ついにA90スープラが 2019NAIAS(デトロイト) で発表された。
前回スープラ(FT-1)を取り上げたのは2014年の8月だったから4年以上、えらく時間がかかったものだ。
最初にスープラ(FT-1)を見たときにはデザインがかなりアグレッシブでビックリした。
今回発表されたA90スープラはGRブランドでの発表となったことは大変興味深い。
そんなことを書いてみた。
管理人は歴代スープラとは縁が薄い
管理人と歴代スープラの接点は非常に少なく友人がA60セリカに乗っていたくらい。
そのA60セリカは1G-GEU(直列6気筒2.0L)を積む2000GTというグレードだった。
1G-GEUはそれまでのトヨタのエンジンよりもかなりスポーティーな感触になったエンジンだったと記憶している。
当時からスープラは少々ハイソな雰囲気のスポーティーカーだった。
それに当時としては少々大柄なボディーで、どちらかというとGT的な性格だったと思う。
toyota.co.uk
GRシリーズとして発表されたA90スープラ
2019年1月14日にNAIASで発表されたA90スープラはGRブランドとなる。
GRブランドは硬派なイメージがあるがすべてのクルマがベース車があり、それをチューニングした形をとっている。
だがA90スープラはいきなりGRシリーズのみでラインアップされていて少々成り立ちが異なる。
おまけに86と同じく他メーカーに生産委託をしている形態をとる。
そういう意味ではA90スープラはトヨタの中でも少々特異な成り立ちとなっている。
普通に考えればノーマルのクルマを通常ラインアップしておいて、加えてスポーティ度の高いグレードをGRブランドで展開しても良い。
だが今回A90スープラに関してはそれを行わなかった(今後あるかもしれないが)。
管理人TomTomが思うにトヨタはA90スープラが日本でそれほど多くのセールスを見込めないと判断したのだと思う。
まず価格が日本国内では600万円~700万円ほどに設定されると予想されていて、この価格帯は輸入スポーツカーと競合が激しい。
例えば718ケイマンなら6,730,000円からラインアップされている。
ユーザは悩ましい選択に迫られるかもしれない。
日本国内においてそれほど数量が見込めないモデルの特別感を出すのにGRラインアップに加えるのは当然の選択だったのだろう。
toyota.co.jp
なぜ?BMWなのだろう
なぜ?A90スープラはBMWと組んだのだろう。
トヨタとBMWとは結構意外な組み合わせだと思うのだ。
たまたまA90スープラとZ4が車格が似ていたということはあるにしてもだ。
これに似たような例としてはアバルト124スパイダーをマツダが作っている。
この2社も全くつながりが無いようには見えるが現代ではプラットフォームの開発に巨額な投資が必要なだけにありえるお話なのだろう。
管理人TomTomも乗っているBRZと86なんかも同じような関係だが、こちらは資本関係があるので事情は少々異なる。
このあたりはビジネス上の大人の事情ということなのだろう。
内製の専用ボディのスポーツカーが無いトヨタ
トヨタはまだまだスポーツカーには慎重だ、純粋にスポーツカーのシャーシは作っていない。
86はスバルBRZのシャーシだし、今回のA90スープラもBMW Z4のシャーシとなっている。
さらに生産まで元のクルマのメーカーに委託しているのだ。
86は月間の登録台数が500~600台で推移しているようだが、トヨタとしてはこの程度の台数では自社で作るということにはならないのだろう。
86でさえこういった状況なのだからA90スープラはもっと少ない台数となるのが確実だ。
他メーカーを見渡してみるとさらに面白い。
現在なにかと話題に上るに日産でさえGT-RにフェアレディZと2車種ある。
ホンダは軽自動車とミニバンメーカーと言われて久しいが、それでもNSXやシビックType-RそれにS660もある。
マツダにもロードスターがある。
スバルにはBRZがある。
同じトヨタでもクルマの販売価格が高いレクサスではLCやRCをラインアップしている。
つまりトヨタは車両価格が安くて数が出ないという条件では委託生産になるということらしい。
こうして見るとトヨタの石橋を叩いても渡らないという超慎重路線が垣間見える。
面白いものだ。
小柄で軽いスポーツカーが欲しい
管理人TomTomは現在S660に乗っているが本当はもう少し大きなクルマが欲しい。
理想をいえば以前話題に登っていたS-FRくらいの5ナンバーが良い。
2名は乗れて1泊程度の荷物が乗るスポーツカーが理想だ。
現在乗っているS660は相当覚悟して購入したのだが、やっぱり荷物が全く積載できない。
2名での1泊旅行に行くことも実質無理だろう。
こうした事情から管理人TomTomの場合、一人乗りの管理人専用車となっている(多少後ろめたい…)。
S-FRは開発が中断してしまったらしいが、もし出てくるなら資本関係のあるマツダ、たぶんロードスターのシャーシを使ったものになるだろう。
A90スープラはエモーショナルな外観が素晴らしい。
だがサイズが大きい(4,380mm×1,865mm×1,290mm)、それに伴い重量も重い(一番軽いモデルで1410kg)、しかもMTがない。
どちらかと言うとラグジュアリーカーのような存在のように思える。
どのような味付けになっているのだろうか?乗ってみたいとは思う。
今回はこのへんで
では