少し前にインドのマルチスズキより5ドアジムニーが発表された。
日本国内では5ドアジムニーシエラの話題沸騰中という感じ。
現在のところ情報は少ないがイロイロと情報収集してみた。
そんな事を書いてみた。
ついに姿を見せたジムニー5ドア
日本国内でジムニーシエラの5ドア版が取り沙汰されて久しい。
2023年の1月になってインドでジムニー5ドアがお披露目された。
ジムニー5ドアは想像通りのルックスで、デザイン的な5ドア化の弊害はほぼ無いと思う。
カクカクしたデザインはそのまんまにストレッチされたものだ。
逆に言うとストレッチされた部分以外は全く同じと言っても良い。
ある意味期待通り。
逆に言えば目新しいところは全く無い。
外観デザインはもとより、機構面は全く同じということになっているようだ。
まぁ隠れた部分としてラダーフレームを延長して5ドア化を図っているので、このラダーフレームがキモであることは間違いない。
確かにジムニーシエラは狭い積めないのは事実
管理人は小さなクルマが好きだ。
日本の道路には小さなクルマが必要だと思っている。
一方都市部では道路が整備され大型のクルマでも使い方によっては全く問題ない。
こうしたインフラの問題は時代と共に変化する、そしてクルマの大きさにも影響がある。
いつ頃からか分からないがクルマの5ナンバー枠が有名無実になっているのは確かだろう。
だけどいつも感じるのだが、都市部を抜け出すと狭い道はたくさんあるし、大きなクルマでは通行自体が苦しい道もまだまだ多い。
管理人の大好きな山間部の林道ではこうしたことはなおさらで、ボディーの大きさも性能だと言っても過言では無いと思う(個人的見解です)。
こうしたことを踏まえて管理人はジムニーシエラを選択したわけだ。
ボディーが小さくて軽い(四駆としては)のが良い、汎用性は無くても良い。
反面、軽自動車と共用のボディーは小さく狭い。
人間が乗れないのは納得済、せいぜい2名乗車だろうと思う。
3名以上で乗るなら近距離に限られるだろうと思う。
一番難儀するのは荷物の積載ではないだろうか。
人間が2名でも荷物が多い時やアクティビティに必要なモノをたくさん積みたい時には圧倒的に積載量が不足する。
後席を折りたたんでもそれほど積めない。
もう少し荷物が詰めたら良いのに…、といつも感じていたのは事実だ。
管理人はJB74_ジムニーシエラに乗り始めて約2年になるが、使い勝手を考えると非常にマニアックなクルマだ。
前車であるS660に通じるものがある、人間は2名まで荷物は少しだけね、という感じ。
何かに特化した特別なクルマという雰囲気が強い。
なぜ5ドアジムニーシエラが人気なのか
日本で販売されているJB64_ジムニーやJB74_ジムニーシエラは2名乗車までの少し特別なクルマという雰囲気なのだ。
荷物が積載できないために用途が限られる。
それだけに外観のみに惹かれる人が多いのかもしれない。
実用性は無いがカッコが良い、多少不便なのは我慢しようということなのだろうか。
確かに管理人のJB74_ジムニーシエラには3名以上乗ったことがない2名が最大だ。
管理人の場合はほとんどが1人で乗っている。
管理人の場合、リアシートと荷室をもっと活用する必要があったならダイハツロッキー/トヨタライズを選択していたかもしれない。
ごくごく一般的に考えると後席に人がキチンと座れて、荷物もある程度積載可能なクルマが良いと考えるのは当然だろう。
そんなことを考えていたら5ドアのジムニーの情報が入ってきたというわけだ。
5ドアになったことによりスポイルされた部分が多いと残念なことになる。
日本のジムニーシエラとインドのジムニー5ドアのスペック比較
5ドアジムニーのスペックを調べてみた。
インドのマルチスズキのWebサイトによると次のようなスペックとなっている。
Length (mm)* (with Spare Tyre) 3985
Width (mm)* 1645
Height (mm)* 1720
Wheelbase (mm)* 2590
Ground Clearance (mm)* 210
Tread (Front)(mm)* 1395
Tread (Rear)(mm)* 1405
Boot Space (L)* 208
Boot Space (L) (Rear Seat Folded)* 332
Minimum Turning Radius (m)* 5.7
Kerb Weight (kg)* 1195-1200 (MT), 1205-1210 (AT)
日本仕様のジムニーシエラと比較すると次のようになる(左が日本のジムニーシエラ)。
・全長 :3,550mm → 3,985mm、+435mm
・全幅 :同じ
・全高 :1,730mm → 1,720mm、-10mm
・ホイールベース:2,250mm → 2,590mm、+340mm
・最低地上高 :同じ
・トレッド(前) :同じ
・トレッド(後) :同じ
・荷室 :352L → 332L(Rear Seat Folded)、-20L
・最小回転半径 :4.9m → 5.7m、+0.8m
・車両重量 :1,080kg(MT) → 1,195-1,200kg (MT)、+115~120kg
一番気になる荷室だが、3ドアと比較すると後席を畳んだ状態で20Lも減っているのが気にかかる。
測定方法は両方ともVDAのようだが、なぜ20Lも少なくなっているのだろうか気にかかる。
ひょっとしたら後席足元が格段に広くなっていて荷室にはカウントされないのかもしれない。
いずれにしても日本にジムニー5ドアが導入されるのなら荷室をよく確認したい。
ボディー自体は435mm長くなっているが、それでも4mを切る3,985mmだからダイハツロッキーと同じくらい。
最小回転半径は5.7mとかなり大きくなっていて、林道では何度も切り返す必要が出るかもしれない。
さらに車両重量が120kgほど重くなっていて同じエンジンだとかったるいかもしれない。
5ドアジムニーの現物を見たいものだ
こうして5ドアジムニーのスペックだけを見てみると、3ドア版の弱点がすべて解決されているということでも無いのかもしれない。
だけど3ドアジムニーの弱点である後席や荷室が多少でも改善されれば多くの人には魅力的なクルマであることは間違いない。
一方、シビアな林道等では回転半径の大きさや重量、ランプブレークアングルの減少(28°→24°)等々で取り回しが難しくなるのは間違いない。
きっと5ドアジムニーが日本に導入されたら極端に2分化し、山へ行く人は3ドア、街乗りの人は5ドアという棲み分けになるのかもしれない。
いずれにしても早く5ドアジムニーを見たいものだ。
今回はこのへんで
では