今年のお盆は期せずして弾丸ツアーの二連発となった。
2017年8月14日は兵庫県と鳥取県の県境にそびえる氷ノ山へ涼を求めて走ってきた。
翌日の2017年8月15日は急遽所用で名古屋まで行くことになった。
往路は早朝に出たためにお盆のUターンラッシュに遭遇もせずスムーズに名古屋まで走れた。
復路は以前から気になっていた岐阜と滋賀の県境の峠を超え木之本へ抜けるルートを選んでみた。
結局、岐阜から西へ山を越えて木之本、湖西へまわり朽木から花背を越えて帰ってきたのだった。
岐阜から湖北へ峠超え弾丸ツアーのおおまかなルート
以前から管理人TomTomは滋賀県の湖北地方と岐阜県の地理的な関係に興味を持っていた。
というのは織田信長の時代に岐阜と湖北地方の関係が深かったからだ。
今回の盆休み弾丸ツアー第二弾では次のような大まかなルートを考えた。
・往路は所用のため名神高速で名古屋へ
・復路は岐阜県揖斐川町から木之本へ峠を越える
・木之本から高島市への途中で竹生島(ちくぶじま)を眺める(いつか行ってみたい)
・高島市からは朽木村経由で花背へ峠越え
・花背からは国道477号線で京北町、亀岡経由ひたすら峠越え
難所と思われたのは岐阜県と滋賀県の県境、それに高島市から花背までの区間だ。
S660で名神高速を名古屋までひた走る
S660で高速道路を走るのはハッキリ言ってあまり快適ではない、一言で言うとステアリングがクイックすぎるのだ。
それに加えて直進性が悪く常に真っ直ぐ走るように気を配らなければならない。
これはS660のステアリング特性や軽自動車規格から来るディメンジョンの問題が絡むのだろうと思う。
ビックリしたのはS660の高速道路での燃費が良いことだった。
今回、名古屋へ行く際には、ほぼ100km/hの速度で走った。
するとメーターに表示される平均燃費は26km/Lを超えて今までに見たことのない数値となったのだ。
名古屋へ到着してから一般道を走ると少し低下して給油の際にはちょうど26.0km/Lとなった。
S660はハッキリ言って高速道路を長距離移動する用途には向いていない。
空力は良いようだがパワーが足りないし、ステアリングがクイック過ぎる、さらに音もうるさい。
管理人TomTomの個人的な意見だが、S660はドライバーの疲労具合も激しく、積極的に高速道路での移動をしようとは思わない。
それはもう少し大きな車に任せたほうが良さそうだ。
道路事情としては8月15日なのでUターンラッシュが大変気になった。
混雑する前になんとか到着しようと4:30に出たが7:00には名古屋へ到着し時間的には普段と変わりなかった。
名古屋で所用をこなし、再度スタートしたのが8:30頃だった。
名古屋からは豪雨のなかアプローチである揖斐川町まで移動
名古屋で所用をこなしてからは岐阜に入ったとたんに雨がきつくなりはじめた。
ほとんど豪雨といった感じで前がよく見えないほど降った。
ヘッドライトを点灯していないと車だと認識できないような雨だ。
こんな時に無限ハードトップは非常に頼り甲斐があった。
前後のルーフ部分やサイドからの雨漏りは全く無かった。
やはり固い屋根が付いていると、こうした悪天候時には大変安心感がある。
後で走ることになる湖西からの雨の厳しい林道では大いに安心して走ることができた。
最近はS660の固い屋根のエントリーへのアクセスが多く、当ブログをご覧になっている読者の方々も気になっている様子が伺える。
もしS660に固い屋根を導入しようか?と迷っている方がおられたら管理人TomTomは自信を持ってお勧めする。
今回は岐阜から帰り着くまでほとんど雨が降っており画像を撮る機会が少なかったのでご了承願いたい。
岐阜と木之本は意外と近い!?
歴史的に岐阜県西部と湖北地方は山を一つ隔てた場所にあり意外と近いことに気がつく。
現代の感覚では岐阜から山を超えて木之本へ行く際には名神高速から北陸自動車道を経由してぐるっと廻るコースとなるだろう。
岐阜から木之本へ山を超えて行くとどうなのだろうという興味から今回のコースを選択した。
というのは岐阜にいた織田信長と湖北の浅井氏との関係が気になったのだ。
夏場であれば岐阜と湖北は意外に近いのではないかと考えたのだった。
だが岐阜と湖北の間には伊吹山をはじめとする1000m超級の山々が連なっており難所であることは間違いない。
もちろんこのあたり冬場は豪雪地帯となるため山を超えて岐阜と湖北を行き来することは現実的ではないだろう。
ということで豪雨の中、岐阜県揖斐郡揖斐川町から国道303号線を走り始めたのだった。
この国道303号線は2車線のよく整備された道路でかなり快適に走れる道だ。
岐阜県と滋賀県の県境まではひたすら上りが続く。
県境付近には川上トンネルと八草トンネルがあり峠という感覚はなかった。
そこからは木之本まで長い下りが続き滋賀県側もかなり快適に走ることができる。
豪雨にもかかわらず岐阜県の揖斐川町から滋賀県の木之本までは小一時間で超えることが出来た。
木ノ本駅前で記念撮影、駅名は木ノ本駅、地名は木之本で発音は一緒だが文字が違うのが面白い。
木之本でゆったりまったり過ごす
実は管理人TomTomは今回初めて知ったのだが木之本は長浜市に属する。
2010年に東浅井郡と伊香郡の他全5町が長浜市へ編入となり木之本町という名称は無くなった。
木之本は北国街道の宿場町であり北国脇往還のスタート地点でもあり大変な交通の要所だった。
北陸方面と畿内の玄関口であったのだ。
それだけに歴史が古く見るべきところが多い町だと思う。
最初に木ノ本駅の東側にある北国街道沿いの古い町並みへ向かってみた。
まずは大変立派な位置づくりの建物のきのもと交遊館へ立ち寄り情報を仕入れることにした。
観光案内図を手に入れていくつか目星を付けたのだった。
まずはちょうど昼時だったので目をつけた蕎麦屋さんでお昼をいただくことにした。
次に木之本地蔵院へお参りさせていただき、おみやげとして「つるやパン」のサラダパン、「禄兵衛」の名代草餅と豆大福を回ってみることにした。
蕎麦屋さんでは味的な地理として木之本は中部地域なのか、そばの出汁は関西風ではなく濃い味だった。
関西人には濃い出汁のそばやうどんはあかんのだった。
元々木之本は木之本地蔵院の門前町として発展してきたということだ。
管理人TomTomは地蔵院という寺院は初めてだったが普通のお寺よりは少しだけ庶民寄りな雰囲気が感じ取れた。
きっと庶民の願いをたくさん受け入れてきたのだろう。
続いて木之本地蔵院の前にあるサラダパンの「つるやパン」へ行ってみたが盆休みでサラダパンにはお目にかかれず残念。
最後に訪れた禄兵衛本店は大変綺麗で立派なお店で営業中だった。
お目当ての名代草餅と豆大福を手に入れることができおみやげとした。
店員さんが愛想良くて美人だったのが印象に残った(残念ながら画像はない)。
昨日訪れた若桜町もそうだったが昔栄えていた町では蔵が多い。
物資の集積と流通に蔵が欠かせないからだろう。
竹生島を見たかったがルートを間違え見れず
琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島(ちくぶじま)という島がある。
日本の三大弁天のひとつの竹生島弁才天があり、浅井久政(浅井長政の父)が幽閉されたというような特徴のある島である。
一度船で渡ってみたいのだが今回は見るだけでも見たかった。
葛籠尾崎(つづらおざき)という半島の突端があり、その南に竹生島がある。
竹生島を見るために葛籠尾崎へ行ってみたかったがミスコースして行けなかった。
うーん今回は雨も降っていることだしあっさり断念となった。
山へ入る拠点となる高島市へは湖岸の道を進みスムーズに行けた。
悪天候のため琵琶湖で遊ぶ人がいなかったためだろうか。
竹生島は是非一度は上陸して見てみたい。
高島市から朽木の山に入り花背を目指すが悪天候で難儀する
高島市からは西へ入り国道367号線へ入る。
この道は流れが良ければ快適だが、遅い車が多くてイライラする事が多い。
今回は比較的流れが良くて快適に走れた。
途中で県道783号線へ右折し花背を目指す。
この道は相当な酷道で慣れた管理人TomTomでも緊張する道だ。
ましてや雨が振り霧がかかるような悪天候ではなおさらだ。
こうした悪天候にもかかわらず花背でなにかイベントがあったようでたくさんの車が集まっていた。
酷道に慣れていないドライバーが多く道を譲ってくれるのはありがたいがすり抜けるのにも難儀するような場所で譲られるのもありがた迷惑だった。
さらに対向車で自車の全幅を把握していない、車両感覚のないドライバーが困ったものだ。
こうした車両感覚の無いドライバーはこうした林道や国道を走るのは遠慮願いたい。
離合の際にかなり難儀し周りに迷惑である。
場所によればバックし離合しなければならない事も多いのでバックが出来ないドライバーも同様だ。
管理人TomTomはこうした酷道や林道を走る際にはヘッドライトを必ず点灯させることにしている。
自分が暗い樹林の中で見やすいということよりも対向車に早く発見してもらうためだ。
こうした林道に慣れた車は晴れていてもヘッドライトを点灯しているのですぐに分かる。
特に配達で走っているような業務用の車は100%近くヘッドライトを点灯しているのだった。
雨で霧がかかったこの区間はかなりの難易度である。
路面が悪いので雨が降ったことにより滑りやすくなっている。
また水たまりの深さが分からないので手前で減速する必要がある。
といったように晴れた日に比較して多くのことに気を配らなければならない。
亀岡で少々迷走しながらなんとか帰宅する
管理人TomTomはここまでの悪天候と酷道でかなり体力を消耗してしまった。
思えば朝の4:30にスタートしているので長丁場となっている。
加えて昨日約500kmを走っているので連チャンで峠を走っているわけだ。
亀岡まで帰ってきたのは良いがすでにフラフラ状態でクラッチミートが怪しくなってきた。
そこで少し長めの休憩を取りリフレッシュして普段よりゆっくり目に運転して慎重に走った。
亀岡では国道477号線のまま走るつもりがどうしたわけか同じ場所で何度もミスコースしてしまい3回もぐるぐると回ってしまった。
やっとの事で小さな峠を越えて脱出したのが下の画像、あとで調べてみると府道452号線は非常に短い区間の道のようだ。
豪雨でのS660はどうだったか?
まず無限ハードトップを装着したS660は今回のような豪雨でも全く問題は無かった。
懸念した雨漏れもなく安心して走ることが出来たのは大きな収穫だった。
無限ハードトップは大変高価なパーツだが自信を持っておすすめできる。
次にブレーキパッドをディクセルのESへ交換した雨の日ヘビーウェットでのブレーキバランスだが、これも全く問題なかった。
リアが効きすぎるということもないが、個人的にはリアの効きをもう少し強くしたいと思う。
最後にワイパーと撥水剤との相性だが今回の組み合わせでは少々相性が悪いようだ。
ワイパーはPIAAのエアロヴォーグ 超強力シリコートを使用している。
撥水剤は今回からCCIスマートビューを使用したが相性が悪く端っこの折り返し地点がうっすら白濁する。
それに撥水自体が弱くて走っていて水滴が走らないのでワイパーを動かす回数が多くなった。
次回はいつものレインXに戻す予定にしている。
S660の雨の日のドライバビリティーだが今回の弾丸ツアーの復路でコーナーの曲率を読み間違ってオーバースピードで入ってしまった。
その際にはかなりブレーキを奥まで引きずったがなんとかコーナーをクリアすることができた。
路面がヘビーウェットの際にもかなり安全志向の特性にしつけられている。
いつも走る3速の少しだけ上りのコーナーでかなり踏んでみた際にはリアがもぞもぞする動きが出たがS660自身が修正してプッシュアンダーにならなかった。
S660は本当に安定志向に特性がしつけられているのがよく分かる。
管理人TomTom自身の身体へのダメージだが、連チャンで1,000kmほど走った割にはマシだと思う。
最後にはかなり疲れてヘロヘロになって帰ってきたが悪天候の割には軽いダメージだと思う。
だが腰から背中にかけては以前の岡山弾丸ツアーほどではないが痛みが残っている。
やはり身体へのダメージを考えると早めにフルバケットシートへ交換するのが良さそうだ。
総走行距離:497.4km
燃費:24.3km/L
時間:04:30~17:30
今回はこのへんで
では