのは少し郷愁を漂わせている。
冬は一面真っ白な雪に覆われて人々が大いに楽しんでいるのだが夏は人影が少ないことが多い。
管理人TomTomはマウンテンバイクが大好きなので夏のスキー場で開催されるイベントにもよく参加した。
そういう意味では夏場のスキー場の活用というか集客が非常に問題なのは昔からのテーマだと思う。
キャンプ場やアウトドアアクティビティーを売り物にする場所も多いが成功しているところは一部だろう。

国道482号線からミカタスノーパークへ上ってみた。
秋岡の村は朝から大変賑わっていて帰省された方が多く集まっているようだ。
そんな中をS660で上っていったのでなんだか場違いというか変な感じだった。
秋岡のみなさん朝からお騒がせいたしました。

この場所は兵庫県では有名なスキー場のハチ・ハチ北の西側にあたり鉢伏山の北西にあたる。
ミカタスノーパークは標高500~600mほどでそれほど高くはないが20度少々でたいへん涼しい。
しばし休憩し一息ついた。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー ミカタスノーパークにて涼をとる

やはり通行止めだった氷ノ山超え

ミカタスノーパークで一息ついたので再び秋岡の村へ降りて国道482へ戻りさらに登ることにした。
国道482号線は一応国道ではあるがすでに林道みたいになっていて渓流沿いにどんどん高度を増していく。
しばらく走ると工事のため通行止めのバリケードが設置してある。
このバリケードは最近ではほぼ常設化しているようで何年も通行止めとなっているようである。

もし通ることができるなら1000m級の峠道で鳥取県側へ行くことができる。
それだけにシビアな自然環境なのだろう、工事の内容は落石のためとなっていた。
このあたりは兵庫県でも一番自然環境の厳しい場所となっている。

国道482号線で鳥取県側へ行きたかったが通行止めではしょうがない。
引き返して国道9号線まで戻ることにした。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 兵庫県から鳥取県へ抜けるのは通行止め

兵庫県から鳥取県へは雨滝街道を走り若桜町を目指す

国道482号線を断念し再び国道9号線へ戻り再び西へ走る。
途中、湯村温泉を通過するが大変賑わっていた。
次に目指すのは鳥取市の南にある若桜町とした。

国道9号線をしばらく走り、岩美から県道31号線へ入り南下する。
この道は雨滝街道と呼ばれ文字通り雨滝という滝があり、かなり有名なようだ。
今回は訪れなかったが改めて訪れてみたいと思う。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 雨滝街道で八頭町を目指す

県道31号線 雨滝街道を抜け国道29号線の八頭町(やずちょう)へ出る。
八頭町は2004年に郡家町、船岡町、八東町が合併してできた町だ。
この辺りは山陰への交通の要所となっていて山陰への姫路からの街道(国道29号線)と岡山からの街道(53号線と鳥取自動車道)が合流する場所だ。
この国道53号線を南下すると前回の岡山弾丸ツアーで行った宮本武蔵駅がある智頭鉄道がある
昔は物資や人が集まり大いに宿場町として栄えてたようだ。

若桜町へ向かうために国道29号線をさらに南下した。

町おこしが盛んな若桜町で豚重を食す

今回管理人TomTomが以前から行ってみたかったのは若桜町(わかさちょう)だ。
この若桜(わかさ)という漢字がなんというか特別な感じを受ける。
発音の「わかさ」は若狭湾の「わかさ」とは関係が無いようだがじっくりと町を探索してみたかったのだ。

若桜町に到着し駅前で休憩していると町に移住する人を支援する事務所が目についた。
町おこしのために様々な支援活動を行い町の活性化を試みているようだ。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 若桜の駅前で小休止

この若桜町も八頭町と同様、宿場町として昔は大いに栄えていたようで町のアチコチに蔵が残りその面影を残している。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 若桜町の裏通りは蔵でいっぱい

町中をウロウロしているとお盆なので開いているお店は少ないが良い雰囲気の食堂を見つけたので入ってみることにした。
ダイニングカフェ新(あらた)という豚料理をメインにしているお店だ。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 若桜町のダイニングカフェ新

古い町家をリノベーションしてある、特に建物内部が素晴らしい。
お店の人に聞いてみると130年ほど経った建物だそうで明治時代の建物のようだ。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 若桜町のダイニングカフェ新の外観
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 若桜町のダイニングカフェ新の内部

若桜町は豚肉が有名で地元の豚肉を売りにしている。
今回入ってみたダイニングカフェ新(あらた)でのお勧めの豚重を注文してみた。
豚重自体はなかなか美味な豚肉が二重に入っていてボリュームもある。
定食になっていてサラダと味噌汁が付くが、このサラダと味噌汁も大変細やかな味で大いに堪能した。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 若桜町のダイニングカフェ新の夏季限定の豚重

しばし若桜の町中を散策して出発することにした。

再び氷ノ山に登り標高1000mを目指す

若桜町でお腹もいっぱいになったことだし最初の目標だった氷ノ山へ鳥取県側からアプローチすることにした。
国道29号線を若桜町から少しだけ南下すると東へわかさ氷ノ山スキー場への入口がある。
ここは兵庫県側の途中で断念した国道482号線の続きになる。

鳥取県側の国道482号線は大変整備がよくきれいな道となっていた。
わかさ氷ノ山スキー場には「高原の宿 氷太くん」というホテルがあり登山やキャンプを楽しむことができるようになっていて訪れた際にも多数の客で賑わっていたのが印象的だ。

スキー場の麓までS660を進めてゲレンデをバックに写真を撮ったが大変涼しかった。
標高1000mのためにはスキー場の頂上付近まで登らないといけないがゲレンデの下で我慢。
あいにく天候が崩れかけていて山には雲がかかっていたのがちょっと残念。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー わかさ氷ノ山スキー場のゲレンデにて

復路はいつもの国道429号線を少しだけ走る それに鉄のお話しなど

氷ノ山へ涼みに行くという目標は達成したのでわかさ氷ノ山スキー場を後にして帰途についた。
復路は国道29号線を南下していつもの国道429号線に入り東に進路を取る。

弾丸ツアーとは全く関係が無いが兵庫県の北部を走っていると道路脇が茶色いことが多くある。
素人考えだが山に鉄分が多く含まれているために染み出した鉄分が酸化して茶色になるのだろうと想像している。
島根県から鳥取県、それに兵庫県や京都府の日本海側では古代からのたたら跡が多く存在する。
日本海側ではないが岡山県の山間部もそうだ。
今ではたたら製鉄法は効率が悪く自然破壊につながるので高炉になったが明治以前はたたらだった。
そうしたところをチラっと垣間見た気がするのだった。
S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 復路の国道429号線にて見かけた赤いところ

その後はいつもと全く同じではつまらないので312号線を少し南下して多可町を経由して帰った。

不思議なことにエアコンをオンでも燃費は変わらないS660

今回の 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー ではほとんどエアコンをオンにしていた。
気温は比較的涼しくて20度台ではあったが、ご存知のようにS660の車内は暑いのだ。
やはり後ろのエンジンの熱気がコックピットを温めて気持ちのよい外気温にも関わらずエアコンをオンにしないと車内が暑い。

S660にはトリップメーターがAとBの2つある。
管理人TomTomはトリップAをガソリンを入れた時にリセットしている(平均燃費もこの時にリセットされる)。
つまりトリップAは給油ごとの距離と平均燃費を示している。
トリップBは弾丸ツアーに出かけるスタート時にリセットし給油回数にかかわらず弾丸ツアーでの走行距離と平均燃費を示すようにしている。

標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー ではエアコンをオンにしっぱなしで平均燃費が22.4km/Lとなった。
もちろん林道のようなところへ入る際にもエアコンはオンのまま、なんせS660の車内が暑いからだ。
だが不思議なことにこうした林道を走る際にもパワーをエアコンにより食われているという印象はほとんど無い。
さらにそれを裏付けるように燃費もかなり良好な値となっている。
これはS660の車内が狭いこともあり容量の小さなコンプレッサーで駆動にそれほどパワーを食われないからだろう。
こうした点は非力なエンジンを積んでいる割には非常に優秀だと思う。

また管理人TomTomはS660でエアコンをオンにする時にはほとんどAUTOのモードを利用している。
この時のエアコンの制御はもう少し煮詰める必要があるように思っている。
発進時にエアコンが回りだし負荷がかかるのとか、加速時にやはりエアコン回りだして負荷がかかる時がある。
そうした時のパワー落ち込みはそれほど酷くはないが精神的にガクっとなるのだった。
こうした細かい点を煮詰めていくとS660はもっと素晴らしい車になるだろうと思った。

S660で行く 標高1000mの氷ノ山で涼を感じる弾丸ツアー 走行距離と燃費

総走行距離:503.4km
燃費:22.4km/L
時間:05:30~18:30

今回はこのへんで
では