オーテックという会社をご存じだろうか。日産の特殊車両を手掛けるいわゆる特装会社だ。
マニアックなオーテックの車
特装された商用車や福祉車両を作っている。そして何より昔から日産のスペシャル市販マシンを作る会社として有名だ。
そのコンパクトカーの代表が先代マーチ12SR等の車なのだ。エンジン内部まで手を入れる手の込んだモデルが多かった。
実はこのオーテックがNISMOバージョンの車も製造していたりする。企画はNISMOだが製造はオーテックなのだ。
コンパクトカーに熱い車が欲しい
ところで最近日産の車がつまらないと感じている方は多いのではないだろうか。GT-R等のハイエンドのモデルは十分手間のかかった素晴らしい車なのだが、コンパクトカー等の庶民が手の届くところに熱い車が無いのだ。やっとここにきてマーチやノートにNISMOバージョンが登場しているがまだ満足できる内容ではないのだ。
↑ オーテック製のマーチ「ボレロR」、外観はちょっとレトロ風に仕上がっている、叩きだしたようなオーバーフェンダーが懐かしい形状、小さいながらも速そうに見える、画像はネット上から拝借
マーチ「ボレロR」の内容は非常に凝ったモノ
今回紹介するオーテック製のマーチ「ボレロR」はまだ市販車では無くワンオフ車だそうだが、その内容にはマニアックなこだわりが感じられて手に入れてみたいと思わせるモノがある。
エンジンはノートライダーハイパフォーマンススペック用のHR15DEエンジンをベースにECUのチューニングが施してある。
ミッションはCVTから5MTへ換装、またギア比もローギアードに変更されている。
さらに凄いのはボディーだ、ボディーフロアはFF用ではなく4WD用に換装され剛性を確保しているというのだ。このやり方って手間がかかるし通常では補強材で処理するところを手間をかけている。
これに合わせて足回りはもスープアップされている。足回りはオーリンズ、フロントスタビ追加、リアのビームは強化品、リアをディクブレーキ化という内容となっている。
タイムスリップしたマーチ「ボレロR」の外観
圧巻はその外観だ、なんだか20年ほどタイムスリップしたような外観になっている。
タイヤホイールは15インチの195/55とし7.5Jのリムで引っ張る。それを収めるフェンダーはなんと!たたき出しのようなオーバーフェンダーとなっていて、なんだかうれしい気持ちにさせる。
こういったスマートではないかもしれないが中身が熱い車を希望している人は多いのではなかろうか。
確かにNISMOはカッコ良いしブランド力はある、しかしもっとこだわりが感じられるモデルが欲しいと思うのだ。
このオーテック製マーチ「ボレロR」が市販化されることを期待しよう。
今回はこのへんで
では