JB74ジムニーシエラが管理人の元に来てから約3,000kmを走った。
その距離の約半分がタイヤホイールと足回りを入れ替えてからの走行となる。
分かっていたことだがダート用のブロックパターンのタイヤは燃費が悪い。
そんなことを書いてみた。
ブロックタイヤは燃費が悪いのは当たり前…
大昔からブロックタイヤは燃費が悪いということは分かっていた。
というのは、ラリー現役時代のEP71スターレットの時に週末の夜ごとに練習に出かけていた。
一晩中、舗装もダートも含めて夜から朝方にかけて様々なコースを走り練習を行っていた。
チームで何台かまとまって走るのだが、こういう時はおおむね硬質ダート用のラリータイヤを履いていた。
この硬質ダート用のラリータイヤというのがなかなかの曲者だった。
実はこの手のタイヤは舗装のグリップも非常に良い、ダートも一応走れるが素晴らしくグリップするという感じではない。
しかも面圧を狙って軽量なEP71には前後155サイズのタイヤを履かせていた。
その時のEP71の燃費がだいたい7km/Lくらいだった。
もちろんセクションによってはエンジンを回すので普通に流しているのとは違う。
だが、移動区間は大人しく走る、どちらかと言うと移動区間のほうが長いと思う。
走る区間だけ取り出すともっと燃費は悪いだろうと容易に想像が付く。
硬質ダート用の比較的目の詰まったブロックタイヤでも音はうるさいし燃費も悪かった。
管理人が言いたいことは本当にブロックタイヤが必要な区間はそれほど長くない、半分以上が移動区間の舗装路だったということだ。
難しい現代の四駆用タイヤ選択
こうしたことは管理人が現在乗っているJB74ジムニーシエラのような四駆でも同じことが言える。
例えば、前回兵庫県の中央部の林道を2つ繋げた時は総走行距離が254km、そのうち未舗装路は24kmほどだった。
単純に考えると林道を走ろうと狙って行っても未舗装路の走行割合は10%ほどだ。
残りの90%は舗装路を走ったことになる。
ちなみに管理人の履いているタイヤは185/85R16のオープンカントリーRTで外径が720mmなので、標準タイヤに対して距離は4%ほど少なめに表示される。
この時の補正を入れる前の燃費は12.5km/L、4%の補正を入れた燃費は13.0km/Lとなる。
走行条件やタイヤを考えればまだ良いほうかもしれない。
未舗装路でのブロックタイヤの必要性は確かにある、荒れた路面でのグリップやガレた岩場での耐カット性が必要だ。
だからJB74ジムニーシエラの標準タイヤでは少々心もとないのは確かである。
一方、JB74ジムニーシエラの標準タイヤは思っていた以上に燃費が良いことにビックリしたものだ。
舗装の一般道を普通に走って16km/L以上の燃費が出る(ミッションはAT)。
これは素晴らしい燃費だと思う。
見てくれから言うと確かに大径のブロックタイヤはカッコが良い、いかにも四駆って感じがする。
四駆用のタイヤは、まず見てくれ、次に未舗装路での性能、そして燃費というバランスが必要だ。
なぜ燃費を気にするのか
管理人がなぜこれほど燃費を気にするのか?ということだが、それは航続距離が関係している。
給油した走行距離を振り返ってみるとタイヤホイールを変更してからは400kmを切っていることが多い。
世間的にはジムニーやジムニーシエラは燃費を気にするクルマではないといった声も聞く。
それは間違いだ。
個人的にはフルタンクで最低400kmは走ってほしいと思っている。
欲を言えばフルタンク500km走ればツーリングの最中にガソリンスタンドを必死になって探すということも少なくなるかもしれない。
最近感じるのはガソリンスタンドが少なくなったことだ。
土日に山間部へ入るとガソリンスタンドが全く無いということもある。
平日だとガソリンスタンドは開いているが土日だと閉まっているということもよく遭遇する。
最近では山間部でのガソリン切れの心配から山に入る前に必ずフルタンクにするようにしている。
もし事情が許せば携行缶を持参するということも必要になるかもしれない。
特に未舗装林道を集中して走るということになると、燃費も悪いしガソリンスタンドも全く無いからだ。
燃費が良いと航続距離も伸びるし給油の心配もしなくても良い、良い事だらけだと思う。
本当に欲しいタイヤはブロック風味の舗装路寄りのタイヤ
たぶん管理人の履いている185/85R16のオープンカントリーRTも燃費はそう悪くないようだ。
前述の12.5km/Lというのは未舗装路を含むもので、一般道のみだと14km/L台なので標準タイヤの10%落ちというところだろうと思う。
ブロックタイヤとしては十分健闘している方だろうと思うのだ。
管理人のようなJB74ジムニーシエラの使い方だと狙っていかないと未舗装路にはそうそう遭遇しない。
本当に必要なタイヤは、もう少し舗装路寄りで燃費が良く、時々走る未舗装路でも安心して使えるタイヤということになる。
欲を言えばキリがないが、現状のAT系のタイヤのもう少しだけ舗装路寄り、それに燃費が良いものが出てくることを期待する。
さらに見てくれはオフロードっぽいゴツゴツした感じであれば最高だ。
きっとそのうちにこういったタイヤが登場してくるに違いないと思う。
今回はこのへんで
では