ホンダ「シビック クーペ」と言えばかつては日本国内でも販売されていたシビックベースの2ドアクーペバージョンである。
日本では絶滅したクーペという形
この種のクーペって車は日本では全く無くなってしまった。
かつてはかなりの種類の2ドアクーペスタイルの車があり、それぞれに工夫を凝らしていたものだ。個人的に上げるとすれば現在はドリフト等で使われるシルビアなんかはその代表だと思う。
そのクーペってどんなスタイルなのかというと、2ドアでトランクが付いている形状の車だ。
高級車は別だが世界的にこういったクーペスタイルの車は種類が少なくなっている。ハッチバック形状の2ドアというか3ドアはコンパクトカーを中心にしてたくさん存在する(日本では無くなってしまったが)。
日本では実用性を重んじるばかりにハッチバックでも5ドア(リアハッチも含めて)のみとなり3ドアは無くなってしまった。
個人的には大変寂しい事だがこれは需要と供給の関係なのでしょうがない。
日本国内ではハッチバック、クーペ問わずに後部座席用のドアを装備しないモデルが無い状況だ。
アメリカではクーペは受ける
一方面白いことにアメリカではこういったクーペは各社ラインアップしていて現在でも発売中だ。
アメリカではこの種の車は秘書が通勤用に使う車としてジャンルが確立していた時期がある。この「秘書が通勤に使う」というのは一つのマーケットを端的に言い表したものだ。
例えばこういうことである。
- 女性が好む外観はそこそこスポーティーでカッコ良い
- 明るい色の設定がある
- 通勤に使うのでたくさん人は乗らないのでそこそこコンパクト
- 通勤に使うので燃費は良いほうがイイ
アメリカにはこういった需要が少なからずあるようで、実際には女性が乗るのかどうかは良く分らない。
今回紹介するホンダ「シビック クーペ」をはじめとしてサイオン「tC」というのもある。いずれもボディーはそれほど大きくなくエンジンは2.0L前後、2ドアのクーペスタイルをしている。
日本ではハッチバックのコンパクトカーや軽自動車が選択肢となるのだろう。
日本では最近爆発的な売れ行きを見せている軽自動車がこのあたりの需要を満たしているのだろうと思う。
このあたりは国によってマチマチだと思う。
ホンダ「シビック クーペ」の外観
シビッククーペを画像で見てみよう。
↑ ホンダ「シビック クーペ」のフロント画像、Aピラーから前は確かにシビックのテイストがある、Aピラーから後ろは全く異なる造形となっていてこれぞクーペというスタイル、画像はメーカーサイトより拝借
↑ ホンダ「シビック クーペ」のリア画像、リアはハッチバックではなくトランクが付くのがクーペ、これだけリアウィンドウの傾斜がきついとトランクの使い勝手は悪そうだ、やはり実用性をうんうんする車でもないのだろうか、画像はメーカーサイトより拝借
↑ ホンダ「シビック クーペ」のサイド画像、少し腰高だが全体的にはまずまず綺麗なシルエット、リアフェンダー辺りに少しセリカっぽい、後席のウィンドウが非常に小さい、後席に座ると少し窮屈な印象になりそうだ、画像はメーカーサイトより拝借
↑ ホンダ「シビック クーペ」のトランク画像、ハッチバックではなくきちんとトランクが付く、奥行はあるのだが開口部が小さいので実用性は少し削がれる形状、そこが気にならなければ結構使えるのかもしれない、画像はメーカーサイトより拝借
↑ ホンダ「シビック クーペ」のインパネ画像、インパネは他のシビックに準じるもの、2段のメーターが少しうるさい感じ、センターコンソール部分がドライバーの方を向いているのが印象的、画像はメーカーサイトより拝借
↑ ホンダ「シビック クーペ」の後席画像、乗り降りは不便だが結構広い後席、トランクスルーもできるので長い荷物も困ることは少ないだろう、こうしてみると意外と実用性は高いのかもしれないと思い始めた、画像はメーカーサイトより拝借
↑ ホンダ「シビック クーペ」のエンジン画像、エンジンはNAの1.8L4気筒で143HPを発揮する、面白味は無いが非常に実用的なエンジンだ、画像はメーカーサイトより拝借
実用性の高そうな ホンダ「シビック クーペ」
結局、常時使うのが1人か2人で実用性があり、スタイルも気になるという欲張りな層に向けての車のようだ。
ホンダ「シビック クーペ」自体のサイズは、全長4,519mm×全幅1,753mm×全高1,397mmとなっており、重さは1,300kg前後なのでコンパクトではないが大きい車ではない。
軽自動車のクーペなんてどうだろう。
本日はこのへんで
では