管理人は毎年この季節になると標高1,000メートル超える峠に出かけて涼を得るというツーリングを行っている。
いつもは兵庫県最高峰である氷ノ山の周辺の峠を越えるツーリングが多い。
今年はクルマを入れ替えたのでちょっと異なったコースを計画してみた。
そんなことを書いてみた。
今年の夏はどこに行こうか
ここのところ涼を求めて「標高1,000m峠越えツアー」は国道482号線での氷ノ山越えを何年か続けていた。
しかし昨年の夏の国道482号線は人出が多く秘境感が無かったし涼しくなかった。
それに今年はクルマをJB74ジムニーシエラに乗り換えたこともあり今までと違う行く先を探してみた。
クルマをJB74ジムニーシエラに乗り換えたということは舗装路にこだわらなくても良いということだ。
コロナ禍のこともあるので兵庫県内で、できるだけ標高の高いところに行ける道を探した。
そこでリストアップしたのが兵庫県が管理している次の林道をつないで北上するという内容だ。
・瀞川・氷ノ山線
ここで標高1,000メートル越えを目指す
・妙見・蘇武線
蘇武岳へ登頂する
・三川線
最後の仕上げ
こんな感じで計画を練ってみた。
瀞川・氷ノ山線を南からアプローチ
実は低気圧が迫っていて微妙なタイミングだったが雨雲が来る前にこの日の行程を走破しようと思った。
まずは国道29号線の戸倉峠を目指し、そこから瀞川・氷ノ山線に入る。
この林道を走るのは初めてだが南側からのアプローチは容易に見つけることができ走り始めた。
時間は9時過ぎ雨は降り始めているが路面の状態は悪くない。
どんどん標高は上がり、ついに1,000メートル突破、結局最高地点は1,261メートルだった。
雨が降りかなり涼しい、気温はクルマの外気温計で23℃ほどだった。
戸倉峠より氷ノ山国際スキー場までの約25kmあったが、特に問題なく走破できた。
天候が良くて時間に余裕があれば途中途中の滝とかポイントに寄り道してみたいと思った。
氷ノ山ストレートを走ってみたかった
氷ノ山国際スキー場から一度走ってみたかった氷ノ山ストレートを目指した。
だが、あろうことかナビの設定をミスして南側からではなく北側から遠回りして入ってしまった。
走る距離は多くなってしまい、走る方向も逆になってしまったが人っ子一人いない林道を堪能できた。
この林道はスキー場の中を走る箇所も多い。
若い頃にこの辺りのスキー場は通いまくったがこんな険しい山の中をスキーで滑っているという認識は無かった。
雪のない季節に行くととんでもない場所に林道が作られているのがよく分かる。
蘇武岳に登る
氷ノ山ストレートを堪能したので次の目的である蘇武岳に登るために妙見・蘇武線を目指す。
今回は妙見方面へは行かないので国道9号線よりアプローチし女郎滝を経由して妙見・蘇武線に途中から合流した。
国道9号線からは距離にして約9kmほどで蘇武岳山頂下の駐車場に到着する。
雲海ほどではないが眼下に周辺に山々とたなびく雲が見える。
標高も約1,000メートルあり涼しかった、何よりもこの日は天候のせいもあり誰とも出会わなかった。
雨も止んで降っていないので当初の計画通り蘇武岳に登頂することにする。
蘇武岳山頂下の駐車場は蘇武岳の9合目にあたり、頂上へは徒歩で10分ほどで登頂できる。
この10分の登頂が結構きつかった、ぬかるんだ急斜面、コロナ禍で運動不足、この日は早く起きたので寝不足、まったく不健康だ。
しかし涼しい山頂からは標高1,000メートルの涼しさと眺めを堪能した。
三川線を目指すが…
蘇武岳からは三川線を目指すことになるがこの区間は比較的快適な舗装路が続く。
だが実際にはかなりの風が吹いたのだろう倒木とまではいかないが枝や落葉がたくさんありかなり緊張した。
この緊張のせいなのか寝不足のせいなのか疲れが出て分岐より神鍋高原へ下ろかと思ったが倒木に行く手を阻まれ真っ直ぐ行くしか無かった。
走っていると徐々に体力が回復してきたので、気を取り直して前へ進むことにした。
三川線への分岐点まで蘇武岳より約12.5kmほどだったがなんとか到着だ。
しかし三川線は通行止めになっており通行ができなかった。
この分岐は右側の三川線、左側の県道258号線と二手しか選択肢はない。
この時点での選択肢としては、
・ここまで走ってきた妙見・蘇武線を国道9号線まで戻る(距離にして約21.5km)
・兵庫県道258号山田日高線を進み兵庫県道4号香住村岡線道まで出る(距離にして約6.2km)
もしこの先の道が倒木等で塞がれている延々と元に戻らないといけない(距離にして約27.7km)。
管理人は左側の兵庫県道258号山田日高線を進むことにした。
想像を絶する酷道だった兵庫県道258号山田日高線
管理人は酷道が好きだが、この区間は久々に緊張の連続だった。
この兵庫県道258号山田日高線を山から下ると小城という場所なのだが兵庫県でも秘境として有名な場所らしい。
兵庫県道258号山田日高線の小城へ下る行程の路面はコンクリートの簡易舗装で道幅は狭い、JB74ジムニーシエラでは左右に10センチメートルほどの余裕があるのみ。
つづら折りになっていてヘアピンというよりも180度ターンに近いカーブ、管理人はビビって切り返しを繰り返した。
またあるところでは片側は渓流へオーバーハングしていて、その反対側は岩が突き出ている。
こうしたことに加えて山の斜面がいつ崩れるかわからないこともあり大いに緊張した。
さらに先の道が崩れていたり倒木があるとバックで180度ターンを戻らないといけない。
ムチャムチャ緊張した。
こうしたことを繰り返し小城へ下り山田の集落に到着したのは一安心だった。
これほどすごい場所が兵庫県にあるなんてちっとも知らなかった。
下った先の小城からは山田へ抜けるのが兵庫県道258号山田日高線のルートだが、実は反対側にも道が伸びていて和佐父の集落を経由し兵庫県道266号川会入江線まで抜けれるようになっている。
次はこの道を探索してみたい。
今回は充実した「標高1,000m峠越えツアー」となった。
雨が降ったり止んだりではあったが標高1,000メートルで涼むことができたし、眺めを堪能できた、緊張したが無事に林道を走ることもできた。
そしてなにより無事に帰還できてよかった。
次に装備するモノは
今回の「標高1,000m峠越えツアー」での反省点もある。
それは未舗装路が多いとやはり燃費が悪い。
今回は441.0km(タイヤ外径を補正すると459.4km)となり、給油は2回、平均燃費は11km/Lくらいだ。
山に入る前の給油は必須、少しでも燃料残量に不安を覚えたらすぐ給油が安全だろうと思う。
次に倒木対策をしたいと思った。
山の中ではルートに選択肢が少ない時が多い、今回のように倒木で選択肢が限られる時になにか自分で対策をしたいと思った。
具体的にはワイヤロープを装備し、自車で引っ張って道の端に片付けるというような倒木をある程度処理できるようにしたい。
現在は牽引用のワイヤロープ類も積んでいないのでちょうど良いのかもしれない。
さらに考えるとのこぎりやスコップ、できたらウィンチなんかも装備したいがキリがない。
管理人はソロで行動するので、無理せずやめて引き返すという選択も大いにありだ。
この判断が難しいが無事に帰還できることを目標に的確な判断をしたいと思う。
皆さんもご安全に。
今回はこのへんで
では