「Vitz GRMN」の情報を仕入れに「GR Grage」へ行ってきた なかなかマニアックで良い雰囲気だった

前回「Vitz GRMN」の日本発売のことを書いたが、その勢いで「GR Grage」へ行ってきた。
「Vitz GRMN」は専用の店舗での発売となる、それが「GR Grage」という位置づけになっている。
トヨタには、かつて「AREA86」という86の専門店舗があったのだが少し以前から有名無実になっていて実質機能していない。
そんな「AREA86」が衣替えして「GR Grage」になっているところが多いのだがどんな感じなのだろうか?
特に「Vitz GRMN」はマニアックな内容のクルマなので対応する店舗の力量も問われると思うのだ。
そんなことを書いてみた。
「GR Grage」神戸垂水の86レースカー モノクロ版

試行錯誤するクルマ好き向けのディーラーの形態

コンパクトカー好きな管理人TomTomは今回「Vitz GRMN」におおいに興味を持ったので前回その日本仕様の内容を書いた
調べていると「Vitz GRMN」を発売する店舗は専門の店舗「GR Grage」となっていてそれほど多くないことが分かった。
さらに2018年4月から予約開始だと言うのにまだオープンしていない店舗が半分くらいだ。

きっと「Vitz GRMN」と「GR Grage」はシンクロして進行していたのだろうが、実際に店舗の準備が必要な「GR Grage」はまだ立ち上がっていないようなのだ。
そこで管理人TomTomが行ける範囲で「GR Grage」を見てみようと思った次第だ。

冒頭にも書いたが86/BRZが発売された際には「AREA86」という名前で86の特別な店舗が展開された。
さらにTV番組とも連動して大人の雰囲気のスポーツカーとしてのイメージを作り出していたことを思い出す

管理人TomTomの個人的な感想となるが、「AREA86」はまったく機能していなかったというのが正直なところだ。
「AREA86」と名前がついているのに86の試乗車が無かったり、商品内容に詳しい人がいなかったりしてガッカリした。
まぁこういったことは需要と供給との関係となるのでその地区にそうしたユーザが少ないということなのだろうと思う。
もっと熱いユーザが多い地域ではきっと内容の濃い「AREA86」が展開されていたのではないかと思う。
残念ながら管理人TomTomの近所では内容の濃い「AREA86」は無かった。

個人的に「AREA86」については創設当初は素晴らしい試みだと思った。
だが実態はなかなか難しいというのが現状だろうか。

下は「GR Grage」神戸垂水のパーツ展示コーナー。足回りにブレーキ、シートも取り扱っているようだ。この他にレーシングスーツを始めとするアパレル類もあった。
「GR Grage」神戸垂水のパーツ展示コーナー

マニアックなディーラー店舗を展開するのはトヨタだけなのか?

今回の「GR Grage」のような少し特殊なディーラー店舗を展開するのはやはり余力のあるトヨタだけなのかと思ってしまった。
その国内でのベース作りとして86/BRZレースがあり、ラリーチャレンジがある。
これらは始まってからしばらく時間が経っていて着実にファンの間に根付いているようなのだ。

管理人TomTomは今回トヨタはGRシリーズを展開するにあたって、その販売店舗をかなりマニアックな店舗にするということにしたのではないかと思っている。
管理人TomTomはこのお休みの間に兵庫県内にある「GR Grage」2店舗を回ってきた。
兵庫県内では「GR Grage」3店舗が計画されているのだがそのうち1店舗は2018年3月オープンとなっている。
残りの2店舗は2017年10月にオープン済の店舗と、つい先日2017年11月25日にオープンした店舗だ。

この2店舗を回ってみて共通して感じたのは競技実績があるディーラーだということだ。
両方のディーラが86/BRZレースに参戦していて、残りのまだオープンしていないディーラーも同じく参戦中なのだ。
思うにきっと「GR Grage」の資格として実際にレースへの参戦実績があるところとされたのではないだろうか。
行けば実際にレースで使用された競技車両が置いてあるし見ることもできる。
さらには競技参加車両のメンテナンスも行っているとのことだった。

下は「GR Grage」神戸垂水に展示してあった86/BRZレース車両、間近で見ると車両の仕様というか規定がよく分かる。16インチタイヤホイールにブレーキキャリパーがノーマルとなっている。
「GR Grage」神戸垂水の86レース車両

トヨタ以外の自動車メーカーではこうした国内での草の根モータースポーツ活動が寂しい限りである。
スーパーGT等々のトップカテゴリーに参戦はしているがユーザにとって身近なカテゴリーとは言い難いところがある。
それにトヨタ以外ではこうしたクルマ好きに訴求するようなディーラー網というのはなかなか実現していない。
いまだに旧態依然の古臭いディーラーばかりとなっている。

「GR Grage」の雰囲気はどんな感じだ?

管理人TomTomは「GR Grage」2店舗を回ってみた。
ひとつはすでにオープンしている「GR Grage」神戸垂水、もうひとつは開店ホヤホヤの「GR Grage」西宮だ。
お店の作りは通常のディーラとは異なり競技車両が展示してある、用品の展示スペースがある、ゆっくりくつろげるソファのようなスペースがある、というパターンになっている。
店舗によってはピットもガラス張りで見ることができる。

「GR Grage」神戸垂水ではお店の方と長々とお話したがマニアックなお話ができたのは大変楽しかった。
普通のディーラーではなかなかこうは行かない。
というのは通常はセールスマンが顧客対応するが、セールスマンはノルマがあり顧客と無駄話をする余裕がないからだ。
つまりクルマを買わない人には時間を使わないのだ。
逆にユーザはお話しをして波長が合う、要望を聞いてもらえそうな人をお話しの中から人選するのだった。
ここらへんが販売現場の最前線では一番難しいところだろうと思う。

下は「GR Grage」神戸垂水のソファスペース、誰でも使って良いとのことだった。
「GR Grage」神戸垂水のソファ だれでも使用してよいようだ

トヨタが「GR Grage」に求める役割はハッキリとは分からないが、クルマ好きが集まれるディーラーとなろうとしているのは分かる。
そう言えば今まではクルマ好きな営業マンかサービスマンがいるディーラーは良かった。
つまり人によるということだ。
それが人に頼るということではなく、ユーザにとってこの店舗に行けばクルマ好きの要望を満たすことができるという形にしたいのだろうと思った。

下は「GR Grage」西宮のオープニングイベント、訪れた時は画像では分かりにくいがトークショーの真っ最中だった。
「GR Grage」西宮 オープンイベントのトークショーをやっていた

下は「GR Grage」西宮のピットスペース、本当にここで整備をするのかどうかは分からないが競技車両をあるだけ持ってきたという感じで合計3台あった。
「GR Grage」西宮のピットスペース

下は「GR Grage」西宮での4AG、今回管理人TomTomが一番反応してしまったのはこの4AGだった。たぶん磨いて展示するつもりがオープンに間に合わなかったという感じで置いてあった。
「GR Grage」西宮の4AGエンジン

下は「GR Grage」西宮の手書きの旧車たち。昨日がオープンだったようだが各部間に合ってないところが散見された。ホワイトボードに描かれた旧車たちはなんだかほほえましいがもっと台数が欲しかったところ。左に描かれているのは2000GTだ。
「GR Grage」西宮のホワイトボードにはかわいい絵が描いてあった
「GR Grage」西宮のホワイトボードにはかわいい絵が描いてあったその2

肝心の「Vitz GRMN」の情報は?

「GR Grage」を2店舗回ってみて「Vitz GRMN」の情報はカタログのみだ。
それ以外はディーラの方が「Vitz GRMN」に試乗した際の感触を聞けたのだが、管理人TomTomの頭のなかでうまくイメージできなかった。
聞き出し方で情報量が異なってしまうので、試乗した人の主観でよいのでパネルにでもまとめてくれていたら助かると思う。

「Vitz GRMN」の情報はこうした試乗したことのある人の感覚だったり、メディアの試乗記だったり、カタログしかない。
これだけの材料で400万円のクルマを購入するのは大いなる冒険だろう。
もっともっと「Vitz GRMN」に関する情報が欲しいと思う。

管理人TomTomがメディアの「Vitz GRMN」試乗動画を見ている限り大いに期待できそうな車だと思う。
ということでいただいてきたカタログを穴のあくほど眺める毎日なのだった。

今回はこのへんで
では