先日、管理人は時間があったので通りかかったトヨタディーラーにお邪魔して展示されていたカローラスポーツを見てきた。
まだナンバーが付いてなかったので試乗はできなかったが、外観と内装をじっくり見ることができた。
さすがにトヨタが気合を入れているクルマらしく仕上がりは良かった。
個人的に感じたのは、どちらかというとデザイン寄りのクルマとなっていて実用性が若干スポイルされているように感じた。
そんなことを書いてみた。
カローラスポーツはかつてのカローラではない
2018年6月26日に発売されたカローラスポーツには管理人TomTomも興味津々である。
というのはこの競争の激しいCセグメントにおいてライバルと真っ向からぶつかる車種だからだ。
日本国内では、管理人TomTomも含めカローラと聞くと郷愁を伴った、どこか懐かしい響きの車名だ。
だが、日本国内ではカローラという名前が少々邪魔をしていて、かつてのカローラのサイズ感ではない。
実際カローラスポーツはかなり大柄なクルマで、現行プリウスよりも全幅が大きい。
この部分の詳細は前回の記事を参考にして欲しい。
結論から言うと、カローラスポーツはかつてのカローラではない、全く別の車なのだ。
グローバルスタンダードを目指したCセグメントのドアハッチバック車で世界戦略車である。
最近ますますダイナミックになったトヨタデザイン
好き嫌いがハッキリと別れてしまいそうだが、最近のトヨタデザインはますますダイナミックな造形を加速している。
グリルやテールのデザインはうるさく、重い感じがするがサイドからリアフェンダーにかけてのデザインはダイナミックで秀悦だと思う。
実際にクルマを間近で見てみるとなかなか凝ったディティールをしているのがよく分かる。
個人的に感じたのは、どちらかというとデザイン重視となっていて実用性をある程度犠牲にした部分があるということだ。
前身のオーリスもその傾向があった車だが、カローラスポーツについてもその傾向を引きずっているように思う。
トヨタはヨーロッパではデザインで勝負しようとしているのだろうか?
そこのところを聞いてみたいものだ。
このサイズのクルマとしては狭い後席とトランクだが
カローラスポーツは前述のようにデザイン重視のため犠牲にしている部分が多い。
例えば管理人TomTomが運転席に座ってシートを合わせる、そのまま後席に移動して足元を見てみると狭いのだ。
このサイズのクルマとしては後席のスペースが圧倒的に足りないと思った。
管理人TomTomが見ることができたのは、ガソリン車でGグレード(真ん中のグレード)だった。
このガソリンのGグレードの価格は魅力的だ、2,257,200円スタートとなっていてかなりのバーゲンプライスと見た。
内装はこのGグレードでも十分で質感が大変良い。
シートも大きくゆったりとしていてリラックスして運転できそうだ。
斜め後方の視界は悪いが、その他は良好な視界を持っている。
印象的だったのはインパネが非常にシンプルでスイッチ類が極端に少なく思えた(実際に数えたわけではないが)。
売れ筋クラスのクルマはともすれば、てんこ盛りになってしまいスイッチ類の脈絡がなくなってしまうクルマが多い。
だがカローラスポーツはしっかりと整理されて必要最小限のコントロール類で好感が持てた。
価格にしてはコントロール類のしっとり感もそこそこあった。
なんと言っても管理人TomTomが感心したのは内装の質感だった。
中間グレードのGグレード、価格が2,257,200円ということを考えると出来過ぎの内装の質感だと思った。
ステアリングは真円になっていて、かなり直径が小さく感じた。
やはりステアリングは真円でないといけない。
インパネのデザイン自体は前述のようにシンプルで面白みは無いが真面目に作り込んだという印象がある。
エンジンには水冷エンタークーラーが付いている
管理人TomTomが見せていただいたのはガソリンのGグレードだが、ボンネットを開くと1.2Lの小さなエンジンが鎮座している。
目立ったのはエンジン後ろ側から前にかけてのパイピングで、途中にシルバーの箱が取ってつけたように付いている。
これはターボで加給後のエアの通り道のインテークのパイプだ。
シルバーの箱の正体は水冷のインタークーラーとなっていて、厚みが3センチくらいでA4用紙の半分くらいの大きさだった。
スペックによると、この1.2Lターボエンジンは1,500回転から185Nmのトルクを発揮するので今どきのターボエンジンとなっている。
エンジンルームにはまだまだ余裕があったので、もう少し大きなエンジンも積めそうだ。
今後出てくると思われるカローラスポーツのスポーツモデル(へんな言い回しだ)が、どのようなエンジンを積んでくるのかが気になる。
toyota.jp
カローラスポーツで惜しいのは車重が重たいこと
カローラスポーツの実車を見させていただいて、感じたのはよく作り込まれているということだ。
たぶん普段乗りに使うには非常に使いやすいだろうと思う。
日本国内で直接のライバルとなるのは、スバルのインプレッサスポーツ、ホンダのシビックハッチバックあたりか?と思う。
惜しいと思うのは、カローラスポーツの車重が少々重たいことだ。
ガソリンGグレードで車重が1,310kgとなっていて、インプレッサスポーツとは良い勝負、シビックハッチバックよりは少し軽い。
欲を言えば1,200kgの中くらいであれば、ライバルたちに対してアドバンテージを持てたのでは無いだろうか。
カローラスポーツのパワーウェイトレシオは11.29kg/PS(燃費は19.6km/L)となる。
ちなみにインプレッサスポーツは1.6Lモデルで11.30kg/PS(燃費は18.2km/L)でほぼ同等、シビックハッチバックは7.42kg/PS(燃費は18.0km/L)で抜きに出ている。
※燃費は全てJC08モード。
カローラスポーツには6MTの用意もあるが、この動力性能であればわざわざ6MTで乗るメリットは感じない。
価格面から言うとインプレッサスポーツは1.6Lモデルで2,160,000円なので、カローラスポーツがこれを強く意識したのは間違いない。
シビックハッチバックは動力性能は良いが、価格が抜きん出て高く2,800,440円となっている。
こうして見るといかにカローラスポーツが綿密なマーケティングの上で価格と内容を決定しているかがよく分かる。
同じ性能で同じ価格帯のクルマと比較すると負けない内容を持っている。
後は一般のユーザがデザインと使い勝手を受け入れることができるかどうかだろうと思う。
管理人TomTomの個人的な感想だが、家のクルマを買い換えると仮定すればカローラスポーツはは有力な選択肢となると思う。
一度キッチリと試乗してみたいと思う。
今回はこのへんで
では