軽自動車のEV化は足の確保におおいに現実的ではないだろうか

メディアを見ていると軽自動車のEV版が2022年にも発売されるのではという記事が出ていた。
航続距離を割り切って200kmくらいに設定しバッテリーを小さなものを積むという内容のようだ。
これで価格が安ければ一気に普及が見込まれるかもしれない。
そんなことを書いてみた。

EV化の流れには逆らえない

エンジン好きの人間からすると悲しいというか残念というか、内燃機関がいよいよ化石燃料ならぬ化石機関となってしまう。
全体的に見るとクルマの動力源が内燃機関からモーターに代わるという流れは止めれそうにもない。
トヨタなんかは水素エンジンで既存のエンジンの仕組みを残す実験をしているが少数派になってしまうだろう。

総合的に見ると、つまり電気を起こすところから消費するところまでの比較となると我々一般人にはどちらが有利なのかはハッキリ分からない。
もっと考えると再生可能エネルギーとか原子力発電とか深いところまで行き着いてしまう。

個人的には原子力発電のコストの低さというのはある程度理解はできる。
だが、原子力発電にクリーンなイメージは全く無い、それに無害化するのに何十年もかかるようなモノは後世に残したくない。
だから日本なら地熱発電等をなぜ本格的に進めないんだろう?、と感じている。
深いところを考えても我々一般人には論理的な答えが見つからない。

こんなことから温暖化対策でクルマの動力源が内燃機からモーターに移行する流れというのは避けれないことなんだと思う。

都市部のみで考えてもダメだろうと思う

最近メディアを見ていると以前にも増して地方格差、いや都市部とそれ以外格差というのが感じられる。
討論番組の議論の内容を見ていると都市部ありきでの内容で実態に即していない。

それに極端に現れているのが、分野は異なるが有名タレントが地方へ行きロケをする番組。
有名タレントは自分を当然知ってますよね?、というスタンスだ。
これは違うと思う、有名タレントだろうが知らない人は知らない。
管理人のような年寄にとっては若い世代のタレントなんて知らん、同世代のタレントでもよほど好きなタレントなら分かるがそれ以外は興味もない。
知っていると思うほうが不思議だし、押し付けだろうと思う。

話がそれてしまったが、何が言いたいかと言えば、都市部とそれ以外というのは様々なことに歴然たる差があるということだ。

都市部ではなく電車のない地域の足

では、都市部というのはどういう地域なのかを考えてみる。
少々荒っぽいが、個人的には電車に乗ってほとんどの用事がこなせる地域だと思っている。
そういう分け方をすると管理人の住む兵庫県の南東の端っこなんかも都市部に入る。
ここでは都市部ではない地域のことを「電車のない地域」と呼ぶことにしよう。

以前から管理人は地方へ出掛け様々な場所を訪れている。
ここ最近はコロナの影響で同じ兵庫県や京都府の北部が多くなっている。
こうした地域へ行くと電車では目的地へ行けない行き着かない、つまりクルマがないと用事がこなせない。

まさに電車のない地域だ。
仕事に行くのもそうだし、買い物・病院と日常のありとあらゆる場面でクルマでの移動が必要になる。
電車のない地域ではクルマは一家に1台では足りない、一人に1台だ。

年食ってから分かるクルマのありがたさ

今まで管理人は趣味以外の用事をこなすには、ほとんど電車を使用してきた。
それが最近はコロナのこともあり電車に乗るのが面倒くさくなってきてクルマで出かけることが多い。

そんな時に感じるのが、クルマで行くと非常に楽なのだ。
加齢とコロナで以前よりも明らかに体力が落ちているようだ。
電車のない地域に住む人で、ある程度の年齢になり体力が落ちてくるとクルマが無いと生活出来ないだろうと思う。
最近そんなことを感じている。

近所への用事をこなすにはどれくらいの航続距離が必要なのか

つい先日も管理人は嫁さんと用事を済ませようと二人でクルマに乗って出かけた。
距離にして約30kmほどだが片道1時間半もかかった(電車で行っても同じくらいの時間がかかる)。
往復で約60kmほどだ。
こんな距離を毎日クルマで通勤している人もいるだろう。

最低限の航続距離を考えてみる。
2~3日充電し忘れた時の余裕を考えると、航続距離は約200kmほどあれば普段使いには足りるだろうか。
軽自動車EVで航続距離が約200kmほどというのが実態に即しているように思う。

セニアカーや電チャリもあるではないか

もし足としての軽自動車がEVになったらどうだろう、と想像してみる。
充電の設備も整えないといけないし、EVとしての扱いも難しいかもしれない。

よく考えてみると現在でもシニアカーやセニアカーと呼ばれるお年寄りが乗るEVのようなものがある。
シニアカーは電動車いすという分類で歩行者と同じに扱われるようだ。
管理人の廻りには電動車いすは無いのだが、充電は電源プラグを100Vコンセントに接続し充電する。

スズキのET4Dという電動車いす、色はペールイエロー(ZUY)、家庭用100Vコンセントで充電可能
スズキのET4Dという電動車いす、色はペールイエロー(ZUY)、家庭用100Vコンセントで充電可能
suzuki.co.jp

管理人宅にあるのは電チャリ(電動アシスト自転車)だが、充電はバッテリーを外して充電ドックに差し込んで行う。
もちろん充電のためのコンセントは一般家庭用の100Vを使用する。

こんな感じで電動車いす(シニアカー)や電チャリのような感覚で軽自動車EVが使用できるのなら、これもありだろうと思う。
軽自動車EVは家庭用の100Vコンセントで充電できればベストだ。

軽自動車EVの普及は価格次第

これまで考えてきたこと、軽自動車EVで航続距離が200kmくらい、家庭用の100Vで充電が可能、という内容なら大いに普及の可能性はある。
現在使用している内燃機関の軽自動車の代替えとして進むかもしれない。

さらに配達用の軽貨物なんかも代替えできる可能性もある。
こちらは業務用として急速充電ができるのが必須だろうと思う。

問題は価格だ。
軽自動車EVは航続距離200kmほど、家庭用100Vでの充電、ボディは現在よりもさらに小さくても良いかもしれない。
軽貨物EVはは航続距離200kmほど、200Vでの急速充電対応、ボディは現在と同じ。
こんな内容で150万円くらいならベストだ。
電車のない地域でも十分普及が望めるのではないだろうか。
いや、都市部でもお買い物や送迎には重宝するかもしれない。

加えて他のEVに対して多大な影響をおよぼすだろう。

管理人が30プリウスPHVをモニターした時は自宅に200Vのコンセントを増設して対応した。工事費も必要になるので200Vでの充電は敷居が高い。100Vの普通のコンセントから充電できるに越したことはないと思う。
管理人が30プリウスPHVをモニターした時は自宅に200Vのコンセントを増設して対応した。工事費も必要になるので200Vでの充電は敷居が高い。100Vの普通のコンセントから充電できるに越したことはないと思う。

総合的なエコシステムを作る必要がある

こうして考えてみると軽自動車EVの可能性は充分あると思った。
さらに考えてみると、もっと先があるように思う。

というのはバッテリーのリサイクル等も考えなくてはならない。
業界で共通のバッテリーにすればコストも下がるし補修品も流通量が増えてコストが下がる。
できれば電チャリと同じバッテリーにしてくれれば大いに助かると思う(電チャリのバッテリーは高価)。

また軽自動車EVが普及することで電力事情も変わるかもしれない。

ガソリンスタンドの対策も考えないといけない。
法律的に難しいのかもしれないが、ガソリンスタンドに充電設備を設置して充電している間の時間を過ごせるような場所になればベストだ。
そのまま放っておくと電車のない地域のガソリンスタンドはますます減ってしまう。

課題は山積みだが軽自動車EVは近いうちに身近な存在になると思う。

今回はこのへんで
では