クルマに新しいタイヤ・ホイールを装着しようとするとサイズ選択が大いに難しい。
攻めすぎるとはみ出したり、そのクルマの設計思想から大きく逸脱する。
かと言ってノーマルのタイヤ・ホイールと同じサイズなら変える意味がないかもしれない。
そこで今一番気になるクルマであるジムニーシエラのタイヤホイールを考えてみた。
そんなことを書いてみた。
ノーマルの性能と見てくれ
管理人はクルマのノーマルの性能というのを尊重している。
そのクルマの設計者が狙った性能がどんなものか?をじっくりと知りたいと思っている。
だからクルマを手に入れてからはしばらくノーマルで乗ることにしている。
そうするとそのクルマの特性だとか乗り心地だとか様々なことを感じ取れる。
しばらく乗り込むと、おおむねこんな感じという傾向が分かってくる(詳しいことや専門的なことは分からないが)。
では自分の好みのクルマにするために次は何をすべきか?ということを考える。
それは性能面かもしれないし、見てくれの問題かもしれない。
そこは人それぞれだと思う。
管理人は見れくれ重視ではないが、でも見れてくれは精神的に非常に重要だと思う。
だって、クルマに乗る時はウキウキして乗りたいと思うから。
管理人のS660、ノーマルのタイヤ・ホイールを装着の頃
ホイールのリム幅とインセットの関係
管理人の場合、ホイール選びの際に一番初めに決めるのがリム幅だ。
リム幅の決定
おおむねどんな感じにクルマをしたいのか?ということを考えるとリム幅は大いに重要だと思っている。
というのはホイールのリム幅はクルマの方向性を決める重要な要素だからだ。
例えば、見てくれ重視なら少し太めのリム幅、走り重視なら走る方向性に合わせてリム幅を選択するだろう。
管理人は比較的リム幅狭めが好みだ。
ジムニーシエラの場合で考えると管理人的ベストなリム幅は5.5Jである。
それはタイヤを 185/85R16 もしくは 195R16C を考えているからだ。
管理人は細いタイヤが好きなのである。
だが6.0Jでも許容できる。
ここでの前提は管理人の場合ジムニーシエラのノーマル車高ということで捜してみた。
管理人のS660、リアは15インチ6.0J-38のインセットにしたら微妙な具合となった
インセットの決定
ホイールのリム幅が決まれば、次はインセットを決めなければならない。
管理人は随分と様々なクルマのタイヤ・ホイールを考えてきたが、このインセットの設定が大いに難しい。
それに一般人では対応できない特殊な状況もあるだろうがココでは除外して考えてみよう。
管理人の場合、リム幅を決めるにはエクセルで作った計算表を使用する。
まず、このエクセルでノーマルホイールとの計算上の差異を求めることを行う。
S660の時もリアはノーマル6.5Jインセット-50に対して、現在履いているディレッツァは6.0Jインセット-38とした。
計算上ではノーマルよりも外側に5.65mm出るということで行けるだろうと判断した。
実際にこのホイールを装着してみるとリム部分はフェンダーにうまく収まっている。
計算外だったのはタイヤのサイドウォール部分がボヨーンと丸くて出っ張っていることだった。
結局、大いにグレーなS660のリアタイヤ・ホイールになってしまい、出ていると言えば出ているが収まっていると言えば収まっているという感じではある。
タイヤ・ホイールのマッチングはなかなか難しいと思う。
確実なのは実績のある組み合わせにするのが安全パイだろう。
こうしたタイヤ・ホイールでひとつ心配なのが、あまりにノーマルと異なるサイズを装着した際に設計上の数値と著しくかけ離れてしまうことだ。
ジムニーシエラの場合で考えると5.5Jの場合ならインセットは±0が標準的、ちょっと攻めて-5とかになる。
ノーマルのホイールサイズが5.5J インセット+5 15インチとなっている、これとの比較ということになる。
比較結果は次のようになる。
- 5.5J インセット±0:外側に+5mm、内側に-5mm
外側に+5mmとはホイールがノーマルに比較して外側に5mm出る、内側は外側に5mm移動となりノーマルより余裕ができる
つまりリム幅が同じで外側にリムごと5mm移動した感じ - 5.5J インセット-5:外側に+10mm、内側に-10mm
6.0Jでもインセットは±0が標準的で、攻めた設定では-5とか-6になる。
- 6.0J インセット±0:外側に+11.35mm、内側に+1.35mm
- 6.0J インセット-6:外側に+17.35mm、内側に-4.65mm
という計算になった、あくまでもこれはホイールのみの計算で実際にはタイヤの要素が加わる。
例えばタイヤの腹がフェンダーからはみ出しちゃったということになるので要注意だ。
管理人のS660のリアがそうなってしまった(すごくグレーな状態)。
さらに内側への出っ張りにも気をつけたい、最近の車はサスペンションとホイールが非常に近いものが多い、干渉することがあるかもしれない。
管理人が作ったタイヤ・ホイールのシミュレーション用のエクセルの一部、最近バージョンアップして内側の具合も表示するようにした
ホイールの規格のこと
アルミホイールに規格があるのはご存知だろうと思う。
JWL・JWL-Tマークという規格があり、車検の際にもチェックされるのでいずれかが必須となる。
ちなみに乗用車用がJWL、トラック・バス用がJWL-Tとなる。
これらとは別にVIAという規格もあり、JWLとVIA、JWL-TとVIAという組み合わせとなるだろう。
両方のマークが付いていることが望ましいと思う。
管理人的にはジムニーシエラのような4WD車はJWL-Tがホイールに付いていると安心だ。
さらにメーカー独自の規格を作っているところもあり、ユーザーとしては分かりにくい。
少なくても公的な規格のどれをクリアした上で、こういった規格にも合格してますよという見せ方をして欲しい。
ホイールの規格は表の見えるところにある場合と裏にある場合がある、捜してみよう
ホイール選びはネットで完結!?
世の中にはアルミホイールのメーカーは本当にたくさんある。
その中から自分の好みに合ったホイールを見つけ出すのは至難の業だ。
最近はネット上で検索できるし、実際にそのホイールを装着しているユーザーの画像も見ることができるので便利になった。
ネットが今みたいに発達する前、管理人はホイールメーカーの分厚い電話帳のようなカタログを貰ってきて隅から隅まで読み込んだ。
どんなホイールがあるか、サイズはどうなっているか、注意点はあるのか?等々の情報を得るためだ。
こうして目星を付けたら実際にショップに行ってみて相談することになる。
というような感じのホイール選びだった。
現在では情報収集はネット上で完結するだろう。
だがインセットに関してはなかなか難しい。
というのはリム幅が決まってもインセットって1mm単位で異なるホイールがあったりする。
こういうホイールは検索ではなかなか出てこないのでじっくり情報収集が必要だ。
さらにその情報を元にネットで発注すると自宅に配送となるわけだ。
サイズやマッチングがシビアではない場合は、あとは装着するのみということになる。
大変楽になった。
しかし今回のジムニーシエラの例でいうと、
5.5Jでは±0が標準的だ、今回発見したのは5.5Jで-5というホイールを発見した。
さらに6.0Jでも±0が標準的だが、今回発見したのは-5と-6というホイールを発見した。
珍しいホイールを見つけると楽しい
ホイールを捜していると非常に珍しいモノに出会う時がある。
例えばショップが数量限定で作ったモノとか、競技用のサイズのモノだとかイロイロだ。
こうした珍しいモノを発見するとなんだかうれしい。
個人的に感じるのだが最近はネットの影響か同じモノが流行る傾向があると感じている。
ある程度流行りやトレンドはあるだろうが同じ車種で同じホイールを見るとかぶっちゃったなぁと思う。
やはり人とは違うモノや珍しいモノを装着したくなるのはみな同じだろうと思うのだ。
昔流行っていたホイールが復刻されていたりして、あぁ~懐かしいと思うのであった。
前述のようにインセットが他と異なる設定があるホイールを見つけると嬉しくなる。
そんでジムニーシエラのホイールはどれが良いのか?
ここでは管理人的好みとして、ジムニーシエラはノーマル車高で細いタイヤという設定だ。
データ上では16インチ、5.5J、インセット-5、JWL-T規格といったところだろうか。
これに合致するホールは今のところ XTREME-J XJ04 16x5.5J -5 5/139.7 というホイールだ。
JWL-T規格ではなくJWL規格だが BR-55 for Sierra 5.5×16 -5 5/139.7 108.5 というホイールもある。
管理人的には軽いホイールにもすごく興味がある、重い4WD車だからこそバネ下は軽くしたいと思う。
となると Jimny+A●LAP-J 16×5 1/2J 5/139.7 0 の一択だろう、なんせ重量が4.8kgしかない。
次に軽いのが RPF1デザイン リアルクロスカントリーホイール 5 ½J 0 139.7 5 で5.9kgしかもJWL-T規格だ。
見てくれから言えば6.0Jで彫りの深いホイールもカッコ良い。
今のところ ブラッドレーV 16×6.0J 5/139.7 -6 FACE3 が有力候補である。
彫りが深いと言えば5.5Jでも彫りの深いホイールもある。
ADVAN Racing RJ-D2 for JIMNY 16×5.5J 5/139.7 ±0 がそうだ。
昔ZC31の頃はヨコハマのホイールデザインに惚れ込んで履いていたものだが、気に入った色がないのが残念。
昔からヨコハマのホイールはデザインが好きだ、なかなか絶妙な造形具合で萌える、価格が少々お高いのが玉に瑕
ということで、もし自分がジムニーシエラに乗ってるとしたらということでホイール選びをしてみた。
リム幅やインセットである程度絞ったが、結局見てくれや好みの問題でベストな回答が出ない状態ではある。
確かに見てくれも非常に重要で、毎日気分良く乗り込もうとすれば大きな要素だと思う。
だからこそホイール選びは楽しいと思う。
今回はこのへんで
では