かねてから管理人も注目していたVWの「UP! GTI」が日本でも2018年6月8日に発売になった。
メディアによると「UP! GTI」は限定600台で発売されたのだが、すでにかなりの数が売れたらしい。
以前から日本人は限定という言葉に弱いと思うのだが、「UP! GTI」だからなのか、限定だからなのか、不明だ。
だが日本の道に合ったサイズのコンパクトカーが日常使うには便利なことは間違いない。
そんなことを書いてみた。
GTIシリーズが勢揃い
今回VWから発売になったのは「UP! GTI」だけではない。
なんと3車種も同時に発売になり、そのモデルは「Golf GTI Dynamic」(限定100台)、「Polo GTI」、そして「UP! GTI」となる。
管理人TomTomが残念なのは、かつてのホットハッチを知る身にしては各モデルともボディサイズが大きくなってしまっていることだ。
ゴルフなんてすでにコンパクトなんて呼べないし、ポロだって今や全幅1,750mmもある。
その点「UP! GTI」は全幅1,650mmに収まっていて、今どきでは非常にコンパクトなクルマだ。
ゴルフとUP!は台数限定となっていて、日本でのマーケティングリサーチを兼ねているのかもしれない。
「UP! GTI」のコンパクトさがうれしい
今回はこの一番コンパクトな「UP! GTI」を見てみよう。
日本では昨今のクルマのサイズ肥大化が進み、5ナンバーのクルマ自体が貴重になってしまった。
自動車メーカーが売れ筋の層をグローバルで狙うと、どうしてもこうなってしまう。
日本でも国内専用車となると、出せる自動車メーカーは限られてしまうのではないだろうか。
だが現実には日本には地方へ行くと狭い道が多くあり大きな車では持て余してしまう。
軽自動車ではなくてコンパクトカーがほしいと思っても、選択肢が無くなってきているというのが現実ではなかろうか。
それも少しだけスポーティーな車となると少なくなる、ましてMTモデルとなるとさらに絞られてしまう。
そういった意味では「UP! GTI」は非常に貴重な存在だ。
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「UP! GTI」のスペック
「UP! GTI」は以前からの噂通りターボエンジンで登場した。
スペックを簡単に書くと次のようになる。
サイズ:全長3,625mm×全幅1,650mm×全高1,485mm
エンジン:直列3気筒1.0L他ガソリンターボ
最高出力:116PS(85kW)/5,000~5,500rpm
最大トルク:20.4kgm(200Nm)/2,000~3,500rpm
ミッション:6MT
タイヤホイール:195/40R17、アルミホイール
ブレーキ:前ベンチレーテッドディスク、後ドラム
サスペンション:前ストラット、後トレーリングアーム
車両重量:1,000kg
燃費:21.0km/L
タンク容量:35L
ボディサイズのコンパクトさが非常に特徴的。
車両重量は正直もう少し頑張ってほしかった、理想を言えば950kgくらいだと良かったのではないだろうか。
ちなみにパワーウェイトレシオは8.62kg/PSで、まずまずの数値となっている。
少しパワーを上げることができればパワーウェイトレシオは7kg/PS台に入る。
フルタンクでの航続距離は735kmと長く取ってある、ここはヨーロッパ的だ。
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VWの伝統の回らないエンジンなのか?
管理人TomTomは以前「Golf5 GTI Pirelli」という車に乗っていたことがある。
なかなか良くできたクルマだったが、管理人TomTomが走るフィールドにはマッチしなかった。
レスポンスというよりもトルクで走るという味付けだった。
それだけに高回転が回らずあまり楽しくなかった。
高速道路をかっ飛んでいくような乗り方だと良いかも知れない。
「UP! GTI」はこうした最近のVWエンジンの傾向を引き継いでいるのだろうか。
排気量が1.0Lしかないので、ある程度は回るとは思うが高回転は期待できそうにない。
だがトルクがありレスポンスが良く、ある程度回るのであれば面白そうだ。
管理人TomTomは乗ったことは無いがVWのコンパクトカーではいまだに気になるクルマがある。
「LUPO GTI」というコンパクトカーで、初期型はボディーの一部にアルミを使用したり、6MTだったりする。
いまだに気になるので時々中古車を見ている。
この「LUPO GTI」はNAの1.6Lエンジンで6MTという成り立ちだった。
「UP! GTI」は「Golf1 GTI」のオマージュというよりも、現代風にアレンジされた「LUPO GTI」という雰囲気に思う。
コンパクトで速い車が好き
限定車の「UP! GTI」の売れ行きが快調という報道を見て、管理人TomTomも含めて世の中の人々はコンパクトで面白いクルマを欲しているのだろうと思う。
自動車メーカーは他マーケットの事情から日本では少々大きな車種へとシフトしていて日本の現状と合っていない。
日本におけるコンパクトカーの種類は減ってしまったし、その中でも面白くよく走るコンパクトカーというのはほとんど無い。
あえて言えばZC33Sスイフトスポーツくらいだろうか。
しかしZC33Sスイフトスポーツもわずかだが5ナンバー枠をはみ出して3ナンバーになってしまったのは歯止めが効かない気がして寂しい。
とはいえコンパクトカーに限らずスポーティーなクルマはターボ化が進み、ドライビングもそれに合わせてトルクで走るということを身に付けないといけない。
これができれば現代のクルマも楽しく速く乗ることができる。
ユーザもこうした変化に順応しなければならない時代になった。
いずれにしても「UP! GTI」については、以前から気になっていたので試乗してみたいものだ。
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今回はこのへんで
では