最近の日本の自動車メーカーでは完成検査の不正によるリコールが発表されて大問題になっている。
日産は約115万台、スバルや約37万台となっていて大量の台数となっている。
内容は無資格者による完成検査の実施となっていて、資格がないにも関わらず完成検査を行ったということだ。
管理人の家のBRZ(嫁さん専用車)もその対象になっていて、6ヶ月点検のついでにその内容をディーラーで聞いてきた。
不祥事の内容はメディアで報道されている内容以上の情報は無かったが、より具体的なその対応が示されたのだった。
世話になっている営業マンから連絡があった
管理人TomTomの家にあるBRZは2017年6月に納車した個体だ。
その際のインプレッションについては以前書いたのでそちらを見て欲しい。
管理人TomTomが先週土曜日のプチ弾丸ツアーで京都府京丹後市を走っていた時にスバルの営業マンから電話をいただいた。
すでにニュースではスバルの完成検査の不正については大々的に報道されており2017年11月16日にリリースも出ていたである程度は知っていた。
電話によると管理人TomTomのBRZはリコール対象であるとのこと、その対応をさせていただくのでお話させてほしいということだった。
ちょうど翌日の2017年11月19日の日曜日に6ヶ月点検に持ち込む予定だったので、その際にお話しをするということで電話を切ったのだった。
ユーザは何を信用したら良いのだろうか?
今回の完成検査の不正については日産もスバルもおおむね同じ内容のようだ。
日産とスバルの発表によると完成検査の資格を持たない人が完成検査を行ったという内容になっている。
単純にそういうことなら完成検査内容は同じだと思うのでそれほど心配しなくても良いと思う。
だが本当にそうなのだろうか?という疑問がついて回るのだ。
ユーザにとっては大枚はたいて購入した愛車の完成検査がどのようにされたのか?その内容が分からないからだ。
購入した車には完成検査でこういう項目を検査しましたとか、その計測値がこうなってましたとかということは一切添付されていない。
ユーザは完成検査の内容をまったく知らないわけだ。
車検なら車検内容のチェックシートが残っているので確認することができる。
何が言いたいのかというと、完成検査の内容を知らない上に資格を持った人が検査していなかったと言われても具体的にどうなのか?ということがまったく分からないという事だ。
スバルの営業マンには伝えたが、完成検査の不正について資格のない人が検査したという事は、何か検査項目を端折ったのか?計測数値をごまかしたのか?ユーザは知るすべがないという事だ。
メーカーの発表は肝心なところを伝えていない
もし、単純に完成検査の資格を持たない人が検査しただけなら、そう心配することは無いだろう。
だが資格を持たない人が検査した結果、検査項目自体が抜け落ちていたり、計測数値がごまかされていたり、というような手抜きはなされていないのだろうか?
日産にしろスバルにしろ今回の完成検査不正の内容について資格のないものが検査していたということだけしか発表していない。
その結果、該当車輌の品質がどうなのか?、何か欠落している部分はないのか?、公差が大きくなっているとかのバラツキはないのか?、日常使用に不都合はないのか?、ひいては安全なのか?、ということには一切触れられていないのが気になる。
ユーザは完成検査を資格が無い者が行ったということしか分からないのだ。
これはちょっと不親切だろうと思う。
だが逆の立場に立って考えてみれば、自動車メーカー側は大丈夫ですよと断言できない状況なのではないかと思う。
とすると、リコールとして多額の費用を負担してでも検査を行い確実に大丈夫と太鼓判を押したいのだろう。
被害妄想的になるが、本来は完成検査で不具合がキチンと発見されて修正されるべきものがそのまま出回っているようなことは無いのだろうか?と思ってしまう。
これがユーザ心理だろう。
スバルディーラーの対応はこんな感じ
まぁそう心配ばかりしていてもしょうがないので、営業マンとお話したリコール対応について書いてみよう。
営業マンが言うには2通りの対応があるということだ。
いずれの方法もリコールに伴う点検を行うことには変わりはない、だがそのタイミングが問題となる。
それは、法定点検時に同時にリコール対策の点検を行う際には法定点検分の返金を行うという内容だ。
一方、任意のタイミング(法定点検ではないタイミング)でリコール対策の点検を行う場合には返金は無い。
返金の具体的な金額は5万円とのことだった。
管理人TomTomはこのお話しを聞いて次のように対応してもらおうと思った。
現状BRZには大きな不具合はない、しかも今回6ヶ月点検を受けたのでリコール対策は1年点検時に行うことにした。
1年点検は法定点検なので、この場合は返金が伴うということになる。
それまでに何か不具合が出た時は即座に入庫させるという条件を付けた。
なんせ、嫁さんが毎日使うので不具合が心配なのだった。
総合的には今回の対応はこんなもん
完成検査における不正について自動車メーカーからの発表の内容には不満が残るのは間違いない。
資格のない人が検査をしたことは発表があったが、その結果どうなのか?ということに触れていないからだ。
選択肢としてユーザは不安ならすぐに点検をしてもらえば良いというのは救いだと思う。
管理人TomTomの場合は6ヶ月点検も受けたし、ステアリング以外はそれほど気になる部分は無いから法定点検時にリコールでの点検作業を持ち越した。
リコールとは別のお話しだが管理人TomTomが思うにBRZにはちょっとガッカリな部分がある。
それはステアリングが路面の不整を拾ってわずかにガチャガチャすることだ。
噛合部分でのバックラッシュが出ているような振動をステアリングに伝えてくる。
原因はタイロッドやハブベアリングあたりではないかと思っている。
せっかく気持ちのよいスポーツカーだというのに興ざめな部分が残ってしまった。
これは1ヶ月点検時、それに今回の6ヶ月点検の際にも見てもらったが治らない。
スポーツカーにとってステアリングの感触は非常に大切な部分だと思う。
それだけにこうした症状が出るのはちといただけない。
こういうキモの所にスバル品質が出ているのは非常に残念だと思うのであった。
今回はこのへんで
では