ロードスターRFのマイナーチェンジに思う 26PSアップは既存ユーザをガッカリさせる

ロードスターRFがマイナーチェンジを発表したようだ。
ロードスターは管理人もNCに乗っていたことがあるので興味はあるのだが、ロードスターRFは大変高価な車になってしまった。
それだけに今回のマイナーチェンジでは少々考えさせられる内容と思った。
マイナーチェンジの内容はたいへん多岐にわたり、真面目にロードスターRFのバージョンアップを図っているのには敬意を表する。
だがエンジンの馬力が26PSもアップし、レブリミットが6,800rpmから7,500rpmへと引き上げられているのには閉口した。
もし自分が初期型のロードスターRFを所有していたら、ずいぶんガッカリすると思ったからだ。
そんなことを書いてみた。

マイナーチェンジで性能アップは基本的に賛成だが…

最近では日本車でもイアーモデル、つまり毎年なんらかのマイナーチェンジをして性能アップを図るということが増えている。
輸入車ではこのやり方は結構ポピュラーで、年式が違えば中身がかなり異なるクルマというのも存在する。
これはこれでユーザとしては結構なことだ。

モデルとして毎年熟成していくので、なんだか良い車になっていく感じがしてうれしくなる。
管理人TomTomがBRZを購入した時もアプライドEの評判を調べてから購入したものだ。
すると1年もしないうちにアプライドFが登場して細かいバージョンアップが施されていた。

こんな時、小さな改良だと納得がいく。
さらに、もっと言えば純正部品を交換することでアップグレードできれば理想だ。

管理人TomTomがBRZのアプライドEを購入した際にも、MTモデルは200PSから207PSにエンジンが変更されていた。
だが購入したのはATモデルだったのでエンジンの出力は200PSのままだった。
これはこれで納得した上で購入したので特に問題ない。
もし仮に購入してから200PSが207PSに出力アップがなされたとしても、それくらいの差ならと納得しただろう。

だが今回のマツダのロードスターRFについてはこんなレベルではない。

マツダのロードスターRFのサイド画像
mazda.co.jp

SKYACTIV-G 2.0 は大幅改良でなんとNAのくせに26PSアップだ

マツダがマイナーチェンジに非常に力を入れているのは分かる。
良い車にしようという意志が働いていると思う。
だが、今回のマイナーチェンジで一番がっかりしたのはすでにロードスターRFを購入した人たちではなかろうか。

なんせNA2.0Lのエンジンの出力が158PSから184PSへアップし、その差はなんと26PSもアップしている。
考えてみればロードスターRFが出たときに、エンジンの出力が低いなぁと感じたものだ。
先代のNCロードスターは同じ2.0Lから170PSを出していた。
それに比較するとロードスターRFの2.0Lエンジンは明らかにパワーが低い。

管理人TomTomが個人的に感じるのは、結局ロードスターRFは熟成不足で出てきたのではなかろうか?ということだ。
時間をかければエンジンの熟成ももう少しできていたのだろう。
今回のマイナーチェンジの内容を見ているとエンジン内部にもかなり手が入っていて根本から見直しているようだ。

チューニングの世界でもNA2.0Lで26PSも出力アップを図るのは至難の業だと思う。
ECUの内容はもちろん、機械的な部分にまで手を入れないとなかなか到達しない領域だと思うのだ。
これがターボエンジンなら、まだ理解はできるが…。

マツダのやり方にはガッカリした

頻繁にマイナーチェンジをして改良を重ね熟成させようとする努力は基本的に良いことだ。
だが今回のNA2.0Lが26PSも出力アップがされるのは少々ガッカリする。
既存ユーザの思いを無視したやり方だと思う。
こんな26PSも出力アップするマイナーチェンジがされるのなら買わなきゃよかったという既存ユーザが多いのではないだろうか。

管理人TomTomは現在はマツダのクルマには乗っていないが過去にNCロードスターに乗っていた時期がある。
ちょうどNCの顔つきが変わるマイナーチェンジが入るということで、それを承知して発注した。
この時はエンジンの出力は変わらなかったが、外観が大いに変わってしまった。
だがこれも納得の上で購入したので、それほど気にしなかった。

ユーザにとって基本的な性能の部分は自分で手を入れにくい部分でもある。
例えば今回のようなエンジンの大幅な性能向上だとか、ボディーの強化(スポット増しのようなもの)、それにギア比の変更等々はユーザが簡単には手を出しにくい分野だ。
そんなクルマの基本的な性能を格段に上げてしまうというやり方はユーザとしてガッカリだろう。
しかもロードスターRFはかなりの高級車なのだ、スタート価格は¥3,369,600~(税込)なのだ。
自分でロードスターRFに乗っているわけでもないのにそう思ってしまう。

マツダ ロードスターRFに積まれる2.0Lエンジン
mazda.co.jp

最近のマツダはなんだかヘンだ

今回のロードスターRFの熟成不足を露呈するようなマイナーチェンジはなんだか納得できない。
こんなマイナーチェンジが入る自動車メーカーのクルマは買わないでおこうと思う。
だって大枚はたいて購入した自分のクルマが陳腐化するのを誰も良しとしないだろう。

なぜこうしたユーザの心情を考慮しないやりかたをするのだろうか。
マツダは良いことだと思ってやっているのなら、それはまったく正反対の結果になると思う。

最近のマツダはデザイナーが全面に出てこない。
以前、鼓動デザインを売り出していたころはデザイナーが全面に立って大いに露出していたものだ。
管理人TomTomは現在のマツダのデザインはあまり好きではないが一時期のことを思うと垢抜けた。
ブランド力を付けようと必死になっているのは分かるがユーザが付いていってない。
それに値引き販売はしないと公言していたのはどうなったのだろうか?最近マツダ車の商談はしていないのでわからない。

マツダはもっとユーザ本位のマーケティングをすべきだろうと思う。
新車販売で値引きは当たり前だ。
だが値引きの幅はユーザがどれほどそのクルマに価値を見出しているかで変わると思う。
さらに既存ユーザをガッカリさせるやり方も改めたほうが良い。
そもそも最近のマツダ車は価格が少々高い、ロードスターRFなんかは非常に高価な車となってしまいアウトオブ予算という人が多いだろう。

個人的にはデミオ15MBのパワーアップを期待したいと思う。
価格は安いし、6MTがラインアップされているし、あとはパワーがあれば言うことなしなのに惜しい…。

DJデミオ15MBラリー仕様のフロント画像

 

今回はこのへんで
では