JB74ジムニーシエラの185/85R16トラック用タイヤチェーンをゲットして練習した

前回JB74ジムニーシエラのタイヤチェーンを物色してある程度候補を絞り込んだ。
その中で「SCC製KA56182」というトラック用のタイヤチェーンを発注した。
意外と早く手元に来たのでさっそく装着して練習してみた。
そんなことを書いてみた。

185/85R16トラック用タイヤチェーン

今回管理人が発注したのは「SCC製KA56182」というタイヤチェーンだ。
前回の記事の通り、すべて鉄製で標準的な「はしご型」のチェーンで、締め上げにはカムロックを使用する。
カムロックは文字とおりカムになっている部分を回転することでチェーンのたるみを取る。
カムロックがあることで締め上げがより強力に行えるのでバンドは不要なタイプだ。

なぜ「SCC製KA56182」を選択したかと言えば、ごく標準的な「はしご型」のタイヤチェーンが欲しかった。
今回は1ペア2輪に装着することを前提に調達した。
ひょっとすると4輪に装着するということも考えて前後どちらでも装着可能なことが必要だった。

それにカムロック方式のタイヤチェーンでネット上の価格が一番安かった。

「SCC製KA56182」の実物はどうだ

ヤマトが配達してくれたので早速開梱して中身を確かめてみた。
トラック用のチェーンだがそれほどチェーンが太くなく、素人でもなんとかなりそうなボリュームと重量だ。
ただトラック用ということもあり簡単な布袋に入っているのみでケースは付属していない。

管理人がかつて乗っていたランドクルーザープラドでは235/85R16というタイヤにタイヤチェーンを巻いてスノーアタックしていた。
それに比較すると今回の「SCC製KA56182」は軽量だし、バンドも不要で扱いやすい。

到着した「SCC KA56182」タイヤチェーン。さすがにトラック用だけあって布袋が縫い付けられた状態、ケース等は付属しない。
到着した「SCC KA56182」タイヤチェーン。さすがにトラック用だけあって布袋が縫い付けられた状態、ケース等は付属しない。
糸で縫い合わせた部分をほどくとビニール袋にチェーンが入っている。取説も同梱、これですべてだ。
糸で縫い合わせた部分をほどくとビニール袋にチェーンが入っている。取説も同梱、これですべてだ。

1ペアのとき前か後ろかどちらの車輪にタイヤチェーンを巻くのか

ここでは前提がある、クロカン四駆であるということだ。
フルタイム4WDやFFベース、またはFRベースのクルマでは考え方が異なるので注意してほしい。

管理人の乗っているJB74ジムニーシエラはクロカン4WDで本格的な四駆だ。
タイヤチェーンは基本的には駆動輪、JB74ジムニーシエラの場合はリアなので、タイヤチェーンはリアに巻くのが基本だ。
管理人の場合、基本は後輪だが状況によっては前輪に巻く時もある。
トラクションを掛けたい車輪にタイヤチェーンを巻くということだ。

後輪だと平地ではリアのグリップが勝ちすぎてプッシュアンダーが出ることもある。
その時々の状況によりドライビングも変える必要がある。

まぁこれは実際に雪道を走ってみて、JB74ジムニーシエラでどうなるのかを確かめなくてはならない。

さっそくガレージでチェーンを取り出して眺めてみる。カムが付いているのがタイヤ外側、バンドはなくシンプル。
さっそくガレージでチェーンを取り出して眺めてみる。カムが付いているのがタイヤ外側、バンドはなくシンプル。

カムロックは簡単だがトラック用の「はしご」が多いタイヤチェーンはクルマを動かす必要がある

実際にガレージでタイヤチェーンの装着を練習してみて感じたことがある。
たぶん今まで使用したチェーンは「はしご」の間隔が長くかった。
それに比較して今回のトラック用のタイヤチェーンはこの間隔が短い。

するとどういうことになるのかというと。
装着の際にタイヤの真上からタイヤチェーンをかぶせると、今までのタイヤチェーンだと接地面でうまく締結作業を完結できたのだが、トラック用のタイヤチェーンでは接地部分だけで締結作業を完結できない。
つまり「はしご」の間隔が狭くて締結作業ができずクルマを少し動かす必要がある。

ここをクリアすると外側のカムロックを締め上げるだけなので非常に簡単でシンプルだ。

「はしご」の間隔が短いと凍結路面に接地している「はしご」部分が常にあり前後、特に左右方向に有利だと思う。
さすがトラック用のタイヤチェーンだ「はしご」型ではあるものの左右方向にも効きそうだ。

装着方法その①。チェーンをタイヤにかぶせる、繋ぐ部分を真下にする、はしご部分はタイヤ保護のためフックの端が外側。
装着方法その①。チェーンをタイヤにかぶせる、繋ぐ部分を真下にする、はしご部分はタイヤ保護のためフックの端が外側。
装着方法その②。内側のフックを引っ掛ける、SCC製のタイヤチェーン本来のやり方とは異なるので注意。
装着方法その②。内側のフックを引っ掛ける、SCC製のタイヤチェーン本来のやり方とは異なるので注意。
装着方法その③。外側フックを引っ掛けて折り返す、その際に引っ掛けるチェーンが1コマ用意されているので、そこにフック先端を引っ掛ける。ご覧の通りラダー部分が接地している箇所で距離が足りないのでクルマを動かして締め直す必要がある。
装着方法その③。外側フックを引っ掛けて折り返す、その際に引っ掛けるチェーンが1コマ用意されているので、そこにフック先端を引っ掛ける。ご覧の通りラダー部分が接地している箇所で距離が足りないのでクルマを動かして締め直す必要がある。
装着方法その④。カムに専用の工具を差し込んで右方向にねじるとカムが締まる。3箇所あるので必要に応じてカムを締める。これで少し走ってみて確認と増し締めを行う。
装着方法その④。カムに専用の工具を差し込んで右方向にねじるとカムが締まる。3箇所あるので必要に応じてカムを締める。これで少し走ってみて確認と増し締めを行う。

心配していたフロントタイヤのクリアランス

今回発注した「SCC製KA56182」は「はしご」部分のチェーン径が比較的細い。
フェンダー内のクリアランスを稼ぐためにこの製品を選択した理由のひとつなのだ。

フロントタイヤに試しに装着したところ、フェンダー内の各部とのクリアランスは十分ありそう。
これなら、さらに同じタイヤチェーンを調達して前後輪すべてにタイヤチェーンを巻くことも可能だと思う。

ただ4輪にタイヤチェーンを巻くということになると相当ひどい状況だと思われる。
未除雪路をラッセルするような状況なのではないだろうか。
そうでなくても冬場に林道に分け入るのであれば、タイヤチェーンを2セット用意しておくのも良いかもしれない。

フロントに「SCC KA56182」を巻いてみた様子。前後のクリアランスは問題なさそうだが、実際走ってみて確かめる必要がある。
フロントに「SCC KA56182」を巻いてみた様子。前後のクリアランスは問題なさそうだが、実際走ってみて確かめる必要がある。
フロントの内側のクリアランスを見る。特に問題なさそう。
フロントの内側のクリアランスを見る。特に問題なさそう。
リアタイヤの前側のクリアランス。こちらも問題なさそう。
リアタイヤの前側のクリアランス。こちらも問題なさそう。
リアタイヤの後ろ側のクリアランス。こちらは少し狭くて雪が詰まりそうだが、なんとかなりそう。
リアタイヤの後ろ側のクリアランス。こちらは少し狭くて雪が詰まりそうだが、なんとかなりそう。
リアタイヤの内側を上から見たところ。特に問題はなさそう。
リアタイヤの内側を上から見たところ。特に問題はなさそう。
リアタイヤの内側を後方より見たところ。全体的に問題はなさそう。
リアタイヤの内側を後方より見たところ。全体的に問題はなさそう。
チェーンの末端の処理。小さなビニ帯が付いているのが内側の引っ掛けるコマの目印。長いビニ帯は余ったチェーンを結びつけておくためのもの。
チェーンの末端の処理。小さなビニ帯が付いているのが内側の引っ掛けるコマの目印。長いビニ帯は余ったチェーンを結びつけておくためのもの。

今シーズンの冬支度はこんな感じ

管理人のJB74ジムニーシエラはオープンカントリーRT 185/85R16を履いている。
このタイヤはM+S(マッドアンドスノー)の規格となっているが凍結路は未知数だ。

管理人が今までで一番苦労したのが凍結路の下りだった。
凍結路や積雪路の上り坂であれば途中でやめれば良いが、下り坂では車重の重い四駆は不利でなかなか止まれない。
そこでタイヤチェーンが登場となることを想定している。

実際に走ってみて凍結路の走行が多いようならスタッドレスタイヤを調達することも考えないといけないかもしれない。
今シーズンはM+Sタイヤとタイヤチェーンの組み合わせで行こうと思っている。

最後に手元にあった20年選手のプラケースにタイヤチェーンを1ペア入れてみた。右端っこに少し見えているのがカムを締める専用工具。
最後に手元にあった20年選手のプラケースにタイヤチェーンを1ペア入れてみた。右端っこに少し見えているのがカムを締める専用工具。
ケース内部には作業グローブを入れておいた。実際には肘までカバーできるようなグローブが良いだろう。
ケース内部には作業グローブを入れておいた。実際には肘までカバーできるようなグローブが良いだろう。
20年選手のプラケースだけあって古ぼけているが十分実用。もう1組タイヤチェーンを購入したらさらにココに収める予定。
20年選手のプラケースだけあって古ぼけているが十分実用。もう1組タイヤチェーンを購入したらさらにココに収める予定。

今回はこのへんで
では