管理人の周りでは最近新型BRZに関するお話が多い。
例えば嫁さんの乗っているBRZ(ZC6)ではスバルの営業マンより新型BRZのATモデルの試乗車が準備できましたよ、とか。
友人からは新型BRZってどうよ?って問いかけがあったりイロイロだ。
そんなことを書いてみた。
新型BRZに乗ってみたら、なかなか良かった
その時に感じたのは正常進化だということ。
今までのBRZの延長線上にあるが、良い部分を進化させたという印象だった。
エンジンは街なかでは良く言えばフラットトルク、悪く言えば没個性で特段印象が無い。
管理人はまだATモデルには試乗していないが、フラットトルクになった新エンジンとは相性が良いのではないかと考えている。
足回りの印象も街なかでは、しっとりしており角がない非常に落ち着いた熟成された印象を受けた。
ステアリングホイールの感触もそうだし、ブレーキやクラッチペダルの感触も同じ傾向だった。
試乗した際には特段エンジン音は注意してなかったが不快でもなく印象にも残っていない。
気持ちの良いエンジン音を出しているなぁと感心した覚えもない。
新型BRZの車内で聞くエンジン音は電子音だった
改めて新型BRZのことを調べていたのだがビックリしたことがある。
それは車内のエンジン音は電子的に合成された音だということだ。
これにはビックリ仰天してしまった。
これはアクティブサウンドコントロールという名称で装備されており、スバルの新型BRZのWebサイトには次のようにある。
“アクティブサウンドコントロール
専用スピーカーからエンジン回転数に応じた電子サウンドを再生。常用域では豊かなトルクを感じさせる中音域を強調。高回転域では気持ち良く吹け上がる高音を奏でるなど、アクセルを踏み込むほどに高揚感をもたらす、スポーツカーらしいエンジンサウンドを創出します。”
確かに社外で聞くエンジン音や吸気音/排気音は最近の騒音規制では実現するのが難しくなっているのは事実だ。
それを考えるとひとつの解決策であることは間違いない。
個人的にはこのような考え方は時期尚早と思った。
EVになってしまった時、エンジン音や走行音を楽しむために残しておくべきではないだろうか。
思うにスバルはサウンドクリエーターに手間がかかり開発コストを削減するために、アクティブサウンドコントロールに走ってしまったのではないだろうかと思う。
クルマをドライビングする際の音は重要だ。
だが内燃機関を積んだクルマに電子音でのエンジン音は似合わないと思う、機械的に実現してほしかった。
先代BRZ(ZC6)はサウンドクリエーター
確かに、先代のBRZ(ZC6)でもエンジンサウンドにはこだわっている様子が伺えた。
嫁さんのBRZ(ZC6)ではサウンドクリエーターという機構が付いていて、エンジンの吸気側よりパイピングにより車内へ導き、エンジン音(主に吸気音)が強調して聞こえるようになっている。
これはこれで踏んでいくとクオーンという音を聞かせてくれる。
その際の聞こえ方を調整できるアタッチメントなんかも発売されていた。
我が家のBRZ(ZC6)に主に乗っているのは嫁さんだが最近はこの音は結構気に入っているようだ。
購入した時には、こういう機構が付いていてわざわざエンジン音が車内に聞こえるようになっている、と教えたが反応は薄かった。
へぇ~そうなん、わざわざそんなことするのね~、という反応だった。
それが女心と秋の空だろうか、最近はクオーンがええわぁと言っているのだった。
電子音に囲まれている現代人
管理人は最近強く感じるのだが、身の回りには電子音が溢れかえっている。
皆が持っているスマートフォンや電子デバイスの音ばかりではなく、駅のアナウンスも電子的に合成されたものが多い。
もっと身近なところでは音楽なんかもその傾向が強いというか必要不可欠の存在になってしまっている。
電子音が悪いとは言わないが、もっと機械的な、ある意味自然な音を大事にしても良いと思う。
そしてついに、内燃機関を積んだクルマもそうなってしまった。
ビデオゲームの効果音を聞けば分かるが、今や自由自在にエンジン音や走行音は作れる時代だ。
EVなら演出としてこうした電子的に作り出したエンジン音や走行音で楽しむのも良いと思う。
まぁ実車版のゲームと思えば良いのだろう。
だがエンジン音でエンジンの調子や状態を感じたりすることはできない。
機械的な音は贅沢品になってしまった、ちょっと残念だ。
今回はこのへんで
では