エンジンルームの熟した柿には要注意 ウオッシャーパイプを噛み切る

またまた嫁さんのZC6_BRZの話題で恐縮だが面白いことが起こった。
ある日、嫁さんからウオッシャー液が出ないと申告があった。
管理人が試してみるとやっぱり出ないのだった。
そんなことを書いてみた。

ウオッシャーが出ないトラブルは今まで遭遇したことがない

管理人は今までクルマに乗っていてウオッシャーが出ないというトラブルには遭遇したことがない。
あってもタンクが空になったということだけだった。
そういう意味ではウオッシャーのタンクやモーター、それにパイピングは耐久性があると思っている。

嫁さんから申告があったので夜間にボンネットを開けて確かめてみた。
ワイパーレバーを引いてウオッシャーを出すとモーター音はすれどやはりウオッシャーは出ないのだった。
だが後で思うと暗いので見逃したことがたくさんあったのだ。

ウオッシャーが出ないというのは地味に不便

管理人はウオッシャーを比較的よく使う方だと思う。
フロントウィンドウが汚れると気になるタチなのだ。
夏場は虫がへばりつくのでウオッシャー使いまくり。
冬は冬で天候が悪いときは中途半端に汚れるとまたまたウオッシャー使いまくり。
管理人にとってフロントガラスのウオッシャーは必需品だ。
ちなみに管理人はガラスには撥水剤を塗り塗りしているのでウオッシャー液は水を入れている。

今回ウオッシャーが出ないトラブルを調べてみたら意外なことも分かった。
一般的なこととしてフロントガラスにウオッシャーが出ないと車検に通らないという事実。
へぇ~そうなんだと改めて認識した次第だ。
ちなみにZC6_BRZでウオッシャーが出ないというトラブルは見当たらなかった。

改めて明るいときにボンネットを開けて確かめてみた

ウオッシャーが出ないのを修理しようとして明るいときにボンネットを開けてみた。
するとバッテリーの右奥のスペースに赤いモノが見える。
なんだろうとよく見てみると赤い熟れた柿だ、しかも2つ。
取り出してみると柔らかくてよく熟れている、持ち上げるとジュルっと柿が潰れそう。
ひょっとしたら硬い柿をエンジンルームに入れておいて熟れるのを待っていたのかもしれない。
なかなかに知能犯だ。


右に見える青いバッテリーのさらに右奥のスペースに真っ赤に熟した柿がふたつ、持つと熟していてやわやわで汁がしたたる食べ頃だった。柿には歯型が付いているのが分かる。
右に見える青いバッテリーのさらに右奥のスペースに真っ赤に熟した柿がふたつ、持つと熟していてやわやわで汁がしたたる食べ頃だった。柿には歯型が付いているのが分かる。

熟れた柿ふたつに動揺していたが、改めてウオッシャーのパイピングを確認してみたら。
バッテリー横の柿があった場所あたりでチギレている。
そう、文字通りチギレているのだった、よく見ると歯型も付いていた。
ウオッシャーを出してみるとチギレた場所からウオッシャー液が出ているのだった。


ウオッシャー液のパイプは見事に噛み切られていて斜めにカットされている。
ウオッシャー液のパイプは見事に噛み切られていて斜めにカットされている。

これで原因は分かったのでチギレたウオッシャーチューブを修理すれば良い。
嫁さんのZC6_BRZは以前にもバッテリーの上にご飯を散らかしたヤツがいたことを思い出した

ホームセンターでウオッシャーパイプの調達を試みるが…

ウオッシャーのパイピングは内径4mmくらいのゴム製の黒いチューブだ。
ゴム製のチューブなんてホームセンターへ行けば調達できるだろうと思っていたが…。
実際にホームセンターへ行ってみるとゴム製のチューブはなかなか見つからない。
意外と無いものだ。

ゴム製と言ってもエンジンルーム内で使用するので耐熱温度も気になる。
二軒目のホームセンターへ行こうと思ったが良いものを見つけた。
耐熱温度が150℃の内径4mmのシリコンチューブだ。
ゴム製の黒いパイプと透明のシリコンという組み合わせになってしまい見てくれは悪いが水を通すので大丈夫だろうと踏んだのだった。


純正の黒いウオッシャー液のチューブを透明なシリコンチューブで繋いだ、間に5mmのジョイントが2つ。これで修理完了と思ったが甘かった…。
純正の黒いウオッシャー液のチューブを透明なシリコンチューブで繋いだ、間に5mmのジョイントが2つ。これで修理完了と思ったが甘かった…。

ちぎれたゴム製チューブと透明のシリコンチューブを繋ぐために5mmのジョイントを購入した。

チギれた箇所の修理はできたが…

こうしてゴム製チューブとシリコンチューブを繋いで一件落着。
抜けないようにジョイント部をタイラップ(インシュロック/ロックタイ、呼び名はイロイロ)でさらに締め込んでおいた。

試運転をしてウオッシャー液が発射されるのをちゃんと確認した。
今思えばウオッシャー液の勢いに元気が無かったが、まぁこれで良しとしたのだった。


ジョイント部は念のため抜けないようにライラップで縛っておいた。助手席側は出るが運転席側は出ないのでまだチギれている箇所があるようだ…。
ジョイント部は念のため抜けないようにライラップで縛っておいた。助手席側は出るが運転席側は出ないのでまだチギれている箇所があるようだ…。

後日、嫁さんに修理ができたので見てもらおうとウオッシャー液を出してみた。
すると助手席側は出るが運転席は出ない。
クルマの下を見るとウオッシャー液で地面が濡れている。
まだチギれている箇所があるようなのだ。

どんだけ噛んどんねん、って感じである。
この分じゃウオッシャーパイプだけではなく他の配管や配線をチェックしないといけないかも。
さらに「猫いらず(犯人はネコとは限らないが)」をエンジンルームに設置せねばなるまい。
長い運転歴だがエンジンルームに「猫いらず」を考えるのは初めてだ。
人生いつでも勉強が必要だ。

今回はこのへんで
では