ルノー 新型「ルーテシアRS」は日本でも発売間近、普通のルーテシアの試乗は好印象

ルノーの新型ルーテシアはなかなか評判が良いみたいだ。

新型ルーテシアに試乗してみた

かくいう私もつい先日、新型ルーテシアに試乗してきた。試乗させていただいたのは新型ルーテシアのインテンスという普通のルーテシアの最上級グレードだ。
結論から言うとこの新型ルーテシアは買いだと思う。
まず新型ルーテシアのデザインだが外観は既に報道されている通りのもので実物を見ても違和感が無い。
室内の質感も200万円そこそこの車としては十分なものだ。特に前席のシートはたっぷりとしたサイズで、かなり大柄な人が乗っても問題無いだろう。シートのハイト調整も付いていてポジションはかなり自由度がある。ステアリングはチルトとテレスコピックの両方の調整が付き、かつその調整範囲が広いのが印象的だった(テレスコピック調整でかなり手前へ引っ張り出せる)。

新型ルーテシアのEDCはスムーズだ

走り出すとEDC(ダブルクラッチ)はかなりスムーズな印象で、初めてこのタイプのミッションに乗った人も違和感は無いだろう。超微速時は本当に少しだけぎこちない印象が残るが、それ以外は坂道発進も含めて全く問題が無い。またシフトレバーでマニュアルモードを選択できるがそれほど操作する機会が無かった。

新型ルーテシアのエンジンは独特のフィーリング

新型ルーテシアのエンジンについては少し不思議な印象を持った。
排気量から言うと全く期待してなかったのだが、走らせてみると今までには無い感触だった。どちらかというと回転というよりトルクで走るタイプなのはスペック通りだ。
試乗なのであまり回していないが4000回転くらいまでの印象は次のようなものである。
エンジンは低回転からスムーズでトルクが太いため運転しやすい。そこからはやはり回転ではなくトルクなのだが、スルスルっと抑揚が無いというかスムーズというか、あまり他に例を見ないタイプの加速だ。
トルク型ではVWもそうだが、それとも異なるさらにスムーズな印象だ。全体的にアクセルワークに対するレスポンスが鈍く反応するまでに多少のタイムラグがある、これに慣れてしまえば問題無いだろう。ちなみに今回はECOモードは使っていない。

 

新型ルーテシアのハンドリングは及第点

新型ルーテシアのステアリングはかなり正確で素早い反応を見せるが操舵力が軽すぎる印象。剛性感はそこそこありガッカリすることは無いだろう。
新型ルーテシアのブレーキはリニアに効くタイプでリアがドラムではあるが感覚的には全く気にならない。欲を言えばもう少しブレーキ全体に剛性感が欲しい。

 

新型ルーテシアの乗り心地は固め

新型ルーテシアの乗り心地だが低速では少し角がありコツコツする感じだ。
しかしスピードが出るに従ってフラットになっていく。17インチのタイヤホイールを履いている割には良い方だ、さらに16インチのモデルの方が乗り心地は良いのではないかと思った。
激しいコーナリングは試していないが、軽いコーナリングではロールも軽くこの種の通常のモデルとしては良く出来た足回りだと思う。

総合的には新型ルーテシアは大変よくできた車で、デザインさえ気に入れば今までダブルクラッチやフランス車に乗ったことのない人にもお勧めだ。普段のお買い物にもちょっとしたツーリングにも十分使える。惜しいのはアイドリングストップや衝突防止等の機構が省略されていることだが価格から考えると十分頑張ったのではないだろうか。

 

新型ルーテシアRSも発売直前

最後にセールスの方からもうすぐ新型ルーテシアRSも発表しますとの情報を聞いた。
カタログもいただいたので本当にすぐ発売のようだ。こちらは価格が少々張る(300万円切るところからスタート)が通常のモデルの完成度がかなり高いため凄く期待できる。
さらに新型ルーテシアRSの新しい情報があれば追っていきたい。
新型ルーテシアRSのカタログ

新型ルーテシアRS日本仕様スペック

サイズ:全長4,105mm×全幅1,750mm×全高1,435mm
ホイールベース:2,600mm
車両重量:1,280kg
エンジン:直列4気筒直噴ターボ1,618cc
最高出力:200ps/6,000rpm
最大トルク:24.5kgm/1,750rpm
ミッション:6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)
サスペンション:前マクファーソン、後トレーリングアーム
タイヤ:標準205/45R17、オプション205/40R18
価格:299万円〜

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今回はこのへんで
では