友人のサーキットデビューを目指すEK9だが、サーキットを走る日程が決まった。
2014年9月27日にセントラルサーキットへ行くことになった。
なんだか過保護な親のようだがその際にはメカニックとして同行する予定だ。
EK9の準備も随分進み、今回はブレーキのエア抜きを行った。
ブレーキのエア抜きと言えばいくつか目的がある。
1つは文字通りエア抜きだ、ブレーキラインの途中にエアが噛んでしまうとブレーキタッチが悪化してしまうし、熱が入った時に膨張してブレーキが利かなくなる。
このエアを追い出してしまうのがエア抜きなのだ。
また、ブレーキフルードを入れ替えてしまうという目的もある。
今回はどちらかというとブレーキフルードを入れ替えるという目的だ。
エア抜きは基本的なメンテナンス
簡単にブレーキのエア抜き作業のやり方について書いておく。
- 車をリジットラック(馬)に乗せる
- マスターシリンダーから遠い車輪からエア抜きを行う
- エア抜きはワンマンブリーダーを使用する
- マスタシリンダー内のブレーキフルードが減ってきたら継ぎ足す
- 4輪とも完了すれば終了
車をリジットラック(馬)に乗せる
車をガレージに入れてジャッキアップし、リジットラックの上に載せる、4輪とも上げて作業する時はリジットラックに乗せるのが安全だ。
↑ EK9レース仕様のフロントブレーキキャリパーはごくごく普通のもの、シングルポットのスライド式、スタッドボルトは5本、この車のディスクはスリットの入ったものに変えている、足回りはオーリンズ、ブレーキパッドは制動屋RM551+
↑ リアのキャリパーもごく普通の形状、リアブレーキパッドは制動屋SP300
マスターシリンダーから遠い車輪からエア抜きを行う
EK9は右ハンドルでブレーキのマスタバックも右側にある。エア抜きを行う際には一番遠い車輪から始める。つまり作業順序は1:左後輪、2:右後輪、3:左前輪、4:右前輪ということになる。
ワンマンブリーダーを利用したブレーキエア抜きのやり方は次のように行う。
- ブレーキキャリパーに付いているブリーダーボルトのキャップを外す
- ブリーダーボルトに適合するメガネレンチを装着する
- メガネレンチの上からブリーダーボルトにワンブリーダーのホースを接続する
- ブリーダーボルトを緩める
- ブレーキペダルを踏んでブレーキフルードを押し出す
- 適時マスターシリンダーにブレーキフルードを補充する
- 終わったらブリーダーボルトをメガネレンチで締めこみゴムキャップをする
↑ いつもこれを使ってブレーキのエア抜きを行っている、ワンマンブリーダーと言う名前のツール、これを緩めたブリーダーバルブに装着しておくと一人でブレーキを踏んでエア抜きができる、ホースの途中に逆流防止のバルブが入っていてエア噛みを防ぐようになっている。持っていれば非常に便利、無くても昔ながらに2名で作業は可能だ
マスタシリンダー内のブレーキフルードが減ってきたら継ぎ足す
ブレーキペダルを踏んでブレーキラインのブレーキフルードを押し出す。
押し出されたブレーキフルードはワンマンブリーダーのボトルに入っていくという仕組みだ。
どんどんブレーキペダルを踏んでいると当然のことながらマスターシリンダー内のブレーキフルードが減ってくる。
完全に無くなってしまうとブレーキフルードにエア噛みを起こしてしまうので元も子もない。
適当なところでマスターシリンダ―にブレーキフルードを継ぎ足してやる。
↑ 今回使用したブレーキフルードはゴールデンクルーザーDOT4と言う昔からあるブレーキフルードだ、このフルードは安い割に性能がまずまずなので愛用している、安いので頻繁にエア抜きをしても精神的に楽だ、踏んだ感じはカチッとしていてサーキットでも問題無く利用できる
↑ EK9のブレーキマスターシリンダー辺り、ブレーキマスタシリンダーのキャップを取って減ってきたブレーキフルードを継ぎ足す、この時に空にしてはならない、また溢れたりこぼれたりしても後始末が大変なので注意する、溢れたりこぼれたりした場合はブレーキフルード自体が腐食性なので素早くブレーキクリーナー等で洗い流すようにする
4輪とも完了すれば終了
ブレーキのエア抜きは4輪ともこの作業を繰り返す。
4輪ともフルにブレーキフルードを入れ替えると約1Lを使うのであらかじめブレーキフルードを用意しておく。
フルに入れ替えるのでなければワンマンブリーダーのホースを見てブレーキフルードの色が新品の色になってきたらOKだ。
エア抜きしたついでに各キャリパーのスライドピンのボルトをチェックし緩んでいたら締めこんでおく。
サーキット遠征用の工具を整理した
今度サーキットへメカニックとして同行するのでポータブル工具の中身を再確認した。
これくらいあれば大体の整備は出来そうだ。この他にはトルクレンチ、エアゲージ、ジャッキ、空気入れ、エア抜き道具、ガムテープ等が必要だと思うが各自の車の整備状況にもよるだろう。
↑ サーキットへはある程度の作業ができる工具と材料を持参したい、これは必要最小限だが場合によってはもう少し足さなくてはならないだろう、意外とインシュロック(ロックタイ)や針金も必要なので用意しておく、必要なスペアパーツとしてブレーキパッドやオイル等も必要に応じて持って行くようにする
車弄りはいくつになっても楽しい
TomTomはこうした作業は何年か振りだ、いや~これは楽しい。
車弄りは非常に楽しくガレージで過ごす時間は至福の時間だ。
読んでいただいた皆さんも自己責任で作業を安全に行っていただきたい。
やはり安全がなんと言っても最優先です。
現在のEK9仕様
エンジン:ノーマル
エンジンマウント:無限
ミッション:ノーマル
デフ:ノーマルトルセンLSD
吸気系:ノーマル
排気系:マフラー5ZIGEN
ブレーキ:ノーマルキャリパー+ディクセルスリットローター前後
ブレーキパッド:前-制動屋RM551+、後-制動屋SP300
足回り:オーリンズDFVラバーアッパーマウント
無限強化ゴムブッシュ
タイヤ:ダンロップ ディレッツァ Z2 スタースペック205/45R16
ホイール:7J16インチホイール
ステアリング:モモ モデル08 レザー/ブラックスポーク
シート:ナニワヤバケットシート×2
ハーネス:サベルト3インチ4点式
所有者:管理人の友人
今回はこのへんで
では