管理人は以前から何度かBRIDE「A.i.R.」のポジション出しを行っていると書いてきた。
もう何回目になるのだろうか?、数えてみると今回の微調整で4回目となる。
たぶんこれでしばらく大丈夫だろうと思うポジションが出せたと思う。
そんなことを書いてみた。
試座ではなかなか分からないシートの形状
今回、管理人TomTomが感じたのはフルバケットシートのシェル選択がキモであるということだ。
ご存知の通りフルバケットシートの座り心地は、そのシェルで大方決まってしまう。
シェル自体が自分の体に合っているか?、その形状が好みのものか?ということに尽きる。
そして当たり前だがポジション微調整は装着の際の自由度がどれほどあるか?ということに左右される。
今回誤算だったのは BRIDE「A.i.R.」 自体のシェルが思ったより寝ていたことだ。
もちろんお店へ出向いて試座してみた結果、コレでよしという思いで発注したのだのだが、これが自分の感覚と少々ズレていたというわけだ。
お店の試座コーナーではフルバケットシートをスタンドに固定してある。
この時の高さは平均的なクルマのシート高(フロアから)に設定されていると思う。
だが、実際に取り付けてみると意外と印象が異なるということなのだろう。
管理人TomTomの場合はS660という難しいクルマだと思うのだ。
元々S660はフロアからのシート高が低く出来ている。
さらに車内がタイトなだけに左右上下に様々な制約がある。
お店の汎用的なスタンドによるフルバケットシートの試座はポジション出しにはあまり寄与しないと思う。
シート自体の左右のタイトさ等は分かるが、実際の車に装着した印象までは100%分からない。
こうした事を考えると同じ車にフルバケットシートを装着した人に座らせてもらうのが一番確実だろう。
結局何回調整したのだろう?
調べてみると取り付けてから4回シートポジションを調整していることになる。
以下がその内容となる。
日付と取り付け位置(前後とも3段階の低い方が1)、それに微調整のワッシャの入れ具合を上げてみた。
2017/10/22 調整1回目(前2、後2、ワッシャ後8mm)
2017/11/16 調整2回目(前1、後1、ワッシャ後8mm)
2017/12/26 調整3回目(前1、後2、ワッシャなし)
2018/1/22 今回、調整4回目(前1、後1、ワッシャ後8mm+アダプター後2mm)
調整の内容としては、
サイドアダプターとシートの固定位置
微調整のワッシャの入れ具合
となる。
今回は初めて異なるワッシャの入れ方を試してみた。
いつもはフロアとシートレールの間にワッシャを挟むのだが、今回はそれに加えてサイドアダプターとレールの間にも入れてみた。
結局、ワッシャの枚数は片側フロアとシートレール間に3枚×左右、サイドアダプターとシートレール間に2枚×左右の合計10枚入れたことになる。
上下取り付け高さによるスライドの干渉
これもよくあることと言えばそれまでだが、フルバケットシートの取り付け高さによるスライドの干渉がある。
今回もS660に BRIDE「A.i.R.」 を取り付けた際にもセンターコンソールとシェルが干渉した。
具体的にはリア側が一番低い位置だとまったく問題なく干渉しないが、それ以外だとセンターコンソールと干渉して後へのスライド量が規制されてしまう。
管理人TomTom的にはこれが結構辛い、というのは足が窮屈になるのだ。
手が遠いよりも足が窮屈な方が我慢ができない。
上下取り付け高さとペダルとの関係
フルバケットシートの取り付け高さとペダルの関係も重要だ。
取り付け高さにより膝の位置が変わる、コレにともなってペダルを踏みつける角度も変わる。
ペダル自体の高さの調整は市販車の場合は不可能なので結構重要だ。
あとできることと言えば踵位置を調整することぐらいだろう。
レーシングカーやラリーカーでよく見る、ヒールプレートを設置して足とペダルの調整をすることになる。
今回は管理人TomTomの場合、フロアマットの高さを薄くして調整をした。
結局、管理人TomTomの場合は BRIDE「A.i.R.」 導入から3ヶ月かかって満足の行くところまで調整したが時間がかかってしまった。
シート自体のアンコを調整する
実は前回にシートクッションとシェルの間に5mmのスポンジシートを入れていた。
これはポジション調整というよりも振動対策として入れたものだ。
入れた位置はお尻の直下と腰の位置にそれぞれ1枚だけ入れてみた。
この結果、体に感じる振動はかなりマシになった印象だった。
今回は少しでもポジションの改善のために、前回入れた各部のスポンジシートを2重にした。
これが管理人TomTomの場合は、かなり効果があった。
お尻の下は2重になって振動を適度に吸収してくれるようになった。
腰の位置については1重の際には全く入っているのか入っていないのか分からないような状態だった。
今回2重にすることにより腰が丸くならずに気持ち前へ押し出すような格好になり良くなった。
つくづく人間の体は微妙なのだと思う。
お風呂マットが良いのです
低い位置で作業を行う必要のある時にしゃがみ込む時間が長くなると体勢的にかなりつらい。
管理人TomTomは工具メーカーの膝マットを購入して時々使っているがもっと便利なものがある。
それはお風呂マットなのだ。
なんせサイズが大きいので膝をつく度に調整をしなくても大丈夫。
座り込んでしまう際にもこのサイズだと大いに助かる。
寒い季節には特に便利だ。
クルマ弄りの際には、ぜひお風呂マットを試してみて欲しい。
100kmほど走ってみて満足できるポジションになった
こうした調整をしてみて100kmほどS660で走ってみた。
シートの高さ自体は一番低い時から5mm程度高くなっていると思う。
この違いがかなり効いていて見やすい、路肩も見えるようになった。
シート角度については寝すぎていて首の角度が窮屈だったのが改善されて自然になったと思う。
腰の部分の当たりはスポンジシートのおかげでクラッチを踏む際に腰の押し出しが効いてしっかり踏める。
この角度だと膝裏もそれほど圧迫されずに自然にペダル操作もできるし、足が窮屈ではない。
シートスライド量も後ろ側に余裕があり、まだ2ノッチほど後へ下げることもできる。
現在は冬場なので厚着だから夏場になると1ノッチ前へ出すことになるだろう。
今回シートポジションを調整して、角度調整で目線の改善、スライド量確保による足とペダル関係の改善ができたのでかなり満足できるポジションになった。
しばらくこれで大丈夫だと思う。
ホンダの営業マンとバケットシートで盛り上がる
久しぶりにS660を購入したホンダカーズへ出かけてきた。
馴染みの営業マンと久しぶりにお話して楽しい時間を過ごしたのだった。
その営業マンは管理人TomTomよりも少し年下だが、若い頃にクルマを弄ってブイブイ言わせていたクチだ。
だからS660に取り付けたフルバケットシートを見てもらい、大いに楽しんでもらった。
やっぱりスポーツカーのコックピットはフルバケットシート入れてタイトじゃないとあかんなぁと盛り上がったのだった。
その営業マンとのお話しでこんな興味深いお話しが出た。
新車を購入して1週間も経たずに足回りを変えるお客さんがいる。
自分としては弄るなら、もっと純正の足回りを味わってからにしてほしいと思う、というお話しだ。
管理人TomTomもこの営業マンも少々古い気質の人なので意見が合うことが多い。
S660の場合、管理人TomTomがいつも感じていることだが良く出来た足回りをしている。
ワインディングを走るくらいなら良く出来た足だと思っている。
もちろんサーキットへ持ち込むならお話しは別だ。
管理人TomTomはサスペンションの伸び側を大いに重視している。
それはコーナー途中での不整に出くわした時のクルマの挙動が重要だと考えるからだ。
具体的にはコーナー途中でギャプがあり、突っ込んでしまったような時のことだ。
ストロークが短く、伸び側が足りない場合にクルマが接地せず横っ飛びしてしまう。
その結果、クルマのトレースするラインが膨らんでしまう。
S660のノーマルのサスペンションはこういった時でもきちんとストロークがあり接地していて安定している。
だからヒヤヒヤしたことがあまりないのだった。
S660のノーマルのサスペンションは伸び側も優秀だが、縮側も今までボトムしたことがない。
バネレートがそれほど高くないのだがよく考えられたサスペンションだと思う。
お話しを戻すと、こうしたメーカーの設計や味付けをしっかり乗り込んでから、それを改善するために弄って欲しいと思う。
ここは営業マンと意見が一致したのだった。
久しぶりに楽しいお話ができたのだった。
今回はこのへんで
では