新型BRZを予約して見に行ってくる 試乗してきた やっぱり正常進化な感じ

マイディーラーのはからいで新型BRZのイベントに参加してきた。
イベントと言っても単に予約制の試乗会のような雰囲気だった。
淡々と事務手続きが行われ時間通りに試乗が進んだ。
そんなことを書いてみた。

新型BRZの試乗会の手続きは淡々と進む

管理人はスバルのイベントにはあまり参加したことがない、というかほぼ無い。
今回は初めて予約制の試乗会に参加するということになった。

指定された時間の少し前に会場となったマイディーラーとは別のディーラーに到着すると「お待ちしておりました」と待ち受けてくれていた。
さっそく事務的な手続きをしてもらう、と言っても試乗の際によくある免許証の提示や書類への記入だった。
その際に枠に余裕があるということだったので同行した嫁さんの分も申し込んでみた。

以前トヨタ系ではGRヤリスの展示発表会に参加したことがあるが、係員が付いて詳細に質問を受け付けてくれた。
それとは対照的に何も説明がなく、いきなり新型BRZの実車に案内されたのだった。
一通り質問なんかもしてみたが近くにいた営業マンはその知識も無かった。

新型BRZのリア周り、なんとなく左右のテールランプの間にBMWを感じてしまう。リアトランクスポイラーの形状はアレだがハイマウントストップランプを内蔵したのは進化だ。リアフェンダーはよりボリューム感を出したデザイン。
新型BRZのリア周り、なんとなく左右のテールランプの間にBMWを感じてしまう。
リアトランクスポイラーの形状はアレだがハイマウントストップランプを内蔵したのは進化だ。
リアフェンダーはよりボリューム感を出したデザイン。

試乗車はMTのみだった

嫁さんの枠の試乗を申し込んでみたのは良かったのだが、よくよく考えてみると試乗車ってミッションはなんなのだろう?
こうした予約制のクローズ試乗会ではエンスー向けにMTなのだろうか?
それとも今どきのスポーツカー事情を考慮してATも用意しているのだろうか?(アイサイトも付いたことだし)
事前に聞いてもなかったので、気になったので係の人に聞いてみると、案の定MTのみだった。

どうもスバルはこうしたクローズ試乗会ではMTと相場は決まっているようだ。
こりゃ今どき少し考え方が古いのではないだろうか?

ということで結局嫁さんは免許はあるがMTは乗らないのでキャンセルした。
これが国内のスバルの世界観なのだなぁと妙に感心したのだった。

新型BRZの試乗会では詳細な説明がほしかった

もひとつ管理人が気になったのは新型BRZの詳細な説明がまったくなかったことだ。
レース前のブリーフィングのように少しだけでも説明してほしかった。
スバルとしては新型BRZがのここを見てほしいとか、ここを重点的にブラッシュアップしてきたとか短い試乗で集中スべきポイントの情報がほしかったと思う。

新型BRZの実車はSTIのエアロが付いてかなりカッコ良い、ただ全くブランニューのクルマなら素の状態も知りたいではないか。
そういったところも配慮に欠ける。
エアロを付けるかどうかはノーマルの状態を見てからユーザーが判断すると思うのだ。

事前に新型BRZのある程度の情報は頭に入れていたのだが、実車を前にして情報不足だし、短時間での評価のポイントも分からない。

管理人はスバル製のクルマには乗っているがいわゆるスバリストではない。
国内でもっとファンを増やそうとしたらもっと一般向けにしてはいかがだろうか?
もう知ってるでしょ、分かってるでしょという姿勢ではなく、もっと普通にしたら良いと思う。
そういう点ではトヨタはこの点はそつがないと思う。

新型BRZのフロント部分。この角度なら言われないと新型って気づかないかも。細かい部分の変更はあるがビッグマイナー風味だ。
新型BRZのフロント部分。
この角度なら言われないと新型って気づかないかも。
細かい部分の変更はあるがビッグマイナー風味だ。

新型BRZに実際乗り込んでみると

管理人宅にあるBRZはアプライドEのATモデルだ。
今回の新型BRZの試乗ではMTだったので、残念ながら普段乗っているBRZとの比較ができない。
だが単純にMTのスポーツカーとして新型BRZに試乗したインプレッションを書いてみよう。

今回試乗した新型BRZは高い方の「S」だった。

外観

STIのエアロが付いていたので素の状態はよく分からない。
フロントの造形は少々角張った印象だがフェンダーの盛り上がり等々のテイストはあまり変わらないように見える。
リアフェンダーの形状は微妙に変わっている印象でボリューミーになった。
気に入らないのはトランクリッドとリアの造形でまるでBMWのような感じに仕上がっている。
リアで唯一良いなと思ったのはハイマウントストップランプでリアスポイラー内蔵になっている。

内装

内装の基本的な形状は基本的に先代と同じ。
細かい部分はかなり変化している、エアコンの吹出口とかナビのスペースが大きくなったり、シート形状も変わっていた。
助手席前のインパネ部分はなんだか溝が切ってありその下の部分が乗員の方に尖っていて奇妙な形状となっている。
これはどういう目的があるのか分からない。
管理人が気に入ったのはメーターフードに起毛の黒い素材(アルカンターラのようなバックスキンのような)を使っているところだ。
この手法はレーシングカーとかラリーカーでよく使われる手法でフロントガラスにインパネの映り込みを低減する。
ちょっとマニアックな演出だ。
新型BRZのシートはかなり良くなっていてホールドやサイズはバッチリだった。
相変わらずリアシートはあるだけシートとなっていて小学生でも座るのは難しい。

新型BRZで実際走り出してみると

こんなことを感じながら新型BRZの運転席におさまって10分ほど市街地を試乗してみた。
最初に断っておくが管理人は普段ATのBRZに乗っているのでMT同士の比較はできないのはご理解いただきたい。

第一印象はすごく運転が楽だったこと。
これは低速トルクによる部分が大きいと思う、発進の際に感じたのは極低回転から非常にトルクフル。
トルクフルだが特別トルクが太いという印象でもない。
北米市場向けにはエンジンの2.4L化が必須だったと思うが国内向けではこのトルク特性が乗りやすくはなったと思う。
逆に言うとうまくエンジンの特性を引き出せる人なら2.0Lでも十分だと思った(チューニングのことは考慮せず)。

クラッチのミートもそれほど難しくもなくミートポイントは分かりやすかった。
ミッションは適度な節度があるのだが管理人の運転が悪いと思うのだがゴリゴリな印象だった。
シフトのたびにギアがゴリゴリとなり印象が悪い。
ダブルクラッチを踏んでも同じだったのでクラッチ操作のタイミングや踏み込み量に慣れる必要があると思った。

足回りはたぶんノーマルだが乗り心地は非常に良い、18インチのタイヤホイールを履いていたが市街地ではフラットで衝撃も少ない。
ステアリングは操舵力が少し軽くなったような印象で正確な印象は旧型BRZ同様だった。

と総じて旧型BRZの延長線上にあると思う。
峠やサーキット等を攻め込んでいくとどのように異なるのかはよく分からないがMTモデル同士なら旧型でも良いのではないかと思った。

最初の印象の通り今回の新型BRZは市街地を試乗した限りはビッグマイナーという感じだ。

スバルは2ペダルを軽視するが

管理人が気になるのはATモデルのATの出来だ、旧型BRZでは6速のATは及第点で今どきなら良くもなく悪くもなくといった感じ。
これがどれくらい進化しているかは気になるところ、できれば8速とか9速と多段化してほしかった。

今どきスポーツカーでMTだけにこだわっているのは時代錯誤だろう。
広く受け入れられようと思うと2ペダルを充実させる必要があるのは間違いない。

今回はこのへんで
では