本当にレガシーの後継なのか?と思うのだ。
↑ スバル新型「レヴォーグ」の全体画像、塊感のあるそこそこまとまったデザイン、サイズ的には小さくなったとされているが全長のみが小さくなっただけだ、日本で取り回しがしやすいというサイズからは少し大きいと思うせめて全幅が1,750mmまでに収めてほしかった、画像はメーカーサイトより拝借
レヴォーグのサイズに納得がいかない
レガシーが大きくなりすぎたので日本国内向けに小さな専用モデルを作ったということになっている。
しかし実際のサイズを見てみるとそれほど小さくなっていない事が分かる。個人的には車のサイズで重要なのは全幅だと思っている。
というのは車の取り回しで一番影響が出るからだ。特に駐車場での車庫入れではこれが一番効いてくる。
その全幅を比較してみると。
全幅の比較
4代目レガシィ:1,730mm → 現行レガシィ:1,780mm → レヴォーグ:1,780mm
※現行レガシィと同じ全幅ではないか!
ちなみに全長も比較してみた。
全長の比較
4代目レガシィ:4,680mm → 現行レガシィ:4,790mm → レヴォーグ:4,690mm
確かに全長は100mm短くなっているが全幅は全く変わっていないのだ。
これでは国内向けに小さなボディーにしました、とは言えないのではないのかと思う。
スバルでは「25年目のフルモデルチェンジ」とも言っているが、レガシィという車名は全く出てきていない(ここが言葉のマジックだ)。
レヴォーグの正体とは?
とすれば新型「レヴォーグ」はどういった位置付けの車なのだろうか。
国際的に見ると新型「レヴォーグ」はCセグメントに当たり、昨今一番の売れ筋のCセグメントに打って出るスポーツワゴンではないかと思うのだ。
エンジンのバリエーションを見てもその片鱗が見えるような気がする。新型「レヴォーグ」では2種のエンジンをラインアップしていて、1.6Lターボ170psと2.0Lターボ300psである。
前者は流行のダウンサイジングとなっていて、この大きさのボディーと重量には少し役不足な印象がある。パワーウェイトレシオは1.6Lで9.1kg/psとなり平凡な値だ。
しかしこれが2.0L版になると5.2kg/psとなりスポーツカーと言っても良い数値を叩き出す。これであればヨーロッパでも並み居る強豪と数値の上では同じ土俵に上れるのではないだろうか。
想像するにこの大馬力を受け止め、さらにドライバビリティーを満足いくレベルまで引き上げるために、スポーツカーとして実績のあるインプレッサのシャーシを用いたのではないかと想像する。
さらにトランク容量は522Lあり、現行の520Lレガシィをわずかだが上回る容量を確保し本来のワゴンの機能を損なう事なく仕上がっている。
これはトランク容量を重視する欧州向けでは必須の条件だ。
レヴォーグの細部も見てみよう
↑ スバル新型「レヴォーグ」のロアアーム画像、結構凝ったことがされていてGT-Sグレードではアルミ鍛造ロアアームが採用されている、これを見るとGT-Sグレードは他のグレードとは全く別の車と思ったほうが良いかもしれない、画像はネット上から拝借
↑ スバル新型「レヴォーグ」のホイールハウス内画像、GT-Sグレードは足回りにビルシュタインを採用している、排気量を問わずGT-Sグレードはこうしたアルミロアアームやビルシュタインを装備する、そうすると本命はGT-Sグレードの2.0Lモデルということが言えるだろう、赤い部分はストラットの取り付け部が補強されていることを示している、この鉄板を溶接して補強を行う方法はラリー車両やレース車両では多く見られる、取り付け部の剛性アップを図り正確なハンドリングを実現する、画像はネット上より拝借
↑ スバル新型「レヴォーグ」のAピラー付近の画像、この画像も赤い部分が補強されていることを示している、フロントドアの前端部分、垂直方向水平方向それに加えてAピラー方向に補強が走る、後付けの部品でも良く補強する部分だ、ただしAピラーはなかなか補強することができないので最初から剛性アップをしてあるという事は期待できそうな印象、と言ってもオリジナルボディーに比較してということなので乗ってみないと分からないだろう、画像はネット上から拝借
↑ スバル新型「レヴォーグ」のサーキットでの走行画像、今からコーナーのクリッピングポイントに付こうという場面だ、速度は分からないがアンダーステアは出ていないようだ、クリッピングポイントに付くだけの姿勢が既にできているように思う、小さくなったとはいえ全長が4,690mmもあるのでこいった場面では鈍重に見える、こうして積極的に振り回す車ではないだろうが振り回す事は可能という事だ、画像はネット上より拝借
レヴォーグは海外も睨んだモデルなのだ
ボディーの剛性アップやロアアームのアルミ化などはその最たるものだろう、コストの掛かる部分を地味に仕上げてきているのは非常にスバルらしい部分ではある。
ただし、この裏側には走りに大変うるさいヨーロッパのマーケットに新型「レヴォーグ」で切り込みたいという意思があると感じている。
いずれこれはハッキリすることだろう。本日はこのへんで
では