さて前回に続き今回はJB74_ジムニーシエラにフロントカメラ取付編である。
今回の作業は大きな失敗を2つやってしまった。
それはインパクトドライバー動かない事件とヒューズブッ飛ばし事件だった。
そんなことを書いてみた。
インパクトドライバー調達に時間が掛かった
前回にも書いたが作業を始める前にすでにトラブル、インパクトドライバーが動かなかった。
クルマ弄りでインパクトドライバーは必須の道具だと思っている。
穴あけのためにドリルだけではなくホールソーも使うし、リーマのように穴を広げるということも行う。
今回の作業はモニターを固定するための穴も開けるしグリルにカメラを取り付けるために26mmのホールソーも使用する。
インパクトドライバーが無いと作業が全くできないのだ。
計画的に買い替えるならじっくりと購入する商品と購入するお店を選ぶことができる。
しかし今回は作業する当日の朝にインパクトドライバーが動かないことに気が付いたので万事休すという感じ。
午前中にホームセンターを2件ほど回ってコレだと思える商品を購入した。
だがリサーチ不足で電池が思っていたものと異なることが判明。
しょうがないのでこれを返品し作業日1日目は時間切れ終了。
翌朝早くからホームセンターではなく職人さん御用達のツールショップへ行くとバッチリ狙った機種があった。
価格もネットとほぼ変わらないので即購入というわけだ。
今回勉強になったのはホームセンターの安いと思った商品はバッテリーに互換性のない特別仕立てのモノが多いこと。
確かにインパクトドライバー、電池、充電器、それにケースが付いていて一見大いにお得なセット見える。
同メーカーの他の商品を持っていなければそれでも良いと思う。
だが同一メーカーで電池を兼用しようと思うと互換性がないのは困る。
こんな感じで1日目と2日目の午前中を使ってしまった。
埋め込みフロントカメラはグリルに取り付けることにした
最後まで迷っていたフロントカメラの取り付け位置だが、バンパーはやめてグリルに取り付けることにした。
これは見た目の問題とできるだけ高い位置にカメラを取り付けたいということが理由だ。
取り付け位置がグリルと決まれば場所を決めて迷いなくドリルで下穴をあけてホールソーで大穴をあけてしまった。
もう後戻りはできない…。
エンジンルーム周りの配線の引き回しは手慣れたものだ。
カメラからの配線は1つに付き電源がプラスとマイナスの2本、信号線が1本(同軸)の計3本。
助手席側に左右のカメラからの配線をまとめスパイラルチューブで1つの束にしてエンジンルームから車内に引き込んだ。
このあたりはそれほど苦労してない。
今回のミソは室内に引き込む際のバルクヘッドにあるグロメットに穴を開けて通す際に配線の束にシリコーンスプレーを吹きかけたことが良かった。
ツルリと6本の配線を束ねたスパイラルチューブごとスムーズに引き込むことができた。
車内のモニター位置はナビ下に決定
せっかく四角くて横長のモニターを導入するのだから見やすい場所に設置したい。
ベストな位置はナビの位置だろう、そこに近い場所でナビのすぐ下に設置することに決めた。
問題はモニターの取り付け方法だが1年以上温存していたセンターパネルのボルトをうまく使おうと考えた。
センターパネルにはM8のボルトが使用できるので長いボルトを取り付けてアクリル板を浮かして固定する方式だ。
試しにセンターパネルにボルトを突っ込んでできるかどうかを見てみた。
ボルトの頭から金属ワッシャー、樹脂のワッシャー、アクリル板、樹脂のワッシャー、金属のワッシャー、ナット、ここまでがアクリル板を固定する仕掛けだ。
さらにセンターパネルとボルトを固定するためにナット、金属ワッシャーをかました。
この構成でセンターパネルからアクリル板を浮かせて固定することができそうだ。
モニター自体の重量は465g、これにボルトナット類、アクリル板が加わるのでセンターパネルの800gリミット内に収まるっているのではないだろうか(重量を測ってない)。
ここまでは、我ながらスマートな取付ができるじゃないかと思った(自画自賛)。
フロントモニターにスイッチを付けようと思った
ご存知だとは思うが直前直左対策でのモニターは常時モニターがONになっている必要がある。
これは重々承知している。
だけど不必要な場面も多いと思うのだ。
そういう時にはモニターをOFFにしたい、車検用の直前直左対策としてはNGなのだが…。
というわけで今回のフロントカメラにはスイッチを取り付けることにした。
回路的にはシガーライター裏からACC電源を取り出しスイッチを介してリレーをON/OFFする。
カメラとモニターに供給する電源はシガーライターの電源を分岐する。
つまりACC電源をリレーを介してカメラとモニターに供給、それをスイッチでON/OFFができるというものだ。
こうすると不要な時にはスイッチでOFFすることにより、カメラとモニターへの給電を断つことが可能となる。
この時にポイントなのがモニターの設定で2画面同時表示に設定しておいて、一旦電源がOFFになり、その後に電源をONにした時に2画面同時表示が保持されるかどうかというところ。
これは実際動かしてみないと分からない。
すべては配線図を書かなかったことから始まる
上記のような動作をさせたいと思ったのだがそれほど複雑な回路ではない、ここに落とし穴があった。
カメラからの配線を車内に引き込み、スイッチそれにリレーを加えてモニターと結線する。
少々混乱するのは大元の電源がACC電源であること、それに給電する電源もACC電源であることだ。
ここが明確に区別できれば特に問題ない。
だが管理人は内装をバラして配線がゴチャゴチャになっている車内であれこれ考え過ぎをしてしまった。
あろうことにその時リレーに間違って配線を繋いでしまった。
その結果回路をショートさせてしまい、その後うんともすんとも反応しなくなってしまった。
久しぶりにショートさせてしまいちょっとショックだ。
やっぱり回路図を書いて計画的にやらないといけない。
配線図を書いたらスッキリシャッキリ
調べてみるとヒューズボックスの中のACCのヒューズが溶断していた。
さらにややこしいことには、このACCのヒューズには電線がハンダ付けされている。
整理すると次のようになるのだろう。
元々のACCにはハンダ付けされた別の電装品が接続されている、具体的にはレーダー探知機等々だと思う。
これは納車の際に管理人が販売店にお願いした装備品だ。
しっかりハンダ付けして電源を取り出してくれているのには感謝しかない。
つまりACCの電源ヒューズから見ると次のような回路が構成され2種類の機器が接続されているということになる。
1:元々のACC電源に接続された機器、2:ハンダ付けして取り出されたACC電源に接続された機器
今回はシガーライター裏から取り出したのでショートさせるとACCのヒューズが溶断したということだ。
そこで作った回路図に沿うとともに各所へヒューズを仕込むことにした。
まずはヒューズボックスからの取り出しは15Aヒューズから取り出せるエーモンの市販品、これには元々ヒューズが入っていた(5A)。
シガーライター裏から取り出した取り出した電源、この電源はシガーライターも含めて10Aのヒューズを入れた。
これで計算上は5Aと10Aで合計大元の15A以内で収まる。
これでも大元のフューズが溶断してしまうと同じようなヒューズ取り出しを調達することが必要にはなるがリスクを少しでも減らすことはできるだろうと思う。
実を言うと管理人はヒューズボックスからのヒューズを介したACC電源の取り出しは嫌いだ。
それは今回のようにトラブル時に面倒くさいことになるからだ。
管理人は通常シガーライター裏からACC電源を取り出すことにしている。
思ったように動いたっ!
各部にヒューズを入れ、再度フロントカメラの動作確認を行う。
配線図と見比べながらキチンと配線できているかどうかを確認してフロントカメラを動作させてみた。
今度はバッチリ映像が映し出された、一安心だ。
この時点ではまだ配線を収納していない。
一旦配線をバラすのだが今度は間違いの無いように接続先をマーキングしておいた。
配線をうまく隠して収納するのはいつも苦労する。
今回は比較的余裕のあるグローブボックス裏に配線を上手くまとめて押し込んで原状復帰とした。
さらにスイッチも含めて動作確認を行い、モニターの設定も行って、カメラの向きを微調整して完成としたのだった。
それにしても今回の作業は長くかかった。
急がば回れやなぁ
何事もそうだが急がば回れということをおそろかにしてはならないと感じたのだった。
現場では様々な思いや事情が重なって思考ができないことが多い。
その時に頼りとなるモノが必要だと痛切に感じた。
仕事ではいつもやっていることなのに趣味では端折ったことが今回の原因だった。
紆余曲折はあったが思った通りの機能と見てくれを実現することができた。
結局、作業時間は工具や材料の調達に掛かった時間を除けば丸2日掛かってしまった。
もう少しキチンと準備(配線図とか)を行っていたらもう少し短縮できていたと思われる。
まぁ趣味のクルマ弄りなので時間は関係ないのだけれど…。
今回はこのへんで
では