最近、車関係のニュースに良く登場するのがGPUメーカーのNVIDIAだ。
PCに詳しい人ならご存知だろう、グラフィックボードに搭載されているGPUで非常に有名なメーカーである。かくいう私もデスクトップPCはNVIDIAのGPUボードを使っている。
NVIDIAと自動車メーカーとの関係
そのNVIDIAと自動車メーカーとの関係は、やはり本業のGPUでのグラフィック処理が基本のようだ。
メーカーではコンピューター上で各種のシュミレーションを行い様々なことを実物を作る前に確認する。その一つの表れが我々も良く目にする車の画像だ。
最近の発売前の車の画像はもちろん実車もあるだろうが、コンピューターグラフィックによる画像も多くなってきていてそのクオリティーが非常に高い。素人目には実車とコンピューターグラフィックとの区別が難しい程だ。
グラフィックだけではないのだ
最近ではこれに加えて車自体に搭載する半導体としてのニーズに応えている。具体的に言うと次の3つの用途がある。
- 車載情報システム用
- メータークラスター用
- ドライバー支援用
これらはインターネットへの接続やWiFi等の通信もするし、精緻なグラフィックでドライバーに情報を提供するものだったり、最近普及しつつある自動ブレーキ等への対応だったりする。
こうした用途に使われているのだ。NVIDIAの本来の分野であるグラフィック処理からさらに範囲を拡張して自動車メーカーと密接に動いている。ある意味車がコンピューター化というか、大きなネットワークに接続された1つのノードである。そしてそのノード自体が自律的に動くことはもちろん、ネットワークを介して動くモードを持ったシステムだとも言える。
こうした機能に加えてマンマシンインターフェースを司るという機能も持っているのだ。
そう考えると車載される半導体として非常に複雑多岐にわたる機能と大きな期待がかかっているのが分かるだろう。
自動車メーカーとサプライヤーの関係は新しい時代に突入
またNVIDIAはこうした自動車メーカーへの半導体の提供と共にソフトウェアも提供しているところが特徴だ。
これにより自動車メーカーの開発コストが下がり安価に我々に車を提供できるという訳だ。逆に言うとNVIDIAのソリューションにより画一的になってしまうこともあり得るだろう。
ここは自動車メーカの腕の見せ所だろう。
↑ NVIDIAの自動車メーカー向けのソリューション、車を作る段階と販売の段階、そしてユーザーが自動車を使い段階のすべてにソリューションを提供する、最新の自動車はNVIDIAの半導体でできていると言っても過言ではないかもしれない、画像はネット上から拝借
↑ NVIDIAの自動車メーカー向けのソリューション実例、テスラモーターズの「モデルS」にNVIDIAを採用している、なんだか新しいコンピューターを買うように車を買うようになってしまうのだろうか、機械的なことをおろそかにしないようにしないといけないと思う、画像はネット上から拝借
今回はこのへんで
では