早いものでJB74ジムニーシエラは1年点検 1年間を思い返してみる

管理人の乗っているJB74ジムニーシエラは早いもので1年を経過しようとしている。
さきほど1年点検に持ち込んだところだ。
ちょうどよいのでこの機会にJB74ジムニーシエラの1年を振り返ってみた。
そんなことを書いてみた。

いつでもどこへでも行けるというのは本当か

管理人がJB74ジムニーシエラを購入した理由のひとつが、いつでもどこへでも好きな時に行くためのツールということがある。
この購入するための理由は達成されたのか?、自分なりに思い返してみた。

夏の台風が来るタイミングで山へ出かけたことがある。
台風の影響は結果的にそれほどでもなく軽微だったのだが、雨が降って風が吹くコンディションが悪い時に行きたい所に出かけることはできた。
ただ、これは条件付きだと思っている。
それは、あくまでもコンディションの悪い時は自己責任だし、周りに迷惑を掛けない範囲内で行うべきだろうと思う。
山奥で遭難してしまったり、スタックや谷底への転落等々の危険があるからだ。
ここは気をつけたいポイント。

管理人にとって一番大きかったのは雪の季節に出かけることだ。
積雪のある地域にでも出かけることができた。
まだまだ慣れないので恐る恐るだが、かなり雪の積もった状態でもその気になれるというのは大きい。
例年なら、雪があるから出かけるのは止めとこうとか、雪が無い地域に向かって出かけるということをしていたのが無くなった。

いつでもどこへでも行けるというのは本当か、と問われればイエスと答える。
ある意味JB74ジムニーシエラは管理人の生活を変えたと思う。

燃費はどうか

管理人の場合、前車がS660だったので比較対象が適切ではないとは思うが燃費は悪い。
具体的に言うと、管理人の使い方で頑張ってS660で24km/L前後だったのが、JB74ジムニーシエラでは14km/Lほどだ。
ガソリン高騰の今、現代のクルマとしてはもう少し燃費が延びてくれないかなぁと感じる今日このごろ。

加えて航続距離が取れないのが少し残念に思っている。
航続距離についてフルタンクで400kmほどというのは、前車S660でもJB74ジムニーシエラでも大きく変わらない。
JB74ジムニーシエラのタンクは40L、S660のタンクは25Lだ、なかなかうまいこと設定されているものだと感心する。
そういう意味では航続距離は変わらないのだが、いかんせんJB74ジムニーシエラでは山奥に出掛ける機会が増えている。
思いの外ガス欠に気を使うことになる、やっぱり山に入る前にガソリン満タンというのは必須だろう。
今後の使い方によっては携行缶も考えないといけないかもしれない。

燃費はどうか、と問われれば悪いと答える。

乗り心地はどうか

これは老体にはかなり深刻な問題であることは間違いない。
管理人の場合、前車S660の乗り心地とフルバケットシートの組み合わせで体がついていかなかった。
シートを別のものにしたらもう少し改善されたかもしれない(あくまでも想像)。

で、今回はJB74ジムニーシエラには乗り心地はあまり期待してなかった。
昔からそうだがラダーフレームの前後リジットサスペンションの四駆が乗り心地が良いわけがない。
それは理解していた。
今回はJB74ジムニーシエラにレカロシートを装備したのでなんとかなっている。
加えて、足回りをかなり硬いモノを選択したので今のところ特に問題は無いみたいだ。

もし、ノーマルのままの足回りだとどうなったかと言うと…。
管理人の使い方(1日に一気に400kmとか走る)では船酔いのような症状が出る、ボディーの動きが大き過ぎるのだ。
これでは出かけた先々でフラフラになってダメだと思う。

乗り心地はどうか、と問われれば悪いと答える。
具体的なイメージとしては、小型トラックを想像すれば良いのではないだろうか。

自分にとって使い勝手はどうか

使い勝手というと様々な分野があるだろうと思う。

JB74ジムニーシエラやJB64ジムニーでよく言われているパワーウィンドウのスイッチの位置はどうか。
管理人の場合は、あまりウィンドウを開閉しないので問題ない。
これは慣れだろうと思う、慣れてしまえば全く問題ない。

その他のコントロール類も問題ない。
ライト・ワイパー等々は普通だし、エアコンの操作も普通だ。

現在もそうだが、一番苦労しているのは積載物の収納だと思う。
JB74ジムニーシエラは基本1人で乗るのだが、荷物をどう収納するかは常に試行錯誤している状態だ。
運転席周りは特に問題ない。
シフトレバー前の収納も十分実用的。
飲み物は走りながら飲まないので、シフトレバー後ろのドリンクホルダーで十分事足りる。

収納に関して問題は何かというと、それは後部のバルクヘッド(隔壁)が無いこと。
つまり工具やタイヤチェーンのような重量物を後部に積載した時に、前席との隔壁が無いことだ。
具体的にはブレーキを踏んだり、何かに衝突した際に重量物が前席に飛んでくるのを心配している。
現在は後席を立てて、その後ろに積載しているのでなんとかなっていると思う。
だが、装備品がもっと増えた際にはどうしようかしら、と思う。
もし、後席シートを倒した状態で重量物を積載する際には、レーシングネットのような防御が必要だろうと思っている。

身の回り物は、カンガルーネット(トランクネット)でなんとかなる。

自分にとって使い勝手はどうか、と問われれば工夫次第と答える。

クルマの運動性能はどうか

JB74ジムニーシエラにはクルマの運動性能は全く期待してなかった。
だが、乗り込んでいくと操作によってはうまく走らせることもできる。

まずコーナリングだが、無理するとリジットアクセルを要因としたトラクションコントロールやABSの介入が盛大に行われるので無理しなくなった。
特に路面の荒れているところでは丁寧に走らせる必要がある。

面白いのはステアリングが大いにスローなこと。
これは慣れるしか無いが、大きく切り込むことはできるが戻すことが難しい。
素早く曲がった際にはステアリングを戻すことが追いつかず難儀する。
従って大きく切り込む必要のある時はゆっくり走らないといけない。
面白いものだ。

もうひとつ面白いのはアクセルペダルも超スローだ。
管理人は、これはこれで調整幅が大きく取れるので重宝している。
が、ダッシュが必要な時はかなりビックリするほど深く踏み込まないといけない。
要は操作次第ということだろうか。
でも、アクセルワークが優しくなったのは事実だ。

全般的に、ゆっくり・丁寧に操作しないといけないクルマだと思っている。

クルマの運動性能はどうか、と問われればそれなりと答える。

周辺のクルマの反応はどうなのか

これは面白い反応が多い。
JB74ジムニーシエラがこんなに運動性能の低いクルマだと皆が認識していないということがよく分かる。
加えて、動作がモッサリというかゆっくりということも理解されていないようだ。
JB74ジムニーシエラやJB64ジムニーを見たら小型トラックだと思ったら良いと思う。
そう考えると、小型トラックにコーナリングスピードを求めたり、信号ダッシュを期待しないだろう。

街中では、後ろについたクルマがイライラしているのが手にとるように分かる。
思ったより加速がユッタリ、それで追いついてしまい、今度は前方の視界が効かない。
ということなのだろうと想像している。
車間距離をゆったり目に取れば問題無いと思うのだが、これが出来ない人が多い。

荒れた路面でのコーナリング性能・ブレーキング性能のこともあり絶対的なスピードも控え気味。
管理人の場合は、JB74ジムニーシエラに乗り換えてかなりゆっくり走るようになった。
前車S660ではコーナリングスピード命、という感じの乗り方だったのにえらい違いに自分でビックリ面白いものだ。

加えて高速道路を含め直線でもスピードは控えめだ。
というのは、なんせ空気抵抗が大きいことが体感できるから。
前車のS660が空力が良かったのとは雲泥の差だと思った。
おおよそ、車速が80kmを超えてくると空気の壁を感じ、ガクッと抵抗が大きくなるのが分かる。
現実に高速道路を走ると燃費が悪い、一般道より悪くなるのが証明しているだろう。

周辺のクルマの反応はどうなのか、と問われれば小型トラックだと思って!と答える(笑)。

いちばん大事な精神的なことはどうか

JB74ジムニーシエラに乗り始めた一番大きな動機は精神的なこと。
クルマに乗っている時に、いつも追われているような感覚を取り去りたいと思ったことだ。
自分のペース(遅く走るという意味ではない)で走りたい。

そういう意味では実現できていると思う。
目を吊り上げて急ぐことも無くなったし、かなりゆったりした精神状態でドライビングできている。
クルマの中で音楽を十分楽しむ余裕もできた。

面白いのは視界が広がったような感覚があること。
様々な要因があるとは思うが、絶対的な速度が低い・着座位置が髙い・視界が良いということからだろうか、外の様子をよく見ることができているような感覚がある。
それだけに脇見運転には注意する必要もあるだろうと思う。

最近感じることは、こういったクルマ(四角いクロカン四駆)には付き物だが死角が多いということ。
特に、最近問題になっている直前や直左はかなり気をつけたほうが良いだろう。
やっぱり自分自身も小型トラックを運転している気持ちで安全確認したほうが良いようだ。

いちばん大事な精神的なことはどうか、と問われれば精神的にはゆったりできたと答える。
ただし、安全には十分配慮する必要があるのは当然だ。

最後にJB74ジムニーシエラを購入して良かったか

最後になったが管理人にとってJB74ジムニーシエラを購入して良かったか、と問われると。
良かった!と答える。

世間ではカワイイとかレトロとか言われる話題のJB74ジムニーシエラやJB64ジムニーだが、管理人自身はあまりそういう感覚は無い。
どちらかというと実用一点張りのクルマ、よくもこの値段でこの内容を実現した、と感心する。

不満点を上げれば細々とあるが、クルマの成り立ちがシンプルでストレートなのが良い。
こういった用途に使ってくだされ、と言われているような感じ。
それに応えるように、コンディションの悪い時に悪いところへも出掛ける。

それに現代のクルマでは数少ない、弄り素材としてはこんなに盛り上がっているクルマも珍しい。
弄りだせばキリが無いが、自分だけの方向性を目指すというのもできるクルマとして稀有な存在だと思う。
またまたS660との比較になるが、
S660は軽自動車でミッドシップとしコーナリング命マシンを実現したことが凄いと思っている。
一方、JB74ジムニーシエラは、自分で工夫できる余地のある素材としてのマシンを実現したのがミソだろう。

くれぐれも弄りすぎには注意したいと自戒を込めて思う。

今回はこのへんで
では