管理人のS660は導入が2016年10月末だったので導入からほぼ1年経過する。
そこで少し早いが1年点検を受けてきた。
ディーラーへ1年点検のために入庫するためにタイヤホイールをノーマルに戻した。
元々、管理人のS660は完全なノーマルだがタイヤホイールとブレーキパッドのみ変更した状態だ。
そんな完全ノーマルのS660の1年点検とタイヤホイールもノーマルに戻した状態でのインプレッションを書いてみた。
なかなか手厳しいホンダ直系ディーラー
管理人TomTomのS660はホンダ直系ディーラーで購入した。
タイヤホイールを交換してからは何かとディーラーがうるさい。
整備の際にはタイヤホイールをノーマルに戻して入庫してくれと依頼されていたのだった。
確かに普段履いている街乗り&ツーリングセットはリアを15インチ化してインセットをギリギリまで攻めている。
見方によればはみ出ていると言われてもしょうがない雰囲気でディーラーからは限りなくグレーと言われているのだった。
そこで入庫前に早起きして早朝からタイヤホイールを交換した。
実に7ヶ月ぶりにノーマルタイヤホイールに戻したわけだ。
普段はダンロップのルマンⅤ、それもリアは15インチ化しているのでエアボリュームがあって乗心地が良い。
タイヤホイールをノーマルに戻すとタイヤ全体の剛性が高くてゴツゴツした乗心地になる。
反面、コーナリングフォースやブレーキングの際の食いつきは格段に良い。
あ~こんな乗心地だったなぁと思い出しながらディーラーへと向かったのだった。
S660の1年点検はブレーキ除いて問題なし
振り返ってみるとS660の導入当初はうれしくって走りに走ったのだが最近は落ち着いたのと忙しいこともあり距離が延びていない。
結局1年で9,850kmの走行となった(正確には11ヶ月で)。
その間、管理人TomTomが自覚するトラブルはブレーキ以外はない。
S660のディーラによる1年点検自体は当然だが問題は見当たらなかった。
今回は通常の1年点検メニューの他にオイルとエレメント交換、ミッションオイル交換を依頼した。
前回のオイル交換から3,442km走行した勘定になる。
管理人TomTomとしてはS660のパワートレーンで一番心配しているのがミッションなのだ。
走り回ると高回転高負荷や頻繁なシフトで酷使していると思うし、これに輪をかけてミッションオイル容量が1.3Lしかない。
最近は外気温が温かいせいで冷間時の1速への入りが悪い症状も出ていないがミッションオイルに気を使うに越したことはない。
最近大いに気になっているS660のブレーキだがディスクローターを交換することになった。
ノーマルのブレーキパッドは炭化しローターはレコード盤のようにスジスジである。
これをディーラに見てもらいフロントローターのみ交換と相成った。
これは改めて後日実施することとした。
1年点検後のS660で六甲山を縦走往復してみたインプレッション
1年点検を受けた翌日に神戸方面へ行く所用があった。
管理人TomTomは神戸方面へ行く時に六甲山を縦走するルートを取ることが多い。
理由はワインディングを楽しむことと信号がなく意外と町中を通るよりも早いのだった。
六甲山を東から西へ
往路は東から西へ六甲山を縦走する。
六甲山の東側は勾配がきつくてS660ではまったく楽しめない上りが続く。
頂上近くになると勾配はゆるくなり非力なS660でも楽しめるようになってくる。
管理人TomTomの好きな場所は高山植物園から記念碑台までの区間と丁字ヶ辻から森林植物園までの区間だ。
丁字ヶ辻から西は2輪の乗り入れができるので2輪と遭遇する事が多い。
ちょうど前が空いたので一緒になった2輪と共に気持ちよく走れた。
街乗り&ツーリングセットの15インチのルマンⅤとノーマルネオバを比較するとコーナリングスピードが30%ほど違うのではないだろうか。
ノーマルネオバの剛性感や絶対的なグリップには改めて感服した。
我々のような素人が山でいくら振り回してもノーマルネオバであれば破綻することはほとんどない。
現にドライ路面で管理人TomTomはノーマルネオバで滑って怖かったという体験は一度もない。
懸案のブレーキだが六甲山を東から西へ向かう時には最後の小部峠まで持つ。
六甲山を西から東へ
所用を済まして復路は小部峠からアプローチする。
丁字ヶ辻まではタイトだがテクニカルな複合コーナーが多くステアリングワークが忙しい。
こういう時にS660のステアリングは少々軽すぎる。
意識的にステアリングの舵角を最小限にするように気を使う。
さもないとステアリングを切りすぎてフロントをこじってしまうのだ。
惜しいのはエンジンで6,000回転から上がつまらないことだ。
回しても苦しげだし振動も多くて感触が悪い、さらにパワーも出ていない。
管理人TomTomの場合は6,000回転から上はエマージェンシーとして取ってある、通常なら回さないのだ。
どうしても引っ張りたい時に使うようにしている。
ブレーキに厳しい六甲山の 西 → 東 のコース
六甲山を西からアプローチすると面白いことが起きる。
頂上を越えたあたりでブレーキが臭ってくるのだ。
これからダウンヒルを楽しめるという時にブレーキがすでに臭っているのはなんだかなぁと思う。
ちなみに東から西へ抜ける際にはブレーキは最後まで臭いはしない。
気を取り直してブレーキのために少々ペースを落として走り、2本ほどある直線からのヘアピンに取っておく。
軽く流して走り芦有料金所を越えて降りてくるが、この先の直線は頑張りすぎないほうが良い。
2本とも微妙なアンジュレーションが付いているし直線が長いのでかなりスピードが乗る。
そんなこんなで今回はノーマルブレーキパッドのように煙を出してしまうこともなく降りてこられた。
ブレーキパッドは前回交換したディクセルの「EXTRA Speed」だが耐フェード性は及第点だろう。
こうしたステージではできればもう少し温度域が高いブレーキパッドのほうが良いと思う。
下は1年点検の後、六甲山を走ってスジスジが無くなって良い状態になってきたローターだが次回交換する予定。
ノーマルS660のスタビリティーに改めて惚れ直した
こうして六甲山の縦走を久々に往復こなしたわけだがノーマルタイヤホイールを履いたS660のスタビリティーの高さには改めて惚れ直した。
管理人TomTomが思うにS660でも六甲山のタイトな2速のコーナーはあまり面白くない。
クルクルとステアリング操作が忙しいだけで教習所内でドライビングしているような感覚になる。
それよりも3速あたりの中速コーナーでS660の真価を発揮するのではないかと思う。
ドライ路面でキチンとブレーキングをこなした下りの3速コーナでは安心して踏んでいける。
その際のフロントの入りとリアの安定性はピカイチだろうと思う。
今まで乗ってきたコンパクトスポーツの中では一番コーナリングスピードが高く安定している。
本当に気持ちのよいコーナリングができる。
管理人TomTomが思うにノーマルのサスペンションはこうした際の路面の悪い場所でも伸び側のストロークがキチンと確保してある。
そのおかげでコーナー途中の路面が悪くてもグリップが抜けてしまうことはまずない。
ノーマルサスペンションはこうしたところはよく考えられている。
この気持ちのよいコーナリングもノーマルエンジンであるからこそバランスが取れていることだ。
エンジンのパワーアップを図ると少々様相が異なってくることだろう。
逆にS660の中速域での安定したコーナリングではなく車を滑らすとか姿勢を大きく変えるというのは大変難しい。
ノーマルネオバを履いた状態ではドライであればまず滑ることはない(一度も滑ったことがない)。
S660で街乗り&ツーリング用のルマンⅤを履いた際のウェットでは少々滑るのでこちらは別の面白さがある。
現在のルマンⅤがすり減ったら、もうワンサイズ落としてリアに 175/60R15 なんて履かせてみれば面白いのではないかと密かに考えるのだった。
今回1年S660に乗ってみてコーナリングの限界はなかなか公道上では見ることが出来ないと思った。
S660のコーナリングの限界を味わってみようとするとサーキットへ持ち込むしかないだろうと思う。
そのうちにS660でのサーキットデビューを考えておかないといけない。
今回はこのへんで
では