ついに5ドアのジムニーノマドが発表になった。
2023年の2月に書いた記事では管理人は売れるかもしれないが2局分化するだろうと書いた。
でもちょっと待てよ、そこんとこもっとよく考えてみてはどうだろう。
そんなことを書いてみた。
純粋に林道マシンと考えると5ドア化はマイナスイメージ
管理人が2023年の2月に書いた記事ではジムニーの5ドアについてはちょっと否定的だった。
それは目的が林道を走破するということから見ていたからだ。
管理人はそれほどハードな林道は行かない、ソロ活動なので自力で帰ってこれるところしか行かない。
でも昔取った杵柄で未舗装路(ダート)は大好きだ。
クルマの走破性能自体を楽しむような感じではない、行きたいところの道中にダートがある林道があるという感じだろうか。
これを一番に考えていたので車体が長くなり、回転半径が大きくなったJC74_ジムニーノマドには興味が沸かなかった。
2023年の2月時点ではそう思った。
しかもエンジンはJB74_ジムニーシエラと同じ、ボディが大きく重くなっているのにエンジンは同じだ…。
動力性能的には全く期待できないではないか、まぁそれでも走るクルマでは無いから良いのかもしれない。
JB74_ジムニーシエラ乗りの不満
管理人がJB74_ジムニーシエラに乗っていて不満に思うところはどんなところだろうと改めて考えてみた。
動力性能
管理人的には動力性能はこれで良いと思っている。
ブイブイ走るクルマでもないし、踏めばそれなりに走るからこれで良いと思う。
ハンドリング
ギリギリの及第点といったところ。
管理人のJB74_ジムニーシエラはスプリングとダンパー交換をしてかなり硬めの足回りとなっている。
だがJB74_ジムニーシエラはコーナリングマシンではない、これはしょうがないところ。
落ち着きのない乗り心地なので嫁さんにはトラックだと思って乗ってくれと言ってある。
ミッション
四駆機構については文句なし。
4ATも多段化ができれば言うことはないがギリギリ我慢できる。
実は4ATはボディ形状とマッチしているのではないかと密かに思っている。
速度が増すと空気抵抗が加速度的に大きくなるボディ形状からすれば4ATが意外といけている。
ATは多段化しても空気抵抗がでかいので恩恵が得られないかもしれない。
足回り
ここはかなり不満がある、年末年始に妄想した際にサスペンションの横剛性が低いがためにトラクションコントロールが介入するということを書いた。
もう少しシャキッとしてほしいところだと思っている。
ブレーキ
フロントディスク、リアドラムだが別段不足は感じないし酷使しない。だが制動力と熱耐性の余裕がほしいところ、無理できない。
燃費
燃費はいまいち伸びない。
ボディ形状からくる空気抵抗の大きさから常用速度域は80kmまで、それ以上だと空気抵抗が大きいことが体感できる。
高速道路で飛ばせば飛ばすほど燃費が落ちる。
ぶっ飛ばすクルマではないからこれはこれで割り切れると思う。
ただ常用速度80kmくらいまででもっと燃費が伸びてほしい。
燃料タンクも40Lなのでフルタンクで400kmを割り込む航続距離はなんとかしたいと思っている。
地方部へ行って林道に入る際にはガソリン残量を気にすることが必要で常にガソリンスタンドを探すハメになる。
積載能力
管理人は後席を畳まない乗り方をしている。
後席を立てたままだと荷台がミニマムなのだ。
嫁さんによると食料品のお買い物すら乗らないので助手席や助手席足元に乗せるしか無い。
これは管理人も気がついていることだ(覚悟の上で購入したが…やはり不便だった)。
これは強く改善したいと思っていたので後席を倒して荷台を広く使う方法を模索しようとしているところだ。
ただ重量物を荷台に乗せた際のファイアウオールというか隔壁が無いのは気になるところ。
具体的には、冬場に必要なチェーンを荷台に乗せたときに固定できないと重量10kgもあるチェーンがなにかの拍子に運転席や助手席にブッ飛んでくるというハメになる(これは怖い)。
管理人はJB74_ジムニーシエラについては、こんな感じに思っているのだった。
JB74_ジムニーシエラ乗りがJC74_ジムニーノマドで感づいたこと
ということで最初はJC74_ジムニーノマドに興味は無かったのだが、せっかくなのでスズキのWebサイトを見てみた。
するとどうだろう、JC74_ジムニーノマドはJB74_ジムニーシエラからアップグレードしている部分が多数あることに気がついた。
順番に挙げていこう。
安全装備
これは内容がかなりアップグレードされていて雲泥の差がある。
デュアルセンサーからデュアルカメラになって、ATのみだがアダプティブクルーズコントロール(ACC)が付いた。
これは大いなる進歩だと思う。
ライティング
ヘッドライトはLEDしか無いので雪の対策にはならない(ヘッドライトに雪が付着する)。
が、レベリング調整は自動から手動に変更されている、これは歓迎すべき変更内容だと思う。
リアフォグランプが標準になっている(管理人的には不要)。
ブレーキ
全体的な構成は変わらないがフロントがベンチローティッドディスクブレーキに変更されている。
たぶん車重が重くなったのでその対策だろう、熱耐性が良くなるのは心強い。
JB64_ジムニーやJB74_ジムニーシエラへの流用ということもそのうちに出てくるだろう。
荷台
後席を立てた状態でJB74_ジムニーシエラ荷台奥行き240mmだったのが、JC74_ジムニーノマドでは590mmになっている。
これなら後席を立てたままでも十分な荷物を積載することが可能だろう。
ボディサイズ
JB74_ジムニーシエラが全長3,550mm、JC74_ジムニーノマドが全長3,890mmでその差は340mm。
絶対的な全長も長くなったとはいえ3,890mmで4メートルを切っているのでJC74_ジムニーノマドは十分に小さい。
気になるのは最小回転半径だ、JB74_ジムニーシエラが4.9メートル、JC74_ジムニーノマドが5.7メートル。
これをどう考えるかだろうか、実際林道ではJB74_ジムニーシエラでも何度も切り返しをする場面がある。
また古い集落の中なんかは角を曲がるにもJB74_ジムニーシエラでも苦労するということもある。
だが車幅や全高は変わらないので、最小回転半径のみ異なるということになり、これをどう受け止めるかだと思う。
そうなったらそうなった時と思えば気にならないかもしれない…(ちょっと投げやりかしら)。
車重
AT同士の比較だとJB74_ジムニーシエラが1,090kg、JC74_ジムニーノマドが1,190kgとなり5ドア化のため増えたのは100kgということになる。
これを大きな違いと見るか、よくぞこれで収めたというべきだろうか、管理人は判断がつかない。
だが100kgだと大人2名弱といったところ、動力性能はそれなりに落ちてしまうだろうと想像できる。
残念っ!、燃料タンク容量は同じ
燃料タンクは大きくなるのではないかと思っていたがそのままの40Lしかない。
管理人の乗っているJB74_ジムニーシエラでも航続距離400km行くか行かないかというところなのに、燃費が落ちることは確実なので航続距離はさらに短くなる。
これは非常に残念だと思う。
どうりでオーストラリアなんかでは80Lの後付燃料タンクがサードパーティから発売されているのも頷ける。
JB74_ジムニーシエラとJC74_ジムニーノマドのスペックや装備をザッと見たところ違いはこんなところだろうか。
判断が分かれるところではある
JB74_ジムニーシエラとJC74_ジムニーノマドは、これまで見てきたようにボディサイズだけではなくて、かなりの変更があるのが見て取れる。
クロカン派や林道派にはボディが長くなり回転半径が大きくなるのはマイナス評価だろう(管理人もそう思っていた)。
特にランプブレークオーバーアングルに余裕が無くなるのは痛い、亀になる可能性大ということだ。
管理人はそれ以外の人については好ましい変更なのではないかと思うようになった。
管理人はJB74_ジムニーシエラを主にツーリングに使用し、ガチ林道派ではないが時々林道を走る、タンクガード等が無くても走れるくらいのところしか行かない。
こうした使い方だと車幅がそのままなのが嬉しい、最小回転半径は大きくはなるがなんとかなるのでは無いかと思うようになった(心境の変化だ)。
さらに後席を犠牲にしない荷台の拡張は非常に歓迎すべきことだと思っている。
管理人的には
2023年2月の時点ではJC74_ジムニーノマドを、こんなんあかんやんと評価していた。
しかし
2025年1月の発表時点では、この内容なら使えるかも?という評価に変わった。
最後にJB74_ジムニーシエラに乗っている身として書いておきたい。
いくら快適装備があってもJB74_ジムニーシエラはハードなクルマ、乗り心地はトラックのようで乗用車のようにはいかない、決して生半可な気持ちで購入するクルマではないことをお伝えすることにする。
が、ホイールベースの伸びたJC74_ジムニーノマドは乗用車に近くなったのだろうか?、気になる。
今回はこのへんで
では