最近トヨタのプロボックスがモデルチェンジして新しくなった。
実は商用車はあまり興味が湧かなくて、「あっそう」という感じでニュースを読み飛ばしていたのだが内容をキチンと見てみるとなかなか工夫されていてこれはこれで凄いのだ。
営業車として荷物を運んだり営業マンの足として使われる車って本当にイロイロあると思う。TomTomもサラリーマンの頃は大いに利用させてもらったものだ。特に4ナンバーのバンタイプの車は万能で、ピープルムーバーとしても使われるし、バンとして荷物を運ぶこともできるので大変お世話になった。この4ナンバーというのがなかなか面白い存在で独特の世界観を作っていると思うのだ。サイズは5ナンバーと同じで、荷室を優先したことでリアシートが狭くなっていることが多い(最近は多少改善されているようだ)。4ナンバーは車検は毎年必要であり、保険は年齢区分が無くて全ての年齢の運転者に適用される内容となっている(商用で誰でも乗るということが考慮されているのだろう)。
現場の営業マンに聞いたらすぐわかる事
こうした車で営業マンはどんなことをしているのだろう?とメーカーが真面目に考え始めたのだろう。今回のトヨタのプロボックスの内容を見て、なるほどと思ったことが多かった。特に1度会社を出てしまうと1日中車で営業するような形態が多い場合は、営業車の車内が営業マンの事務所になる。こうしたことを考慮した装備がされているのが実に実用的だ。
↑ トヨタ「プロボックス」のインパネ画像、上の画像は番号のついているところがなんらかの仕掛けがあるところ、右端にはペットボトルそしてセンター部分には紙パックの飲み物が置けるようになっているところが面白い車内でお弁当を食べることを考慮しているのだろう、下の画像はセンター部に仕込まれたトレーの拡大画像でちょっとした大きさのトレーが収納式となっている、ここにタブレットだとかノートPCだとかを置いてSFAソフトを使って営業報告をモバイル通信で行うようなことを想定しているのだろう、こういった装備は今まで見たことが無いので非常に画期的だと思うし実際に役に立ちそうだ、画像はメーカーサイトより拝借
少し前まではカローラバンなんかを使うことが多かったのだが、これらの車に共通なのは意外と燃費が良いという事だ。エンジンは概ね1.3Lか1.5Lなのだが、日常で使用する際の燃費が凄く良い(実用燃費で20km/Lを超える)。ここは営業車として基本的に押さえなければならないポイントだ。燃費は商売で使う以上良くなければ営業車としての選択は無いのでシビアなポイントだ。トヨタの「プロボックス」の場合は1.5Lモデルで18.2km/L(JC08)、日産の「ADエキスパート」の1.5Lモデルで17.4km/Lとなっている。
↑ 日産「ADエキスパート」の室内装備画像、左は助手席を倒してそのシートバックが机になりさらにパネルをひっくり返して拡大できるという装備、右はセンター部にホワイトボードが装備されている、実は車で営業中に1人だと電話がかかってきてメモるのはちょっとした大変なことなのだ、しかしセンター部にあるので右利きの人は全く使えないと思う、画像はメーカーサイトより拝借
こうして良く見てみると営業用の車は質実剛健だけではなく、ちょっとした工夫がモノを言う時代になってきたようだ。今までこうした装備があまり目立たなかったのが不思議なくらいだ。燃費とか信頼性それに積載性とかは当然要求される性能として抑えなければならないが、使うのは人間なので使い易くて疲労が溜まらない車が良いに決まっている。会社の総務の車両購買担当者もこうしたことを勉強しなければならいだろう。
今回はこのへんで
では