エンジンとオイルと結露の問題とかオイル交換についてのあれこれ

そろそろオイル交換をする時期が近づいてきたので、改めてエンジンオイルについて調べてみたらビックリすることがあった。
管理人は長いこと車に乗ってきたが、オイルのことを調べてみて初めて知ったことがある。
それは冬に多いらしいが、ちょい乗りが多いとエンジン内部が結露してオイルに水が混ざり白濁や乳化するということがあるらしいのだ。
これにはビックリしたが、オイル交換にまつわることをあれこれ考えてみた。
そんなことを書いてみた。

オイルの交換頻度について

最近、自動車メーカー指定のオイルの交換頻度が伸びているように思う。
管理人TomTomが乗っているS660では5,000kmまたは6ヶ月という記載が取説にある、これは平均的だ。
もう1台のBRZは取説にはオイル交換間隔については記載がない、それぞれ使用状況により判断しろということなのだろう。

今まで一番ビックリしたのが、10年ほど前に乗っていたBMWではオイル交換間隔が30,000kmとなっていたことだ。
BMWといえばエンジン屋さん、そのエンジン屋さんがオイル交換は30,000kmでよいと言っているのだ。

これには背景がある、ドイツでは環境問題を重視するため廃油の処理が厳しいということもありオイル交換間隔が元々長いようだ。
この長いオイル交換間隔のために、エンジン自体、はたまたオイル自体も専用のモノとなっていた。
エンジンにはエンジンオイルの汚れ具合を判定するセンサーが装備されていて、オイルが汚れてくると警告が出る。
警告が出るとオイル交換してくださいということになっていた。
オイル自体も専用のカストロのロングライフオイルが用いられていて、それぞれに工夫があった。
こうしたことで長いオイル交換間隔を実現していたわけだ。
オイルスティックを引き抜いてみると、オイルはいつも茶色で透き通った感じではなかった。

日本人は比較的几帳面なので、オイル交換をしないと気持ち悪いという人が多いように思う。
だからかどうかは分からないが、オイル交換はおおむね5,000kmで交換するという人が多いと思う。

S660のエンジンオイルのキャップを取ったところ異常なしである

クルマの所有期間とオイル交換間隔

ある自動車ディーラーの営業マンが言っていたことだが、個人名義のクルマを営業に使用しているということだった。
もちろん営業マンだから、できるだけ新しい車に乗り顧客にもアピールしたい。
だから定期的に乗り換える(1年~2年)ことが多いそうだ。
その間、できるだけメンテナンスコストは掛けないようにしているということだった。
具体的に言うと、乗っている間にはできる限りオイル交換自体も節約するそうだ。
このお話を聞いたときにはビックリしたものだ。

これは極端な例だとは思うが、ちょっと特殊な所有形態だからこそ生まれる発想だと思う。
業務で使うのであれば、すぐに入れ替えてしまうクルマにコストは掛けたくないというのが人情だろう。
ましてエンジンの内部の状態が査定時に反映されるわけでもないから余計にそういうことになる。

面白いものだ。

エンジンオイルの結露白濁乳化

さてお話を元に戻そう。
オイルの結露だが、冬場にちょい乗りが多いと、こういう現象が起きることが多いそうだ。
クルマは置いてあるだけでもエンジン内部には水分が存在する。
ちょい乗りすると、エンジン内部の温度が上がりきらず、オイルも温度が上る前にエンジン停止してしまう。
これを繰り返すとエンジン内部、ひいてはオイル内の水分が多くなり、オイル自体が白濁乳化してしまうということらしい。

ある程度の距離を走ると、エンジン自体に熱が入り、そしてオイルも十分高温になるので、たとえ水分が含まれていたとしても蒸発してしまう。
だからエンジンオイルが白濁乳化することは無い。

さっそく管理人TomTomのS660のエンジンオイルをチェックしてみた。
オイルキャップの裏側、見ることのできるエンジンの内部には、オイルの白濁は検知できなかった(それに今は冬でなく夏だ)。

S660のオイルキャップの裏側もきれいなものだ
管理人TomTomの場合S660は、ほぼツーリングマシンとして使用している。
乗る頻度は週に1回か2回程度だが、一度走り出してしまうと、おおむね最低でも50km~60km程度は走ってしまう。
ひどいときには、200kmくらいを一気に走ることもある。
1回の日帰りツーリングでは400km~500kmくらいを走るのが常だ。
こうした使い方ではエンジンオイルの結露白濁は大丈夫なようだ。

S660のオイル補充口、中はとく見えない

エンジンオイルが結露白濁してしまうと、当然のことながらエンジンのためには良くない。
発見したらすぐにディーラーや修理工場に相談してオイル交換をしてもらうのがベストだろう。

シビアコンディションのオイル管理

さてここからはシビアコンディションのお話になる。
オイル交換は皆さんが独自の理論というかポリシーを持っていると思う。

例えば、管理人TomTomがラリー競技で現役だった頃は3,000kmの間隔でエンジンオイルとミッションオイルとデフオイル(FRの場合)交換していた。
それというのも週末になるとひと晩中、練習と称して林道を走り回り、一晩で満タンのガソリンが無くなるような乗り方をしていたからだ。
ラリーの場合はサーキットと違って何周したとかという尺度がない、だから距離を目安としていた。

これは個人個人でクルマの使用方法や走る距離が異なるので、自分なりの尺度を持ってオイル交換をすれば良いと思う。
気をつけなければならないのは、オイル交換の間隔もだが、オイルの量も重要だ。
特にスポーツ走行する場合には、エンジンオイルの量がシビアな場合が多い。
スポーツ走行時クルマにGがかかり続けるので、エンジンオイルはエンジン内部で偏ってしまう。
場合によってはオイルが吸い上げられない場合もあるかも知れない。
そいういう時にオイルの量のほんの少しのことで明暗を分けることもある。
オイルがエンジンに回らないようになると最悪の場合エンジンブローにつながる。
オイルは許容量の上限いっぱい入れるのが正しい。

現在、管理人TomTomはS660のオイル交換間隔は4,000kmくらい、エンジンオイル交換2回に1回フィルターも交換している。
それほどハードにエンジンを回しているわけではないが、ターボということもあり4,000kmにしている。
ミッションオイルは1年に1度としている(ベストは半年ごとに交換か?)。
このオイル交換間隔で今のところトラブルは出ていない。

オイルの銘柄はどうしている?

オイルの銘柄でエンジンの回り方が大きく異なるのは体験済だ。
これも管理人TomTomがラリー現役の頃のお話だが、当時はお金もないのに練習と称して走り回る日々だった。

ある時ショップでオイル交換しようとした時、ダッカムスを使ってみないか?とのお誘いがあった。
当時ダッカムスのオイルはかなりの高級品だったが使ってみることにした。
ダッカムスのエンジンオイルに交換して走り出すと、まるで別の車のようにエンジンが回るのが感じられた。
オイルでこんなに変わるのか!と感じたものだ。

だがこの後がいけない。
ダッカムスのオイルは高級品だったので次のオイル交換時にはお金が無くってダッカムスを入れることができなかった。
ダッカムスを継続することがでず、いつもの安いオイルに戻ってしまったのだ。
この時感じたのは、そこそこのエンジンオイルを事情が許す限り短い間隔で交換するということだ。

今ではシビアコンディションでもないので、S660は純正エンジンオイルをディーラーで交換してもらっている。
ミッションオイルも同じだ。

夏と冬でエンジンオイルの粘度を変えてみようと思う

S660の純正エンジンオイルは標準が0W-20という柔らかい燃費志向のものだ。
現在は季節を問わずこのエンジンオイルを使用しているが、管理人TomTomは古いタイプの人間だけに夏場は柔らかすぎるのではないかと思ってしまう。

思い出してみると、納車してからず~っと、この0W-20(ULTRA LEO)というオイルを入れていたわけだが、昨年の夏も当然全く問題は出なかった。
自動車メーカーは夏でもこの硬さのオイルを入れることを前提にエンジンを作っているわけだから問題が出ることは無いのだろう。

 

 

だが高回転まで回したときの感触があまり良くない。
もちろん今までは夏でもこの粘度でエンジンをぶん回していたわけだから問題は全く無いのだ。
だが今にもオイルの被膜が切れそうな(どんな想像力なんだ?)感じがして、精神衛生上よろしくないと感じる。

もうすぐS660のエンジンオイルの交換時期だが、この夏は5W-30(ULTRA LTD)の硬さのオイルを入れてもらおうと思う。
どう変わるか楽しみだ。

今回はこのへんで
では