管理人は前回の久しぶりの旧道ツーリングに味をしめて今回も旧道で峠を越えてみたのだった。
ルートは前回のルートのアレンジだったが比較にならないほど過酷だった。
なんとS660で未舗装の狭い峠道を越えるというはめになってしまった。
そんなことを書いてみた。
思い出してきた旧道峠越えツーリング
前回、新型コロナ騒ぎになってから久しぶりに旧道峠越えツーリングを敢行した。
久しぶりだったのでなかなか怖かったが、旧道峠越えツーリングの楽しさを再認識したのだった。
なんと言うべきだろうか、楽しい?、爽快?、正確に言うと峠を越えて向こうに行きたいという感じだろうか。
登山家がそこに山があるからみたいな感じだ(苦笑)。
今回は前回走ったコースのアレンジとなる。
前回走った時にこの道を真っ直ぐ行くとどうなるのだろう?と思ったコースだ。
簡単に説明すると、兵庫県のへそ西脇市から多可町へ抜け、そこから生野方面へ北上する県道367号線、岩屋生野線を走る。
途中で左折れすると前回走った生野方面だが、今回はそこを直進して黒川ダム方面を目指す道だ。
この道、県道でもなく番号がついていない、ということは町道なのだろうか不明だ。
兵庫県神崎郡神河町、生野町への分岐を過ぎたあたり、このあたりは道も広くていたって普通
いつものようにアプローチ
今回もいつものようにアプローチした。
まず山に入る前にクルマにはガソリン満タン、人間にはコンビニで飲み物と食料という具合だ。
生野への分岐地点あたりは集落となっていて家も多いし道路幅も十分ある。
新田ふるさと村あたりを過ぎるとだんだんと道が細くなってきて旧道って雰囲気が出てくる。
今回違ったのはその先だ、なんとこの道は途中から未舗装になる。
こういう展開は初めてではない、山に続く林道を走っているとたまにある。
肝心なのは未舗装道路の状態で、荒れてなければS660でも走れるかもしれない。
もし荒れているのであれば車高の高い4WDでないと厳しいだろう。
それに未舗装路は途中で消滅している場合も多々ある(使われなくなったようだ)。
今回は未舗装路だが工事車両が通るらしく比較的路面の状況が良かったので行けるところまで行くことにしたのだった。
いつもそうだがいつ引き返すか?という判断が重要になる。
兵庫県神崎郡神河町、新田ふるさと村を過ぎると踏み固められたダートになる
深山幽谷って感じ
未舗装路を走り出してみると道幅はクルマ1台分くらい、たまに退避帯があるが基本的に林業で使用している道だ。
山の上の方では工事もやっていてトラックが通りますよ、と注意書きもある。
ということで途中までは人間の痕跡が濃厚な道だった。
峠の頂上付近、神河町と生野町の境界あたりで道が分岐していた。
右へ行くと工事の現場で轍もきれいに付いているが、一般車は左へ行けと看板にある。
こちらの道は工事車両が通らないようなので狭くて轍が踏み固められていない、一抹の不安を感じる。
ちなみにこの工事は朝来市が行う災害に強い森づくりの一環で、針葉樹林と広葉樹林の混交林整備ということらしい。
兵庫県神崎郡神河町と生野町の境目あたりの分岐、本来の道は左、右は工事用の道路
分岐から先は大型の工事車両が走らないダートの林道となる。
考えてみればダートの林道ってかなり久しぶりだ、前に走ったのは以前4WDに乗っていた時代だからかれこれ30年前くらいか。
S660で行けるかどうか分からなかったが行けるところまで行くことにした。
路面は昨日降った雨の後だったが、それほど状態は悪くない、水はけも比較的良い、水が流れて道が掘れているという部分も比較的少なかった。
なんとかS660で走っていくとまさに深山幽谷という感じだ。
林業関係者しか入ってこないのだろう、人の気配が希薄な場所だった。
分岐から先は細い普通のダート林道となるが比較的路面状況は良い
ラリー現役の頃はこうしたダートの林道をよく走っていた。
途中で排水用の溝があったり盛り土があったり、水が流れて深い溝になってしまったりする場合が多い。
今回の林道は比較的マシな方だと思うがS660で行けるダートとしてはギリギリのところだった。
なんせ最低地上高が不足だし、タイヤが舗装用タイヤなので不安がある(スペアもない)。
やはりS660でダートは攻めないほうが良いだろう(当たり前だ…)。
そんなわけでS660でダート林道を走ったわけだが道が荒れている場所やギャップが多いところは1速でそろそろ走るしかなかった。
それでも大きな岩で下回りを何回か軽くヒットした。
燃費も悪くてこの峠だけでそれまで23km/L台だったのが18km/L台に落ち込んだ(ほとんど1速走行、時々2速って感じ)。
も一つ心配だったのは携帯電話の電波が全く入らないことだ。
もし何かあったら歩いて麓まで行かねばならない、ここは重要だ。
こういった場合にベストなのは最低地上高の高い4WD車と何かしらの無線装置を装備するのが良いと思う。
管理人は工具類はいつもの遠征用のものを持参しているが、タイヤがバーストすれば万事休すといったところだろう。
兵庫県を始め近畿地方の山間部をかなり走り回っているが携帯電話の全く入らない地域というのはいくつかある。
ここはそういう場所の一つだ。
走っていくとまさに深山幽谷という感じ
杉木立が美しい未舗装林道
あまり人の気配がしない静かな森だった
あまり人の気配がしない静かな森、素晴らしい渓流もある
なんとか無事に神河町から生野町黒川へ抜ける
ダート林道の下りを慎重にゆっくりと降りてきて路面もダートから舗装へと変わった。
目標としていた生野町黒川の日吉神社に到着である。
今回はダート林道だったこともあり、かなり精神的に気を使ったし時間もかかってしまった。
今回の走破で兵庫県の真ん中の南は神河町、北は朝来市生野町から山東町にまたがる地域の南北の峠を越えることができた。
実は管理人にとってこの地域は今まで手つかずの地域だった。
生野町へ抜けてからは黒川ダムを経由して山東町に降りて北近畿豊岡自動車道で帰ってきたというルートだ。
S660でダート林道を走るのは言うまでもなく止めておいたほうが良い
言うまでもなくS660でダート走行をするのは止めておいたほうが良い。
今回管理人は無理やりS660でダート林道に入ったが無理は禁物だ。
たまたま今回は大丈夫だったというレベルだろうと思う。
途中で大きなギャップや山崩れに阻まれるかもしれないし、タイヤをバーストするかもしれない、何が起こるか分からないのだ。
若い頃にこうした山奥のダート林道を夜な夜な嬉々としてラリーの練習と称して走り回ってきたものだ。
もちろん大所帯の時にはレスキュー用の4WDを含んで複数台の時もあった(と言っても4~5台くらい)。
いつもはラリー車2台で走っていた。
単独行動の際は応用が利かないと言うか何かあったときのリカバリーが難しくなる。
前述したとおりどこで引き返すか?が判断の分かれ目であることは間違いない。
最近思うのだが管理人のような旧道の峠好きは最低地上高の高い4WD車のほうが良いかもしれない。
新型ジムニーシエラを真剣に検討してみようと思った。
より安全に走れると思うのだ。
皆さんも決して無理せずご安全に!
今回はこのへんで
では