オプションホイール設定を見て分かる 新型FK8シビック Type-Rはプレミアムスポーツカーを目指す

今さらながらではあるが新型FK8シビック Type-Rのカタログをディーラーへ寄った時にいただいてきた。
管理人は車のカタログを隅から隅まで眺め回すのが大好きだ。
今回も新型FK8シビック Type-Rのカタログを隅から隅まで眺め回していた。
そこで少しだけ新型FK8シビック Type-Rの目指すところが見えてきたような気がしたのだった。
日本にいるType-RのファンはかつてのType-Rの立ち位置の復活を望んでいるのだが新型FK8シビック Type-Rは世界へ羽ばたくプレミアムスポーツカーを目指しているように見えた。
そんなことを書いてみた。

FK8シビックType-Rのオプションホイールなんと4本100万円超
honda.co.jp

かつてのType-Rとは異なる新型FK8シビック Type-R

初めてホンダからType-Rと名がつく車が出たのはインテグラだった(DC2/DB8)。
インテグラ自体がそれほど高級な車ではなくいわば普通の車だった。
その普通の車を自動車メーカー自身がかなりのレベルまでチューニングした車だった。
スタンダードモデルと比較すると確かに高価な車には違いないが、十分手の届く範囲の車だった。
そんなボーイズレーサー的な存在だったかつてのType-Rは今では立派な車と成長したようだ(価格もサイズも)。

管理人TomTomが個人的に思うに、Type-Rのこの路線は先代のFK2 Type-Rから始まったと思う。
FK2 Type-Rは限定だったが428万円という価格設定は非常に巧妙な設定で、他の日本のスポーツカーでもこの価格帯はちらほら見かけるようになった。
あくまでも日本でのお話しだがFK2 Type-Rでこの価格に慣れさせておいて今回の新型FK8シビック Type-Rがある。
価格も4,500,360円(税込)とわけの分からない端数がついているのが面白い。

たぶんかつてのType-Rの面影を引きずっているのは日本の昔のType-Rを知るコアなファン層のみだろう。
そこには目をつぶってホンダはType-Rをワールドワイドなプレミアムブランドとして育て上げたいのだと思う。
そのためには主戦場となるヨーロッパでのCセグメントでかつ、走らせると相当速い車でないといけない。

新型FK8シビック Type-Rのライバルは誰だ?

管理人TomTomが新型FK8シビック Type-Rのライバルとして真っ先に思い浮かべるのはポルシェ718ケイマン/ボクスターじゃないか?と思った。
BMWであればM3やM4あたりは少し格上でM2あたりがちょうど良いライバルかもしれない。
メルセデスで言えばAMG A45とAMG C63の間くらいというところだろうか。
さらにニュルでの記録を争ったルノーのメガーヌ3 R.S.あたりは好ライバルなのかもしれない(メガーヌ3 R.S.のほうが価格が安い)。

新型FK8シビック Type-Rをサイズから見ると全長4,560mm×全幅1,875mm×全高1,435mmとなっていて大変立派なサイズだ。
全幅だけ見ても日本のワインディングロードを走ることを前提としていないことが分かる。
ちなみにポルシェ ケイマンのサイズは全長4,379mm×全幅1,801mm×全高1,295mmで一回り小さいのだ。

高性能なだけにこれだけ大きいと走らせるフィールドが限られてしまう、たぶん高速道路かサーキットということになるだろう。
サーキットなんてそんなに頻繁に通えないと思うので現実的には走らせる場所がないのではなかろうか
ああ、ホンダの目指すType-Rって、なんて面白くない車になってしまったのだろう。

プレミアムスポーツとして新型FK8シビック Type-Rを見てみると

管理人TomTomが思うにプレミアムスポーツとして新型FK8シビック Type-Rを見るとこれまた中途半端な印象が強い。
まずType-Rというブランドが確立していない、ましてシビックなんて大衆車のブランドなのだ。
そのうちにGT-RのようにType-Rだけが独立するのだろうと思う。

管理人TomTomの個人的な思いだがプレミアムスポーツというのは美しくなければならないと思っている。
機能本位の外観も良いが、プレミアムとなるとデザイン力もモノを言う。
例えば最近の市販車ではAlpine Visionが異彩を放っていて、こういうのは大好きだ
718ケイマンにしてもM2やC63あたりにしても外観と内装のバランスが取れていてデザインにこだわった感が強い。

そんな思いを抱きながら新型FK8シビック Type-Rの外観デザインを見てみると、どうにも好きになれない。
新型シビックが出てからそのデザインは大味で大いにアメリカ的だ
美しいと思える部分が全く無く、機能本位に徹しているかと問われるとそうでもない部分もある。

車内に目を移してみてもホンダの作る内装は味気ない。
もっと官能的なモノは作れないのだろうか。
この内装で450万なら大いにガッカリだ。

もうひとつミッションがMTのみの設定というのも中途半端だろう。
プレミアムブランドとするならば2ペダルの設定は必須だと思う、なんとも中途半端だ。

ここまで見てくると新型FK8シビック Type-Rは良いところが無いようだがそれは違う。
走りの性能はピカイチで各部の機構もたいへん凝ったものだ。
それはニュルのラップタイムが証明していると思う。
走る機能は世界の一級品だ。

ここまでの印象から新しいType-Rブランドというのは次のような感じた。

  • 最新最強の走る機能
  • 外装デザインは大いにスポコン寄り
  • 内装デザインはコンサバ
  • オプションやアクセサリーは大衆車

皆さんはどのように感じるだろうか?

中途半端な新型FK8シビック Type-Rの純正アクセサリー

アクセサリーカタログを隅から隅までチェックしていたら面白いものを見つけた。
すで皆さんはご存知かも知れないが凝りに凝った鍛造のアルミホイールだ。
しかもこの鍛造アルミホイールはアクセサリーカタログの先頭に登場する。

このホイール標準装着と同じ20インチだが鍛造削りだしのホイールとなっている。
その価格はなんと27万円(税込)/本となっているので、4本揃えると108万円もする(ホイールのみタイヤ含まず!)。
管理人TomTomが思うに、開発陣はこのホイールで新型FK8シビック Type-Rの開発を進めたのだろうと思う。
だが発売するにあたって凝りに凝った高価過ぎるホイールはオプションとして設定するしかなかったというのが真相じゃなかろうか。
これがもし当たっているとしたらホンダってなんとノー天気な会社なのだろうと思う。
ケイマンのタイヤ付きのホイールセットでも100万円なのだ(20インチタイヤ付き)。

ちなみにこのホイールのサイズが面白い。
20インチ 8.5J インセット+60 PCD120 となっている。
PCD120なんて聞いたことがないので社外品のホイールを探す際には適合が無いかもしれない。

他のアクセサリーに目を移してみるとまったく普通というかプレミアム感は無い。
ホンダの他の車種と同じような感じ…。
4本100万円のホイールを打ち出したり、他の車種と同じようなアクセサリーとなっていて目指すところが分からない。

最近のホンダ、腰がすわってないと感じるのは管理人TomTomだけだろうか?

今回はこのへんで
では