GR YARISが予約を受付開始した。
まだほぼWeb上の情報しかないが、内容はかなり本格的で素晴らしい。
今どきこんなクルマが日本で手に入るのか!という思いと、欲しい!という思いが交錯する。
だが少し冷静になって考えてみると面白いことに気がつく。
そんなことを書いてみた。
WRC競技車のホモロゲーションモデル
最近のWRCのルールには詳しくないが市販車ベースの競技車は年間の生産台数をクリアしなければならないらしい。
その台数をクリアするための市販車が今回のGR YARISということになる。
まぁそんなややこしい問題は横に置いておこう。
GR YARISのフロントホイール、18インチのタイヤホイール、画像はすべてtoyota-europe.com
要はある程度の台数は市販しなけりゃいけないということだ。
これは今に始まったお話しではなく昔からある、例えば「190E 2.3-16」なんかがそうだ。
管理人はこういったホモロゲーションモデルでも特にフォードRS200というクルマが好きだった。
このクルマは丸い外観に似合わず中身は過激でミッドシップ、コスワースエンジン、4WDというある意味最強のパッケージングとなっている。
もっと身近な例ではランサーエボリューション(ランエボ)も成り立ちとしてはホモロゲーションモデルとなる。
GR YARISのフロント、GRシリーズに共通の顔だ
GR YARISの斜めフロント、ヤリス顔だが後部に違和感がある
GR YARISのサイド、やはり横から見ても後部に違和感がある
GR YARISの斜めリア、後ろだけ見るとSUVみたいだ
GR YARISのリア、真後ろから見るとかなりの迫力
ホモロゲーションモデルは関係者のみに人気
そもそもホモロゲーションモデルは自動車メーカーが競技に参加するために規定の生産台数をクリアするモデルだ。
そんなレアでニッチなクルマに興味を示すのは関係者か、モータースポーツファンか、よほどの好き者のみだった。
世間では話題にもならないことが多かった。
おおむねホモロゲーションモデルというのは最低限の装備と機構を持ち最低生産台数をクリアできれば良いという考えのクルマが多かった。
だから街乗り用として実際に走らせると不満たらたらとなることが多い。
例えばシートなんかは一番下のグレードのシートが付いていたりして乗れたものではなかった。
イジることが前提だった。
トヨタのマーケティングの妙
それが今回のGR YARISの場合はどうだろう?もうお祭り騒ぎと言っても良いと思う。
GR YARISの装備を見ていると、そのままで結構イケてるじゃないか。
こういったトヨタの戦略がうまい。
ホモロゲーションと同時に好き者を増やすという戦略が一石二鳥となっている。
最近のトヨタのクルマ作りを見ているとそのままである程度満足できる水準になってきている。
それだけに少々高価なプライスが付く。
内容と希少性やマニアック度を考えると決して高くないとは思うのだが…。
もちろんGR YARISをベースにして競技に参加するという人もいるだろう。
だがそういう人はどちらかというと少数派ではないだろうか。
ちょっとスペシャルなモデルに乗っているんだ、という限定モデル好きな日本人の感性をくすぐっている。
GR YARISのメーター、ただしこれはヨーロッパ仕様
GR YARISのインパネ、シンプルだが安物臭くなくうまくまとめている
GR YARISのシート、GRシリーズはたくさん作ってきたのでシートもお手の物だ、そのうちにシートだけ市販するようになるのだろうか?
日本ではランエボやインプと同じ立ち位置だ
管理人は軽量コンパクトなスポーツカーが好きだ。
GR YARISはターボ、ハイパワー、4WD、それにそれなりのボディサイズという組み合わせとなっていてベースのヤリス(ヴィッツ)とはかけ離れてしまっている。
もうヤリスとは名前は付いているが車格が異なるのだ。
どちらかというとかつてのランエボやインプと同じ成り立ちだ。
それでもOKという人は全く問題はない。
GR YARISについては管理人もできれば手に入れてみたいとは考えるが、いかんせん遊びクルマとしては少々高価過ぎると思っている。
管理人が思うに、もう少しシンプルなスイスポを強化したような感じのホットハッチが出てくれば良いと思う。
軽量コンパクトなボディに少し強力なエンジンと強化したボディに足回り。
できればスコーンと8,000rpmくらいまでスッキリ回るエンジンがあればベストだ。
GR YARISのエンジン、今回の注目はなんと言ってもエンジンだろう大変強力だ、見てくれは普通
管理人が最近考えているのはかつてのAE86のようなサイズと軽さ、もう少しパワフルで回すと楽しいエンジンがあれば言うことなしだ。
こんなクルマをもう少し安く出してほしいものだと思う。
今回はこのへんで
では