管理人が以前から気になっている「Alpine Vision」だが、2017年にはヨーロッパではデリバリーが開始されるようだ。
「Alpine Vision」には限定車が設定されて「Premiere Edition」とネーミングされている。
この「Premiere Edition」はAlpineの創業年にちなんで1955台が製造されるのだがヨーロッパではすでに予約が開始されている。
予約方法は Alpine のWebページから専用アプリをダウンロードして行うという非常に現代的なものだ。
「Alpine Vision」日本でも導入が発表されていて2018年にデリバリーとなる。
そんな「Alpine Vision」を改めて見てみた。
なんていうのだろうかこういう雰囲気
「Alpine Vision」の車を見ていて感じることは他にはない不思議な印象を受けることだ。
この印象を言葉で言い表すのはたいへん難しいのだが一言で言うと「あやしい」って感じだろうか。
なんだか未知の生物に触れるような、マジマジと見てはいけない女性を見てしまったような、例えが悪いがそんな印象を受ける。
管理人TomTomはそんな怪しい雰囲気を漂わす「Alpine Vision」が大変好みなのだ。
こうした雰囲気を醸し出すフランスの文化というのは本当に不思議というか奥が深いと言うか他にはないものだ。
オリジナルのA110もそうだが他に似たモノがない。
それでいてどこかで見たような見ないような絶妙な造形となっている。
ボディーそのものも全体的に見れば何の変哲もないクーペ形状であまり凹凸がなくツルっとしている。
エンブレムも最小限で全体的にスムージングされているようなボディーなのだ。
各部の意匠も凝っていてヘッドライトやドライビングライトがあやしい雰囲気を醸し出している。
わざわざこうした凝ったライトを作るためにライトのユニット自体も作っているようだ。
このライトはXビームと呼ぶ、その内部部材が下の画像だ。
「Alpine Vision」の内装も良い雰囲気
「Alpine Vision」は内装も素晴らしい。
60年台から70年台の雰囲気をよく醸し出しているが決して見てくれだけのものではなくキチンと作り込まれている。
それがレザーのキルティングだったり削り出しのメタルワークというところに現れている。
下の画像だけ見るとなんだか全くわからないがきっとこれが車を動かすキーになっているのだと思う。
キーも差込口も削り出しのアルミで作られている。
上の画像の赤いキーが刺さっているのが下の画像のステアリングホイールのすぐ右のところだ。
その下にはヒーターの温度調整だろうか懐かしい形状だがトリコロールになっているのが芸が細かい。
操作的にはブラインドタッチができるようなダイヤルだったりスイッチとなっていて最近のタッチパネル方式とは少々異なる。
こうしたところにこだわりを感じる。
ステアリングホイールのスポーク部分もアルミがむき出しとなっている。
ステアリングホイールの形状は惜しいことにD型で下がフラットな形状、やはりこれは真円でなければあかんだろう。
ステアリングホイールに装着されたパドルはアルミからの削りだしとなっていて機能的な造形。
インパネ中央部の5連スイッチも凝った形状と手間のかかる作り方をしている。
こうした細部にまでこだわりがあるのは素晴らしい。
シートとシートの間にあるセンターコンソールは下のようにベースがアルミで造形されている。
よく見ると裏側が肉抜きされていて軽量化と剛性アップを図っているのが分かる。
「Alpine Vision」のスペックは全く不明
現在のところ「Alpine Vision」のスペックは全く発表されておらず不明だ。
断片的に聞こえてくるのはエンジンはミッドシップマウントで4気筒ターボ、2ペダルということくらいだ。
そのうちに正式発表されるとは思うが現在分かっているのは次の内容のみとなる。
少々小さくて読みにくいが内容は次の通り。
- 「Première Édition」は自分の好きなナンバリングを選べる
- ボディーカラーは3色
Blue Alpine
Blanc solaire
Noir profond - 0-100km/hは4.5秒
- デリバリーは2017年
UKと日本は2018年 - 価格は55,000ユーロ~60,000ユーロ(フランスでの税込み価格)
少し上から見ると普通のFRクーペに見えるがこの「Alpine Vision」はミッドシップなのだ。
フロント部分が往年のソアラに見えなくもない。
フロントフードの下には何が入っているのだろうか。
テールライト周りの造形はなんとなくアウディっぽい雰囲気がある。
リアウィンドウはA110と同じ形状をしていて見る人が見れば涙が出そうな絶妙な形状。
リアには小さいながらもトランクが備わり多少の荷物は積めるようだ。
ドアミラーはひょっとしたらベース部分が削り出しのアルミからできているのかもしれない。
ドアミラーを真上から見ると鏡面が浮いているような取り付け方になっているのが面白い。
改めて「Alpine Vision」に感じたこと
管理人TomTomが改めて「Alpine Vision」を見て感じたことは車ってやはり感性な乗り物という事だ。
車をドライビングしていて触れる部分、例えばステアリングやシートやペダルにシフトレバー、こうしたところが自分の好みのデザインと感触だとうれしくってしょうがない。
自分が触れる部分と同様にボディーの造形についても見てて楽しい形というのがある。
好きな形状というのは人それぞれだと思うが皆にあるだろう。
こうした微妙なところのデザインだとか形状というのは感性の領域だ。
管理人TomTomは画像で見ただけだが新しいモデルである「Alpine Vision」におおいに魅力を感じたのだった。
最近の日本車にはこうした部分が大いに欠如していて深く車を愛でるという雰囲気にならない。
逆に少し前の国産車、ノスタルジックカーなんかはそういう雰囲気がプンプンしているのだ。
この違いってなんだろうと思ってしまった。
ともすれば車にはスペックを求めがちだが、こうした感性に訴えかける部分をもっと重要視するべきだと思う。
古い車にはあって現代の新しい車には無いモノ。
難しいがこれも車が生き残っていくひとつの要素なのだろうと思う。
管理人TomTomもこの「Alpine Vision」は是非欲しいと思うのだった。
今回はこのへんで
では