世間ではまだまだJB64ジムニーとJB74ジムニーシエラの人気が非常に高い。
管理人はJB74ジムニーシエラが納車になってから約3ヶ月、距離にして約3,000kmほど走った。
当初考えていたJB74ジムニーシエラと3,000kmほど乗ってみた今の感触はどうだったのか?
そんなことを書いてみた。
管理人のJB74ジムニーシエラ事情
管理人のJB74ジムニーシエラは2021年3月に納車になった。
現在は納車から3ヶ月経過し、距離にして約3,000kmほど走ったところだ。
ここで当初想像していたJB74ジムニーシエラと、3ヶ月3,000km走って後の印象をまとめておきたい。
その前に管理人のJB74ジムニーシエラの経緯というか事情をまとめると次のようになる。
・発注したのは2020年7月だった → 納車は2021年3月なので8ヶ月ほどの納期
・それまでに試乗したのは3回ほど各10分くらいの短時間
・納車になったらすぐに自分の好みにパーツ交換した(大きなパーツのみ)
足回り:モトレージ「TERRA HOTコイルスプリングキット(20mm UPコイルとビルシュタイン46)」
ホイール:ブラッドレー V エボリューション5.5J±0
タイヤ:オープンカントリーRTの185/85R16
ナビ:サイバーナビCW911、ソニックデザインスピーカー
シート:レカロSR-7F
足回りに関しては今まで走った約3,000kmの半分がノーマルで残りが交換後という感じだ。
実は納車してすぐにこれだけ弄ったクルマは初めてだ(ラリー車除く)。
いつもはゆっくりと距離を伸ばしながら、どうやって弄るか?をじっくりと決める。
JB74ジムニーシエラの場合の足回りなんて納車前からこのモデル!、というところまで決めていた。
結果的に方向性としてはこれで良かったとは思う、なんせノーマルがかなり特殊な雰囲気なのだ。
短時間の試乗では分からないことが多い
JB74ジムニーシエラの購入までに3回ほど試乗してみた。
そのどれもが足回りについては、柔らかい、ロール&横揺れする、ピッチングする、という印象だった。
管理人の手元にJB74ジムニーシエラが来てからノーマルの足回りで1,500kmほど走った。
この時の印象はクルマの寸法と用途から来る特殊なものだった。
具体的に言うとホイールベースが短いので前後にピッチングする、そして横揺れするというものだ。
連続で長く乗っているとどうにも船酔いのような症状も出た。
長い距離を乗らないと、こうしたことはなかなか分からない。
短い時間の試乗でそのクルマの印象を掴み取るのは大いに難しい。
だけど逆に短時間で納得させられるクルマもある。
管理人が昔乗っていたBMWのX3なんかがそうだった、このクルマは試乗で一目惚れした。
逆に試乗で正体がなかなか掴めないクルマもある。
JB64ジムニーやJB74ジムニーシエラはそんなクルマだと思う。
特に街中で舗装路だけを走ると、ごくごく一面を見ただけなんだと思う。
このクルマには未舗装路や未整地なんかの条件の悪い場所も体感しないといけないのだろうと思う。
管理人の場合、未舗装の林道はラリーや四駆の時代に慣れ親しんだフィールドだったからある程度想像は付いていた。
だけど実際には林道に走りに行ってもその日の走行が100%未舗装路なんてあり得ない、せいぜい10%くらいではないだろうか。
つまり未舗装路狙いで行っても舗装路を90%走ることになるということだ。
だから硬い硬い足回りを入れ、細くて軽いタイヤホイールとしたのだった。
JB74ジムニーシエラはやっぱり特殊なクルマ
JB64ジムニーやJB74ジムニーシエラのオーナー像として「外観に惹かれた」という人も多いことだろうと思う。
かくいう管理人もJB23やJB43にはピンと来なかったが、JB74ジムニーシエラにはピンピンピンと来てしまった。
実はJB64ジムニーやJB74ジムニーシエラは、そのネオクラシックな外観とは大いに異なる特性を持っていると思う。
それはメーカーであるスズキが言うように「プロの道具」を作ったというコンセプトだ。
これが実際のクルマにビシバシと滲み出ていると思う。
誤解を恐れずに言えば、多少のことは目をつぶって道具として追求したという感じだろうか。
その多少のこととは、乗り心地だったり、遮音だったり、各部のポイントを押さえた作りだったりのことだと思っている。
例えばラダーフレームには左右を連結するパイプが使われている、このパイプを横から覗き込んでみると向こうが見えたりする。
なるほど、水抜きのために貫通したままにしてあるのかと管理人は解釈している。
また、車内の前席周りは乗用車チックな作りになっているが、後席周りは快適装備の手抜きも甚だしいと思う。
後部ウィンドウの室内側は鉄板がむき出しでネジが切ってあり、M6のネジを入れれるようになっている(これは嬉しい!)。
そうかと思えば後席横の内装が付いている場所は遮音材も無く貨物車のようだ。
運転席周りは世間に少しだけ迎合して乗用車チックに仕上げてある。
後席周りは思いっきり「プロの道具」に近いという感じではないだろうか。
内装だけではなく全体的にこうした「プロの道具」コンセプトが色濃く出ているのは間違いない。
前述の足回りのセッティングについてもそういうことが言える、NAなのに低回転で異常なほど粘る1,500ccエンジンの特性もしかりだ。
低速域で異常にストロークの長いアクセルペダルもこうしたコンセプトで貫かれていると思う。
管理人はこういうスタイルは結構好きだ。
可愛いカッコにはトゲがある!?
3ヶ月、約3,000kmほどJB74ジムニーシエラに乗ってみて、管理人自身が想像したよりも「プロの道具」寄りだったのでビックリしているところだ。
外観だけで選んだ人はこうした「プロの道具」コンセプトに耐えられるのだろうか?と他人事ながら心配になる。
管理人の使い方は結構長い距離を短時間で走る使い方が多い。
例えば1日で400km~500kmほどのツーリングによく使用する。
管理人が今感じているのは「プロの道具」コンセプトにはこうした使い方は想定していないということだ。
想定されているのは、狭い林道や不整地で、比較的短い距離で、その走破性の真価を発揮するような使い方なのだろう。
実際のところJB74ジムニーシエラで長距離の移動をするのは相当疲れる。
逆に短距離の使われ方であれば全く問題ないと思う。
管理人がうれしく感じているのは、今まで普通のクルマでは行けない、もしくは行きたいと思わないような場所に行けることだ。
なんだか自分の周りの世界が広がったような、解き放れたような不思議な感覚を覚えている。
JB74ジムニーシエラでは長距離の移動は快適ではないが、こうした感覚をもたらしてくれるクルマは貴重だろうと思う。
外観以外にもこうした気分にさせてくれるクルマは今どき貴重じゃなかろうか。
ランクルじゃないけど、キチンと戻ってっこれるクルマが良いと思う。
今回はこのへんで
では