オッサン的にはグリフォンと言えばTVRのグリフォンを連想するのだ。 現在TVRというメーカーは破たんしているのだが、かつては相当マニアックな車を作っていた。なんといっても軽量に大パワーでダイナミックな走りが特徴だ。それに大胆なデザイン、特に内装には素晴らしいものがあった。そのモデルの1つにグリフィスという車種があったのだが、なぜか日本ではグリフォンと呼ばれていたことがあるのだ。オッサンはこれを思い出してしまったという訳なのだ。
TRDもコンプリートカーを作る時代
↑ TVRのGriffith 500、曲線の綺麗なオープン2シーター、ボディの細部を見るとドアとボディーの合わせ目なんかは非常に凝った作りをしている、軽量なフレームにボディーパネルを張り付けた構造で軽量でパワフルな車に仕上がっている、しかし信頼性はあまり高くなかったようだ、隣の爺さんが乗っていたようで良くボヤいていた、画像はネット上から拝借
まぁそれは置いておいて本題に入ろう。今回は「86 TRD Griffon Concept」という名前の車だ。まずTRDは何の略かと言えばトヨタレーシングデベロップメントのことで、文字通りレーシング用のパーツや車両開発を行っている会社だ。オッサンの時代には国内レースの1つのカテゴリーでTSというのがあった。これは市販車をベースにしたもので、市販車にTS用のパーツを組み込んでレース仕様に仕立て上げる。そのパーツが当時は非常に眩しく見えたのだ、こういった競技用パーツがあこがれの的だった。もちろんラリー用のパーツもラインアップされており、競技用パーツの殿堂といった趣だ。当時は良く利用させてもらった。現在ではストリートパーツが中心となってしまっているが、昔はそういった強烈な競技志向のメーカーだったのだ。
↑ 「86 TRD Griffon Concept」、サーキットでのタイムを削り取る目的で製作された車両だ、各部はSuperGTマシンのような細かい空力チューニングが施されている、素晴らしい車なのだがこの外観そのままではストリートは難しいか、画像はネット上から拝借
TRDから2種類のコンセプトカー
そういうイメージのTRDからコンセプトカーが出てると聞いてオッサン的に想像するのは非常にコンペティティブな車なのだ。内容を見てみると期待を裏切らない内容となっていて素晴らしい。車としては「86 TRD Griffon Track Edition Concept」と「86 TRD Griffon Street Edition Concept」があり、「86 TRD Griffon Track Edition Concept」はサーキット走行をターゲットに置いた車だが内容が非常に素晴らしい。
↑ 「86 TRD Griffon Track Edition Concept」のフロント画像、いかにも効きそうな空力パーツにかなり実質的な車高設定等々見るべきポイントは沢山ある、画像はネット上から拝借
↑ 「86 TRD Griffon Track Edition Concept」のリア画像、巨大なウイングがいかにも効きそうな形状だ、ウイング上持ちは現在のトレンドでDTMなんかもこの形状だ、デフューザーの形状がレーシングカーのようでそそられる、画像はネット上から拝借
↑ 「86 TRD Griffon Track Edition Concept」のブレーキとエンジンルーム画像、ブレーキはフロント4ポットモノブロックキャリパー、タイヤホイールは19インチ、エンジンルームはストラットタワーとバルクヘッドを結んだ形の補強が付く、画像はネット上から拝借
↑ 「86 TRD Griffon Track Edition Concept」の後部座席付近画像、後部座席は取り払われている、競技車では良くあるパターンだが後部シートがあった場所にパネルを入れて補強、これがカーボンなのがマニアックだ、ここを裏側のトランク側から見るとさらに補強バーツが入る、画像はネット上から拝借
↑ 「86 TRD Griffon Track Edition Concept」のフロントフェンダー画像、現在の世界的トレンドの穴あきフロントフェンダー、これでやっと86も世界のスポーツカーの仲間入りか?、デフューザーは単純な形状では無くアッパーとロアーに分かれている、マフラーはセンターにまとめて2本出し、出口が太すぎないのが通好みだ、太けりゃ良いというもんじゃないのだ、画像はネット上から拝借
↑ 「86 TRD Griffon Track Edition Concept」のインパネとシート画像、インパネで目立つのはステアリングホイールだろう、より真円で小径になっている、やはりスポーツカーのステアリングホイールは真円に限る、シートは当然のことながらフルバケットが入る、画像はネット上から拝借
並のチューニング内容では無い
こうしてざっと見ただけでも並のチューニングとは異なるのが分かる。実質本位の質実剛健な、往年のTRDの製品を思い出すような渋い仕上がりをしている。ボディ補強等の詳細な情報が無いので、どうなっているのか非常に気になるところだ。このシリーズはコンプリートカーとして発売の可能性もある。今後の情報を待つとしよう。
今回はこのへんで
では