スバリストではないスバル乗りから見た次期BRZに思う 大きくならないでほしい

管理人の手元には2台のクルマがある、1台はココによく出てくるS660で、もう1台は嫁さんのBRZである。
基本的に両車ともノーマルだが、特にBRZはどノーマルで全くイジってない。
さらにスバルのクルマはこのBRZが初めてで今までは縁がなかった。
BRZ自体は管理人も嫁さんもかなり気に入っていてご機嫌で乗り回している。
そのBRZの新型の話題がネット上にボチボチと出始めた。
そんな事を書いてみた。

手の届くスポーツカーの存続が難しい時代

こんなにスポーツカーが生き長らえるのに難しい時代が来るなんて思ってもいなかったというのが正直なところ。
2000年くらいまでは元気で安価なクルマが多く生息していた。
だが今はどうだろう?

スポーツカーは高価になり、ますます高嶺の花になってしまっている。
ホットハッチなんていう言葉も今では死語だ、そんなクルマは市販車ではほぼ存在しない。
時々変わり種というか限定車で登場したりするが数が極端に少なかったり高価だったりする。
一般市民に手の届くスポーツカーは皆無なのが寂しい限りではある。

もちろん頑張っているクルマもある。
今回のBRZ・86をはじめロードスター、スイスポやS660は例外的に頑張っている。
管理人としては小さなスポーツカーとしてトヨタのS-FRに期待していたのだが発売されないのは悲しい。

様々な理由があるのだろうが難しい時代になったものだ。

BRZシェイクダウンツーリング、丸山千枚田を望むBRZ

肥大化したスポーツカー

賛否両論あると思うが個人的には小型軽量がスポーツカーの一つの条件だと思っている。
しかしながら最近のクルマの肥大化が止まらない。
大きく重くなっていくのは残念ではある。

次期BRZについてはサイズは分からないが、ネット上では2.4LNAとハイブリッドを積むと噂されているようだ。
北米マーケットを考えると2.4L化は自然な流れかもしれないが本当にそうなのだろうか。
小排気量+過給器という組み合わせはないのだろうか。
ポルシェですらも排気量を小さくしてターボ化する必然性があった。
排ガスや燃費のことを考えると小排気量+ターボ等流れのほうが自然に思える。

ハイブリッド化は時代の流れだろう。
ハイブリッドでもスポーツカーとして自然な吹け上がりやピックアップがあれば十分イケルと思う。
できればボディサイズは現行をキープしてほしいものだ。

現行BRZ/86は室内のスペース効率も悪い。
実際嫁さんのBRZの室内を見回してみても室内空間は狭い。
特にリアシートは実質子供しか座れないから役に立たないのだ(付いているだけマシという意見もあるだろう)。
同じボディサイズでも工夫次第でもっとスペースを稼ぐことは可能なはずだ。

BRZのリアシートにフルバケを積んだらこんな感じ

BRZのリアシートにフルバケを積んだらこんな感じ

ミッションの多段化は必須だろう

現在のBRZ/86のミッションはMTとAT共に6段となっている。
世界的な流れから言うと多段化の道をまっしぐらという事になっていて9速ATとかが登場している。
ひとえにこれは燃費とドライバビリティの両立を狙ったものだ。

さらに現在の流れから言うとCVTから多段ATへの流れがある。
やはりフィールの問題なのか?それとも他の問題なのか分からないがCVT離れが進んでいると思う。

先日現行フィットのハイブリッドに乗ってみた。
ハイブリッドだが7速DCTを積んでいる。
スペックだけ見るとDCTで7速となると、ほぅ~となるがモーター駆動とエンジン駆動の境目に走り出しの感覚には違和感がある。
ハイブリッドではCVTのような無段階のミッションのほうがエンジンが始動した時やトルク変動の際の違和感がないかもしれない。
でもそれではスポーティーさが表現できないのではないだろうか。
ここらへんをどう料理してくるか?が気になるところだ。

次期BRZではハイブリッドのミッションはどのようになるのか不明だが違和感のないもの、スポーツカーにふさわしいフィールを実現してほしいものだ。
またMTではより多段化を狙って7速あたりを装備してほしいと思う。
同じ段数では進歩がない。

戸隠から鬼無里を経由して安曇野へ向かう、日本アルプスサラダ街道にて

スバルはトヨタ色が強くなるのか?

ここらへんはどういう戦略なのかよく分からない。
今のところスバルの特徴というかカラーが良く残されていて個性はある。

トヨタにとってスバルは良い買い物であることは間違いない。
カチッとした感じのクルマを作る小ぶりだが真面目な自動車メーカーという雰囲気がある。
それにプロダクトは少しこだわりがあり受ける人には受けるという製品が多い。

次期86についても現行と同様スバルのBRZと兄弟車となって登場してくるだろう。
このビジネスモデルはトヨタのスポーツカー戦略として定着するのだろうと思う。

ついでに言えばS-FRもスバルが作ってもよいのではないだろうか。
スバルにとってもBRZより小さなスポーツカーが手に入る、トヨタにとっても同様だ。
これでまた相乗効果が出るのではないだろうか。
小さなスポーツカーとしてアジアやヨーロッパに販売しても良いだろう。

大阪モーターショー2015でのS-FRサイドから

いずれにしても2021年と言われる次期BRZ/86が楽しみだ。

今回はこのへんで
では