なんと640hpのキャデラックCTS-V、日本でも近々に発売か

キャデラックにはATS-V(455hp)という強力な車があるのだが、これを上回るパフォーマンスのCTS-Vというシリーズがある。キャデラックにおけるATS-Vの兄貴分がCTS-Vというわけだ。
このCTS-Vは日本のキャデラックサイトを見ると2015年7月7日に公開予定とある。たぶんアメリカでの販売開始に合わせているのだろう、近々に日本でも発売さえるだろうと思われる。
その強力なCTS-Vの内容を見てみよう。
キャディラックCTS-Vのクリスタルホワイト職のフロント画像
↑ キャデラックCTS-Vのクリスタルホワイト色のフロント画像、この車のイメージとしてはメーカー自身も黒っぽい色を推しているが意外とこうした明るい色では品行方正な高性能車って感じもするので良いかも、画像はメーカーサイトより拝借

CTS-Vの心臓は6.2LのV8スーパーチャージャー付き640hp/855Nm!!!

CTS-Vの一番の特徴はそのエンジンだろう。640hpと855Nmという超弩級のパワーを発揮するV8スーパーチャージャー付きエンジンを積んでいるのだ。
このエンジンは大排気量エンジンだが最高出力を発揮する回転数が6,400回転と高くただ者では無い。
最高トルクの発生回転数は3,600回転となっているので下がスカスカという訳でもなさそうだ。
キャディラックCTS-Vのフロント画像
キャディラックCTS-Vのリア画像
キャディラックCTS-Vのサーキット画像
↑ キャデラックCTS-Vのフロントとリア画像それにサーキットでの画像、これがメーカーが推すCTS-Vのイメージだ、日常は都会で過ごし時にはサーキットを走らせるというイメージ、確かに街中でもサーキットでもなかなか似合っているし高性能車っぽい外観で凄味がある、画像はメーカーサイトより拝借

CTS-Vのライバルはドイツ勢

CTS-VのライバルはBMWのM5、メルセデスのE63AMGあたりを設定しているようだ。確かに馬力を見ると500hpオーバーのスポーツセダンのカテゴリーで同じ土俵に乗っている。アメリカのキャデラックのサイトではハッキリとこれらのライバルとスペック比較が掲載されているのが大変興味深い。
個人的に面白いと思ったのはCTS-Vの狙う2面性という部分だ。これは街中では大人しく高性能セダンとして普通に乗りこなせるが、サーキットへ持ち込むとそのパフォーマンスを目一杯解放して走ることができるというものだ。こうしたハイパフォーマンスセダンでハッキリとサーキット走行を打ち出しているのは珍しいのではないだろうか。
キャディラックCTS-Vのインパネ画像
キャディラックCTS-Vのシート画像
↑ キャデラックCTS-Vの室内風景、ハードコアな高性能車という印象は無い室内の作り、キャデラックらしいとも言えないが普通に乗りこなせそうだ、この車のパフォーマンスを考えると現実的には厳しいと思う、そのためかシートはオプションでレカロの設定がある、画像はメーカーサイトより拝借

確かにCTS-Vの装備は一級品

CTS-Vはこういった性格付けなだけにスペックや装備を見ても一級品だ。それではスペックを見てみよう。

CTS-Vのスペック

サイズ:全長5,019mm×全幅1,834mmmm×全高1,453mm
エンジン:6.2L V8 supercharged ガソリン
最高出力:640hp/6,400RPM
最大トルク:855Nm/3,600RPM
ミッション:8速AT
デフ:Electronic Limited Slip Differential
駆動方式:FR
ブレーキ:ブレンボキャリパー
サスペンション:前ストラット、後マルチリンク、V-Series tuned Magnetic Ride Control
ホイール:鍛造アルミホイール、前9.5×19、後10×19
タイヤ:Michelin Pilot Super Sport、前265/35ZR19、後295/30ZR19
最小回転半径:約5.5m
姿勢制御:StabiliTrak、Performance Traction Management、Performance brake linings、StabiliTrak等
燃費:不明
タンク容量:72L
車両重量:1,880kg
車内:Bose Surround Sound system、
オプション:レカロシート、カーボン製エンジンフード

キャディラックCTS-Vのフロントホイール画像
↑ キャデラックCTS-Vのフロントホイール画像、タイヤホイールは19インチ鍛造ホイールだ、フロントタイヤは265/35ZR19のサイズ、フロントにこんな太いサイズを履く車はあまり見たことがない、リアは295/30ZR19で超ファット、ブレーキキャリパーはブレンボ、19インチホイールでもブレーキディスクが目一杯でパンパンだ、画像はメーカーサイトより拝借

キャディラックCTS-Vのリアスポイラー画像
↑ キャデラックCTS-Vのリアスポイラー画像、意外とおとなしいスポイラーが付く、良く見るとカーボン製だ、CTS-Vにはオプションでカーボンエンジンフード等が用意される、リア部分はキャデラックの雰囲気がちゃんと残っている、画像はメーカーサイトより拝借

キャディラックCTS-Vのマフラー画像
↑ キャデラックCTS-Vのマフラー画像、マフラーは左右振り分け4本出し、シビックType-Rと同じだ、これだけの高性能車にしては大人しい外観をしている、デフューザーもこれで効くのかどうか逆に不安になるような形状だ、画像はメーカーサイトより拝借

キャディラックCTS-Vのメーター画像
キャディラックCTS-Vのトラックモード画像

↑ キャデラックCTS-Vのメーター画像とデータレコーダー画像、レッドゾーンは6,500回転からとなっていて大排気量だがそこそこ回るようだ、ドライビングモードはツアー/スポーツ/トラック/スノーアイスが選択できるようだ、サーキットへ走りに行くと下のようなデータレコーダーが活躍する、プリセットされたサーキットの走行データを記録できるようになっている、これなら自分でラップカウンターを取り付けることも必要無い、画像はメーカーサイトより拝借

CTS-Vがあれば全てを1台で賄える

なんでもこなせてしまうこの車の存在意義ってなんだろうと考えてみた。
1台で普段乗りからサーキットまでまかなえる事は素晴らしいし、なんと言ってもそのパフォーマンスが半端ない。
そもそもこれだけの高性能車を普段乗りしようというのがある意味恐ろしい事だ。免許証がいくつあっても足りないかもしれない。
そこで必ずフラストレーションが溜まるはずだ、だからサーキットへ行って車も人間も解放する必要があるのだ。
個人的にはこうした使い方はどっちつかずになって個性が発揮しにくいと思うのだが、逆にこうした事が個性になっているのかもしれない。
しかし圧巻のパフォーマンスにはちょっと興味がある。

今回はこのへんで
では