昨日、管理人は兵庫県の北の方へ出かけていた(コロナ禍でもあるので同一県内)。
たまたま、行く先でかなりの傾斜と未舗装でのぬかるみで4WDを使うことになった。
その下りでは、ちょうど良い機会だと思いヒルディセントコントロールを使ってみた。
そんなことを書いてみた。
昔の4WDにはヒルディセントコントロールなんて無かった
管理人は山奥の林道に分け入るのが好きだ、これは若い頃からそうだったし今でも基本的には変わらないみたいだ。
若い頃に乗っていた4WDはビッグホーンやランクルプラドだが、その頃は電子デバイスはな~んにも無かった。
ABSすら無かったから人間ABSをブチかましていたものだ(要は細かいポンピング)。
管理人は4WDの危険性って実は下りだと思っている。
というのは登りは4WD機構のおかげでかなりの場所を登れてしまう。
これは低ミュー路であるぬかるみや雪道でも同じ。
しかし危険なのはこうして登ってしまった坂道を下る場合だ。
若い頃にビッグホーンでは凍結路、ランクルプラドでは積雪路で難儀したことがある。
4WDは比較的車重が重いので低ミュー路では極低速でもなかなか止まらない。
特にランクルプラドでの凍結路では、このまま隣を流れる渓流に落ちてしまうと覚悟したものだ。
結果的には林道の上にかかる木々に助けられ、その部分だけ積雪がなかったのでブレーキで止まることができたので事なきを得たのだった。
クロカン4WDの長所でもあり短所でもある直結4WD
管理人の乗っているJB74ジムニーシエラのような4WDでは4輪が直結になっている。
これは上りの場合に大いに効果を発揮する、トラクションが逃げにくい。
だからかなりの急坂でも登れてしまう。
反対に下りは4WDだろうと2WDだろうと基本的にブレーキに頼ることになるから4WD機構は関係がない。
逆に直結4WDはその名の通り直結なので、1輪もしくは前後どちらかの車輪がロックするとそれが全体に波及しやすい。
つまり低ミュー路で1輪でもロックさせると4輪ともロックしてしまう可能性がある。
直結4WDは登りは良いが下りは怖いという両刃の剣なのだ。
こうしたことから下りではすごく繊細なブレーキワークを要求されたものだ。
たまたま目的地へ行くには林道を通る必要があった
管理人は前回2021年5月にこの目的地を目指した。
だが以前からの台風等による倒木が行く手を遮り断念した。
今回2021年9月に近くまで行くので再度行ってみようと思い立った。
そうするとその林道は倒木は片付けられ新しいクルマの轍もできていたので思い切って行ってみることにした。
路面は以前からかなり荒れていたし水も所々から出ている、未舗装と簡易舗装が混ざった路面だ。
未舗装部分は雨の影響で掘れているし、所々ぬかるんでいる、簡易舗装の路面は苔だらけだ。
林道自体は道幅は余裕があるのだが倒木や枝の処理がJB74ジムニーシエラの全幅でギリギリだった。
たぶん倒木の処理の作業は4WDの軽トラックなのだろう(ご苦労さまです)。
やはり日本の山奥は軽自動車のサイズが基準になっている(このあたり自動車メーカーも考えてほしいと思う)。
ということで上りは途中まで2WDだったが、途中のぬかるんでいるところで4WD-Highに入れて登りきった。
管理人は林道経験がものすごく豊富という訳ではないが久しぶりに4WDでないと登れないと感じた。
下りが怖いのでヒルディセントコントロールの存在を思い出した
さて林道を下る際になって、登りは4WD-Highで登りきったが、下りは傾斜のあるぬかるみで怖いだろうなぁと感じていた。
下りでは人間ABSを発動しなければならないと感じていた。
そこで思い出したのがJB74ジムニーシエラに付いているヒルディセントコントロールの存在だ。
そうだヒルディセントコントロールは初めてだが使ってみようと思った。
ギアポジションは下りの速度を抑えるため4WD-Lowを選択した。
これが正解でかなりの傾斜のぬかるみを極低速で下りていく。
その感触は常にABSが効いている感じ、それも4輪別々にキチンと仕事してまっせぇ~とかなりうるさい。
なんと表現したら良いのだろうか常にブルブル、バリバリという音とブレーキペダルへ振動を伝えてくる。
さらに、ブレーキペダルの感触が面白い。
普段ならブレーキペダルは一定の遊びがあり不感地帯がある。
だけど、ヒルディセントコントロールの動作時にはこれが無くなりブレーキペダルがカチカチになる。
ブレーキの遊びを詰めて、常に細かくコントロールしている様子が伝わってくる。
ヒルディセントコントロールの動作中にブレーキペダルを踏むと当たり前だが減速や停止もできる。
アクセルペダルを踏むと加速もする。
ヒルディセントコントロールはかなり優秀だ
今回初めてJB74ジムニーシエラのヒルディセントコントロールを使用してみたが、そのインプレッションとしてはかなり優秀で実用的だと思った。
今回の路面は姿勢を乱すようなものでは無かったのでヒルディセントコントロールの本来の機能を発揮してもらうようなシチュエーションではなかった。
だが、機械任せではあるが安全な走行ができるのはありがたい。
特に、低ミュー路の激坂の下りは止まることができないと甚大な被害が出るかもしれないので心強い。
さらに、JB74ジムニーシエラのような大衆車にこういった実用的な装備が付くのは非常に素晴らしいことだと思う。
今回はこのへんで
では