現在、我が家では旧型BRZに代わるクルマを模索しているところである。
何年か間隔でクルマを入れ替える必要に迫られるのだが、いつもクルマの選択には苦労する。
その時のクルマの選択基準が自分のことながら面白い。
そんなことを書いてみた。
古い人間だから
管理人と嫁さんは世間で言う、いい年になってしまった、これだけはどうにも避けようがない(加齢というやつ)。
古い人間だからスポーティーなクルマのイメージが古いまま出来上がってしまっていると思う。
つまり、現在乗っているBRZのようなクルマなのだ(スバルにとっては不本意だろうが)。
その内容は次のような感じだ。
・足回りはダンピング効いてわりと硬め
・ある程度のパワーは必要だがビックリするようなパワーは必要無い
・ステアリングやアクセル、それにブレーキはリニアであること
・ボディーはある程度コンパクト
・車重はある程度軽いこと
・ドライビングポジションが無理なく取れること
いちばん重要なのが最初の「足回りはダンピング効いて硬め」という部分だ。
嫁さんは、ボディーの動きが悪かったり余分な動きが多いクルマに乗ると自分で運転していにもかかわらず酔ってしまう。
我が家ではこれがひとつのクルマを選択する際のバロメーターとなっている。
クルマに対する慣れもあるとは思うのだが、クルマを購入する際の短い試乗で判断するには手っ取り早い。
管理人としては不本意だが、嫁さんは体を張って吟味しているのだった…。
ちなみに管理人はクルマで酔うことはほとんど無い。
現在あれこれ試乗している
という訳で今月になってからあれこれと試乗しているのだった。
今回試乗したクルマを上げてみると次のようになる。
・新型BRZ(MT、AT)
・新型アクア(ハイブリッド)
・ヤリス(ハイブリッド)
・マツダ3(ディーゼルAT)
・マツダMX-30(EV)
もう少し試乗を続けるつもりなのでこれからの予定としては
・スイフトスポーツ(ATモデル)
・ロードスター(ATモデル)
現在乗っている旧型BRZを選ぶ際にも嫁さんとイロイロと試乗してみた、ちょうど5年前だ。
・インプレッサスポーツ(CVT)
最後の最後まで有力候補
・旧型BRZ(AT)
結局これが一番気持ちよかった
・50プリウス
デザインがイマイチ
・ヤリス(ガソリンCVT)
この時は乗り心地の印象が悪かった
・イグニス(CVT)
全体的にイマイチ
・スイフトスポーツ(AT)
まずまず
・スイフト「RSt」(CVT)
まずまず
・ノートe-POWER
e-POWERが感覚に合わず
・トゥインゴ(DCT)
独自路線色が強すぎた
・ルーテシア R.S.トロフィー(DCT)
メカ的に未成熟
・MR-S(シーケンシャルMT、中古)
なかなか良かったが中古に踏み出せず
振り返ってみれば何年かごとに試乗しまくっている…。
マツダはどうも感覚が合わない
世間では最近のマツダの評判が良いようだ。
そんな評判の良いマツダで管理人が試乗してみたいと思ったのはマツダ3だった。
ボディーサイズやクルマの性格から言うと、スバルで言えばインプレッサスポーツに真っ向からぶつかる車種だと思う。
試乗したのは「XD Proactive Touring Selection」というディーゼル車だった。
できればガソリン車に乗りたかったがしょうがない。
管理人は以前にマツダ車はNCロードスターに乗っていたことがある。
この時は嫁さんも気に入って常時乗っていたものだ、そんな期待もあった。
結論から言うと、あまり良くなかった。
一番気になったのはステアリングホイールの剛性感だった。
走っているとステアリングホイールやコラムがブルブルして剛性感が乏しい。
ステアリングホイールを切り込んだ際の反応等は及第点。
全体的にデザイン先行で性能がシンクロしていないような感じだ。
例えばタイヤホイールは18インチを履いているが、これが17インチだともう少し違った印象になると思う。
カッコを優先したがためにこういった乗り心地になっているのではないだろうか。
車内の質感は抜群に良い、まるで1ランク上のクルマに乗っているような感覚になる。
だけどクルマは走ってなんぼ、車内の質感だけでは床の間クルマになってしまう。
元々鼓動デザインについては好きではない(個人的な感想です)。
確かにツルンとした面で構成されたボディーワークは一見きれいな印象を持つ。
だけど悪く言えばメリハリが無くのっぺりとした印象を持ってしまう。
それに前から気になっているのはデザイナーがこのデザインは良いだろと押し付けてくること。
デザインの領域というのは個人差の激しい部分だから好きも嫌いも大いにあってしかるべきだと思っている。
極めつけは、嫁さんがマツダ3の短い試乗で酔ってしまったことだ。
なぜ酔うのか?、よく考えてみると前後と斜めの揺れが結構ある、これが原因ではないだろうか。
試乗車の走行距離は確認しなかったがそれほど走り込んだクルマではなかったと思う。
管理人が運転してみると、確かにボディーがよく動く、足が動くという感覚ではなくボディーが動くという感覚だった。
メディアでのマツダ3は外観や走りについて絶賛に近い評価となっているが、実際試乗してみると少々期待はずれだったというのが正直なところだ。
新型アクアとヤリスのハイブリッド対決はヤリスに軍配
今回大いに収穫だったのがトヨタの新型アクアとヤリスのハイブリッド対決だった。
この2台を続いて試乗したのが良かった、違いがよく分かった。
加えて連続して試乗したにもかかわらず、意外なことに嫁さんはこの2台では酔わなかったことだ。
管理人は過去の経験からこうした普通のコンパクトカーでは嫁さんは酔ってしまうと思っていた。
新型アクアだが前回記事で書いたとおり非常に良く出来ている(この時は管理人だけ試乗した)。
操作系がシットリしているのに最低限の剛性感がある。
もちろんスポーツカーではないのでレスポンス等々はそれほどでもないがうまく落とし込んである。
音もなかなかしっかり作り込んであって安っぽい音はしない。
この新型アクアに対して随分前に発売になっているヤリスハイブリッドは良くも悪くもよくあるコンパクトカーって印象だった。
管理人はデザインは別としてシットリして安物感が無い新型アクアが良かった。
これに対して嫁さんはヤリスハイブリッドが良かったと言っていた。
まず嫁さんは新型アクアのデザインがNGなようだ(特にフロント)。
次に運転してみると確かに微妙にヤリスのほうがスポーティーな感じがする。
ステアリングは少しだけシャキっとしているし、乗り心地もコンパクトカーとしては締まっていてレスポンスも良い。
管理人が気になったのは、ヤリスハイブリッドの安物感だ、ザラザラした走行フィールやエンジン音が安っぽく感じた。
新型アクアにはこうした安物感は全く感じなかったので、かなりトヨタはこうした部分を追求したのだと思う。
ハイブリッドシステムについては完全に新型アクアの勝ち。
加速時の力強さは完全に新型アクアの方が良かったしトルク感が強烈にある。
うるさいがシャキッとしたヤリスハイブリッド、しっとりした新型アクア、トヨタはなかなか性格の使い分けがうまい。
古い人間には基本に忠実はクルマが良いのか
今回の試乗で感じたことはなかなかに興味深かった。
嫁さんは高級感というかシットリ感はあまり求めていない、至極基本に忠実で操作系がリニアで乗り心地がフラットなら良い評価のようだ。
逆に管理人は高級感というかシットリでスムーズで耳障りではない、というような角の取れたモノを求めていたようだ。
普段うるさくってよく揺れる原始的なJB74ジムニーシエラに乗っているからその反動だろうか(苦笑)。
今回、自分の感性が少々偏っているということを感じた次第だ。
今のところ嫁さんが現在乗っている旧型BRZをリプレースするようなクルマには出会ってない。
懲りずに今週末も残りの試乗に行ってきたいと思う。
よほど印象の良いクルマが出てこない限り旧型BRZの5年目の車検を取って乗り続けることになるだろう。
今回はこのへんで
では